110: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/19 01:27
茨城県南地域に採訪に出かけた際、古老から聞いた話。 

オレがまだ若かった頃、「ドジョウを打ってくる」と家族に言い残して、納屋からヤス
(モリ)と火出ボッカ(カンテラ、灯り)持って川に行った。

「結構捕れただろう」と思って、腰の魚篭を覗くと一匹も入ってねえ、「ハハ~ン!こりゃタヌキが化かしたか?」 と思ったんで、その夜は仕舞いにして帰る事にした。

(あぜ)道を歩いていると、急に背中に誰かおぶさってきたんで「おや!ヤッパリ来たか」と駆け足で家に戻って雨戸を叩いて開けさすと、「オイ!早く戸閉めろ」と言ったが早いか、両足をギュッと掴んでそのまま土間にビタづけてやった。

タヌ公の奴、目ェ回したのか舌出してピクッともしねえ。まあ狸寝入りだな。フン捕まえてうちで飼う事したんだがね。 


昭和10年代の事だとか。 


109: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/18 23:29
とある房総の保養所に行った時の話。 

その辺りでは以前狐火が見られたそうだが、よく確かめると、村人が山の枇杷(びわ)の畑を見廻るタイマツだったという話を聞いたことがある。

そこは、今は夜になると狸の鳴き声が聞こえる。

137: 好爺 03/03/09 12:45
私の母の幼少の頃の話。
 
母が高熱を出して、医者が「もう危ない」といった時に、母の祖父が「『抗生物質』というえらく効く薬があるはずだ」と田舎の医者を一喝し、町の医者まで「抗生物質」を歩いて取りに行った(当然、徒歩で)。

町の知り合いの医者には、ちょうど良くその薬があった為、譲ってもらって又家に帰った。 

当時、母の家は山奥にあったため、一山を越えて戻らなければならなかった。日も暮れていたが、子供の頃から毎日のように通っていた山道であるし、何度も夜遅く通っていた道でもあるし、一刻も争う時でもあるので、その道を通った。 

しかし、何度も通った道であるはずなのに、道に迷ったように何度も同じ道を繰り返し通って、道に迷ってしまった。母の祖父は、「これが狐につままれるということだ。薬だけは取られないようにしなければならない」と思い、気を落ち着ける為に煙草を一服し、夜が明けるのを待った。 

家のほうでも、なかなか戻らない祖父の帰りを心配した村の一人が、迎えに行った。迎えに来た村の人を、自分を騙しに来た狐と勘違いして、小一時間追い回して、ようやく家に戻り、薬を医者に渡し、投与してもらい、事なきを得たと言う。 

追いまわされた村の人は、「あんなに怖い表情の祖父を見たことが無い」と言っていたという。

138: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/09 22:31
>>137
俺はノンスモーカーなので狐につままれたらアウト! でもそういう時は、風が吹いている方向へ逃げるとよろしい、とも言うみたいね。 

追いまわされた村の人も災難だった。母の祖父が鉄砲を持ってなくてよかったですね(w。

139: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/11 01:52
お稲荷さんって、1回御参りしたら毎日かかしちゃいけないってありますか? 

うちの母親が、子供のころ軽い気持ちで1回御参りして、そのあとずっと素通りしてたら、鼻が蓄のう症になったと信じています。 

それから私は「神社に行ってもお稲荷さんに御参りするのはよしなさい」と言われてきました。

140: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/11 15:26
稲荷社に祈願した場合には、必ずお礼参りをしなければ祟りを為す。 

それが稲荷信仰の怖い部分です。

※お稲荷さん=狐ではない
多くの稲荷神社ではウカノミタマを主祭神としており、狐はその神様の眷属(けんぞく:神の使い)として祀られている。神の眷属にもなりえる高尚な狐が、よほど粗末な扱いをしない限り、1度お参りして素通りするくらいで何かしでかすなんて低級なことをすることは、あり得ないと思いますよ。

142: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/11 15:46
なんだっけ。

道端にほっぽっておいてある狐の石像を毎日世話してたおばさんが、突然行方不明になって、その人の夫が霊能力者に相談したら「何かピョンピョンはねるものに乗って移動してる」と夫に話した。 

しばらくすると、夫も「女房は狐が守ってるから大丈夫」と言い始めたって話なかったっけ?

※情報があいまい過ぎて調べても出てこなかったのですけど、このおばさんは、後に稲荷信仰と結びついた荼枳尼天(だきにてん)になったのですかね?

Dakini
168: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/01 03:00
狐や狸など動物ごときが、年老いただけで化かす力を得られるなら、人間だってえらられると思うんだが。でも長生きした人が変化して人を化かす話は聞かない。

※一説では100歳になると化ける能力を得るという。

172: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/03 11:05
>>168 
八百比丘尼とか。

※八百比丘尼(やおびくに、はっぴゃくびくに):
ある男が土産として持ち帰った人魚の肉を、娘が知らずに食べてしまい、それ以来その娘は不老長寿となる。娘は夫も知り合いもみな死んでしまったので、出家して尼となって全国をめぐり、各地に木を植える。やがて最後は若狭にたどり着き、入定(にゅうじょう:いわゆる即身仏になる事)した。八百歳であったといわれる。(wiki:人魚)

169: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/01 15:50
>>168 
いいこと言うね! 

人間、年取ると鬼になるって仮説は? 安達ヶ原鬼女伝説など典型例だと思うが。

※安達ヶ原鬼女伝説:
その昔、岩手という女性が京の都の公家屋敷に乳母として奉公していた。彼女の可愛がる姫は生まれながらにして不治の病におかされており、その病を治すには、妊婦の胎内の胎児の生き胆が病気に効くという易者の言葉を信じ、生まれたばかりの娘を置いて旅に出た。

奥州の安達ヶ原(福島県二本松市)に辿りついた岩手は、岩屋を住まいとして妊婦を待ち続け、長い年月が経った。ある日、若い夫婦がその岩屋に宿を求めた。女の方は身重である。岩手は夫が出かけたすきに、出刃包丁を取り出して女に襲い掛かり、女の腹を裂いて胎児から肝を抜き取った。

だがこの妊婦が持っていたお守りを見て岩手は驚いた。それは旅に出る前に幼い自分の娘に渡したお守りだった。今しがた自分が殺した女と胎児は、我が子と孫だったのである。

あまりの出来事に岩手は気が狂い、以来、旅人を襲っては生き血と肝を食らう鬼婆となったという。(wiki:安達ヶ原の鬼婆)

170: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/03 09:53
やっぱ鼠の天ぷらはおいしいのだろうか。

171: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/03 10:48
あのカリカリッとした尻尾のから揚げ!

174: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/03 14:36
鼠の天ぷらは、狐釣るには一番いいエサみたいです。

175: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/05 01:53
生きたまま油に放り込むんだろうか・・・怖。

※狐と油揚げ:
狐の好物とされる油揚げは本来、ネズミを揚げたたもの。殺生を禁じた仏教などが広まって、代わりに今の油揚げがお供えされるようになったという。

173: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/03 14:34
飛騨伊之助(漢字違うけど※おそらく斐太 猪之介)という人が、キツネとかテンとかイタチとかは尻尾の毛を逆立て静電気を起こし、それを敏感な人は感じ取って催眠状態になり、憑き物状態になると言ってました。 
マジすか?

181: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/13 04:31
>>173
猫も狐のように静電気?により超常現象を起こすらしい、と、どこかの猫エッセイで読んだ。

182: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/13 04:35
>>173
それ、自分もどっかでみました。
 
何か雷光みたいなのを発するとか。ピ、ピカチュウ?

215: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/25 11:39
猫がしっぽの静電気によって不思議な事を起こす、という話(喧嘩する時のふくらませた尻尾や、ストレスによる帯電とか)が載ってたのは「飼いたい新書」という野村なんとかという有名獣医のエッセイ。 

これ以外にも動物関係の不思議な話がちょっと載ってたので、興味あったら立ち読みGO。

217: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/27 02:32
「飼いたい新書」か。
 
カネが無いので図書館で見てみますw。

218: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/27 11:40
>>217 
プチネタばっかりだけど。ちょっと普通のペット本よりオカルト色だ。 

その静電気説と、動物の幽霊と不思議な偶然の話があったよ。 
 


129: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/05 08:34
うちの姉の話なんだが、私が4歳のとき狐憑きになったよ。 

手首をこう、うらめしや~みたいにだらりとさげて、白目をむいて、両足をそろえてベッドの上をぴょんぴょん飛び回ってた。びっくりして両親2人がかりで押さえつけたんだけど、弾き飛ばして、10分位したらスイッチが切れたように崩れ落ちてた。 

明治とかじゃなくて、現代でも(ても20年位前の話だが)あるよ、狐憑き。

130: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/05 21:39
>>129 
お住まいはどこですか?

132: 129 03/03/06 04:57
>>130 
その当時は群馬。 

133: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/06 22:16
>>132 
群馬でもあるんですか。結構地域性があるかと思っていたので聞いてみたのですが。

134: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/07 14:32
そういえば四国とかは犬神憑とか言うな。

132: 129 03/03/06 04:57
おばあちゃんが、その時間(夜9時ごろ)にお稲荷さんにお参りに行ってたと、後に判明。でも姉はそんなことも知らないし、まだ5歳だったから狐憑きの知識も無かったはず。

ただそれ以降、かなり意地悪になりカンも鋭くなってた。
131: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/06 02:50
ちなみに地獄先生ぬ~べ~によると、服を裏表反対に着ると狐が憑くらしい。 

>>129 
もしや姉御さんは・・・。

183: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/13 05:37
俺のばあちゃんの妹が、昔キツネに憑かれたらしい。 

とにかく不審な行動をするようになって、変な物を好んで食べるようになったり、夜中にいつも出かけるので、後をつけてみると川に行ってる事が判明したり・・・。 

段々行動がひどくなってくし、顔つきも何だか変になっていって、口先を尖らした感じ?で、いかにもキツネっぽい表情になってしまったんだとさ。 

北海道のド田舎ではこういうのたまにあるらしく、これは間違いなくキツネ憑きだ!って家族は思ったっわけ。それで、巷で有名な霊媒師に相談することに・・・。 

この霊媒師が只者じゃなくて、周辺の町や村では相当有名だったらしいです。 

名前は徳蔵さんといいます。私の爺さん婆さんに聞いた話では、先祖代々キツネの力(霊力?)を使ってお払いをする、狐使いの家系なんだそうです。 

徳蔵さんのお母さんは巫女だったらしく、以前はお母さんが同じ事をしていました。だからこの町では霊的(オカルト)な問題が起きると、徳蔵さんの家系にお世話になっていたのです。
 
なんだか胡散臭いと思うかもしれないけど、こういう田舎では人と人との繋がりが深く、助け合いが基本です。当然、徳蔵さんはボランティアでこのような事をしていたので、詐欺や基地外ということではないようです。 

徳蔵さんは修験者?(天狗みたいな)というやつらしく、相当厳しい修行を積まれた方です。 

何十年も前にお亡くなりになったので、私はお会いした事はありませんが、父は何度か会ったことがあるそうです。 

少々父から聞いた話を書きますが、私の父は商売をしておりまして、商品を届けるために何度か徳蔵さんの家にお邪魔したのですが、家に行くといつも必ず玄関に立っているそうなんです。 

何時に行くと事前に連絡したわけではありません。変に思った父は、祖父にこの話をしました。すると、どうやら人の気配や勘などでわかるらしいのです。 

父はこの話を聞いてから、徳蔵さんの家の玄関を開けるのが恐ろしくなったそうです。 

193: 183 03/04/13 08:47
もう一つ聞いたエピソード。
 
徳蔵さんに絨毯
(じゅうたん)を買っていただいた時に、父が古くなった絨毯を剥がして、新しいものに交換する事になったんです。 

作業をしていると、自分の背後や周りで変な音がするのに気付いたのですが、周りを見渡しても何から音がしているのかわからない。でも何か気配の様な物がするし、走り回っているような・・・。
 

自分だけにしか聞こえていないのだろうか?と思い 、徳蔵さんのほうを見ると、「狐だよ」 と、徳蔵さんは真顔で言ったそうです。自分の家に帰った父の顔は真っ青だったらしく、祖母がとてもびっくりしていたと話しておりました。 

二度と行きたくないと思う父でしたが、仕事ですから結局何度も行く事になり、そのたびに狐の足音を聞くのでした。 

それに足音だけでなく、足跡を見ることもあったそうです。どうやら徳蔵さんは、見えない狐を飼っているようですね。 

長くなりましたが今日はこの辺で。 

次回は「徳蔵VS祖母の妹」編です。

195: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/13 08:56
徳蔵さんか・・・昔は近所に、フツーにそういう人がいたのかねぇ。 

見えないキツネってのは何か「神」みたいでカッコいい。 見えないタヌキだとなんかマヌケなイメージだが、ってごめん<タヌキ。 

次回、キツネ憑きと徳蔵さんとの対決か!? 
よろぴく。

196: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/13 09:14
善の狐vs悪の狐か・・・。
 
なんかカッコ良いな!まさか徳蔵が負けるとかないよな?

198: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/13 09:19
>>196 
負けたらババアどうするんだよ!!

201: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/14 00:48
>>183 
いわゆる「式神」みたいなものですかね、その見えない狐は。 

「式神」というと「陰陽師」ですが、安部晴明の母親の話は有名ですよね(志田の森の狐でしたっけ?)。あながち関係が無きにしも非ずってかんじ。

※安倍晴明の母:
平安中期、石川悪右衛門は妻の病気を直すため、兄の蘆屋道満(あしやどうまん:のちに安倍晴明のライバルとされるドーマン法師)の占いによって、信太の森(現在の大阪府和泉市)に行き、狐の生き肝を得ようとする。

安倍野(現在の大阪市阿倍野区)に住んでいた安倍保名が信太の森を訪れた際、狩人に追われていた白狐を助けてやるが、その際にけがをしてしまう。そこに葛の葉という女性がやってきて、保名を介抱して家まで送りとどける。

葛の葉が保名を見舞っているうち、いつしか二人は恋仲となり、結婚して童子丸という子供をもうける。童子丸が5歳のとき、葛の葉の正体が保名に助けられた白狐であることが知れてしまう。全ては稲荷大明神の仰せである事を告白し、葛の葉は信太の森へと帰ってゆく。

この童子丸が、陰陽師として知られるのちの安倍晴明である。(wiki:葛の葉)

202: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/14 11:31
>> 201
管使いだったんでしょ、そのとくぞうさん。管ギツネ。

※管狐(クダギツネ):
飯綱(イズナ)とも言い飯綱使いなどが持っていて、占いや予言などに使用される。また、人に飯綱を飛ばして狐憑き、病気にさせたりすることにも使用される。管狐を持つとされる家は「くだもち」「くだつかい」等と呼ばれて忌み嫌われた。名前に「管」とついてる通り、イタチのような細長い系統の体つきをしているものと思われる。(wiki:管狐)

186: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/13 06:14
夜空に浮かぶ綺麗な月を眺めていたら、突然月が猛スピードで移動して、視界から消えてしまった、という体験をした知人がいる。

187: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/13 06:25
>>186 
転んだ?

206: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/19 21:32
この前、古物市で「コックリさん占いセット」を買いました。 

古い布に50音とか鳥居が書いてあって、キツネの置物もついているやつ。 

211: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/25 00:17
たぬきにばかされるやつなんていね~よ~

212: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/25 00:19
>>211 
身も蓋もない

213: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/25 03:21
>>211 
残念ながら四国には狐がいないので、だまされるとしたら狸くらいしかないのだ。 

もっとも、四国にはまだニホンカワウソの棲息情報があるから、もしかしたら獺
(かわうそ)に騙されてるやつがいるかもしれんな。

※【まとめ記事:日本カワウソはもーいないのだろか?

214: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/25 06:26
ひどいや、カワウソ君…。

216: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/26 04:38
四国には狐がいない・・・豆知識一つゲットだぜ! 

獺が騙す話、どっかで聞いたことがあるような気がするな。どこかで生き延びてて欲しいな。

※四国に狐がいない理由:愛媛の昔話
道後公園の中にこんもりとした小さな山があるが、ここには400年ほど昔、湯築城という河野氏の居城があった。河野通直という名前の城主が4人いたが、3人目の通直公の時のことである。 

ある日、奥方が突然二人になってしまった。この二人は背丈から何から瓜二つで、どちらが本当の奥方か見分けがつかなかった。途方に暮れて医者に見せても「何ぞ魂が分かれる奇病かもしれん」と言うだけでさっぱり埒があかなかった。 

その時、通直公は 「いい考えがある」 と言い、二人の奥方を座敷牢に閉じ込めてしまった。そして牢内の奥方に何も食べ物を与えてはならぬと家来達に申し付けた。 

4日後、食べ物を差し入れ、通直公は二人の食事ぶりを眺めることにした。すると、一人の奥方は落ち着いて箸を運ぶのに対し、もう一人はガツガツとむしゃぶりついている。それを見た通直公はただちに取り押さえた。すると、古狐が正体を現した。 

通直公は大層腹を立て、この狐を火あぶりにしようと、庭に積んだ薪の上に吊るした。そのとき、大小3000匹の狐が城にやってきて、代表格の狐が懇願した。 
 
「この狐は貴狐明神の子孫で、四国狐の統領です。焼き殺そうならば、きっと領内に災いをもたらすでしょう。お助け戴くならば、必ずやこの御恩に報いましょう」 

通直公は「それならば、今回限り許してやろう。但し、今後はこの四国の地から出ていくのだぞ」と狐の縄を解き放し、逃がしてやった。その日を境に、四国の狐は船に乗って中国地方に渡ってしまい、四国から狐は居なくなったという。

219: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/28 16:21
ムジナとか犬神憑きの家系ってほんとにあんの?

220: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/28 16:25
犬神は四国 

222: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/28 18:57
北海道で10年ほど前、友達の隣の家で起こった話。 

その家の奥さんが、狐に憑かれたそうです。タンスの上に飛び乗ったり、人とは思えない動きをしたり。それで、お祓いをしてもらい、元に戻ったそうなのですが、その時に撮った写真に写っていたのは… 何百もの狐の眼。

223: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/28 22:12
>>222
うげっまじかよ。

227: 222 03/04/28 22:48
マジ話です。写真は見ましたが、さすがに友達の隣の家でのことなので、持ってなくてすまんです。写真自体は普通の居間でした。小さな眼が無数にあることを除けば。
 
ちなみに場所は苫小牧でした。くわしい住所まではひかえますが、北海道は狐がらみの話が多い気がします。

230: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/30 17:23
俺の知り合いは蛇がついたよ。 

幼い俺は恐怖で震えていた。蛇がつくと、ほんとに動きが蛇になるんだよね、柱を登ろうとしたり、もう人間の動きじゃない。>>222の話、目に見えるよう。すごくよく分かる。怖いよな、あれって。 

つか、狐や狸なんてよく人化かすし、時折憑いたりするじゃん、それって当たり前じゃないの? 

え、みんなそういう経験ってないの??俺にしてみれば、春に桜が咲くのと同じくらい普通のことなんだが。

232: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/02 08:56
>>230 
狐や狸に憑かれるのって、苦しいんですか?

233: 230 03/05/02 18:48
>>232 
いや、俺が憑かれたわけではないのでそれは知らん。
 
ただ、さっぱり本人は覚えていない。当然だが読経をして追い払うんだけどもね、「それをやめろぉ」ってすげえ声を出すのよマジで。読経が苦しいので、怨嗟を吐きながらのたうち廻る。平然と読経を続ける俺の母には驚いたが、そういうもんらしい。
 
最近は、まじめに狐や狸を信仰する人が減りまくってるから親の出番もないけど、昔はよく狐付きの人相手に頑張ってたみたいだよ。昔の人って信仰心高いやろ、基本的に。だから何かがあった時に、狐や狸なんかでも拝んでしまうんだわな 

それに狐や狸自体が悪い者というよりは、人間が奴らを使役する感じで取り憑かせるってのが結構多い。一例をあげると、旦那の浮気相手が奥さんを呪って、奥さんに狐がついてしまったりだな。

そういう場合、のたうち回りながらも「おのれ、殺してやる、あの人はわたしのものだ」みたいな台詞を吐くのだな。でも本人(浮気相手)にはそんなことしてる自覚はない。 

全部が全部そうじゃなくて、前扱った事例にはそういうのもあったということです。

231: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/02 02:59
地域差があるのではないかと。 

自分は親戚、友人など、周辺の人で狐が憑いた人居ないなぁ

234: 230 03/05/02 18:52
>>231 
そうなのか・・・俺の地域は普通じゃないのか?? 

まあでもさ、読経する事態になると、>>233で書いたように「家庭の恥」を一部の人に晒すことになってしまう可能性もあるので、基本的にはそういう事実があっても、沈黙を守るのが普通だし、多分身近に絶対あると思うよ。隠されてるだけで。 

まあ最近はほんと狐付きや狐や狸に化かされることは減ったよ。

狐や狸なんか信じてる人が減ったってことだな。 
 
235: あなたのうしろに名無しさんが・・ 03/05/02 23:57
そちらでは獣憑きがそんなにも日常的に…。同じ日本でも知らない事は沢山あるのね。

237: 230 03/05/03 00:26
>>235 
うーむ、しかしよくよく考えれば、うちの家系はそういうのをお祓いするお仕事をずっとしてきたらしいので(といってもボランティア)、ちょっと特殊なのかもしれない。 

俺も小さい頃に母にいろいろと叩き込まれたんだが、最近狐付きなんてまずないから、知識はあれどもやったことはない(w。 

過去の事例を一つ。俺が中学校の時にこっくりさんが流行っていたんだが、まあ俺はあんなもん絶対にしてなかったんだわ。

だけど女子の間ではかなり流行ってて、ある女生徒がそのこっくりさんの紙を破って燃やしてしまった(らしい)。しかもかなりの悪態をついて、「こんなもん怖くないわ馬鹿らしい」みたいなことを言ったらしい。

元々「私はほかの子とは違うのよ」って感じの自信満々な奴だったんだが、だけども結局その子は親と一緒にコッソリうちに来た。「取り憑かれた」とか言ってさ。 

正直、あんなに偉そうに「こんなのなんともない」とか言ってたくせに、怖かったんじゃんやっぱりと思って笑ってしまった。 

238: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/06 05:12
>>237
一見、強がっている子に限って、そんな感じなのかもしれないですね。 

【その3へ】