都市伝説


11: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 02:49
第十一夜 遊園地の誘拐団

東京近郊にある巨大テーマパーク・・・といえばどこのことかわかるよね?これはそこで起きた・・・いや、起きている本当の話なんだ・・・。

3、4歳の娘を連れたある夫婦がそこに遊びに行き、楽しい1日を過ごした。ところが、ほんの少しの間目を離した隙に娘がいなくなってしまったのだ。娘が迷子になったものと思い、二人はパークの係の人に知らせに行った。

すると、係の人は慣れた様子でパークの出入り口を封鎖しはじめた。ただ1箇所を除いて。

ただならぬ様子に不安になっていった夫婦を、その係の人はただ1つだけ開いているパークの出入り口に連れて行き、夫婦に対してこう告げた。

「いいですか、これからここにいて、パークから出ようとする子供を連れた人物をよく見張っていてください。娘さんは、あるいは髪を染められているかもしれません。服を着せ替えられているかもしれません。よく見て、見逃さないようにしてください。」

だんだん事情が飲みこめてきた夫婦は、我が子を見つけるため必死でそこを通る人々をチェックしていった。

ふと見ると、ある男性が腕に眠っている男の子を抱えてパークを出ようとしている。夫婦はすんでのところで見逃すところであった。何しろ、その男の抱えている子供は髪が短く切られた上に男物の服を着ており、彼らの娘とは似ても似つかなかったからだ。

ところがよく見ると、その男の子は明らかに女の子向けのキャラクターが印刷された靴をはいている。それは間違いなく娘が履いていたものと同じ靴だ。男はすぐにパークの警備員によって取り押さえられた。

娘は薬を打たれ眠っていたが、怪我などはなく、無事に夫婦の元へ戻ったのだ。

奴らはその場所で子供をさらって、臓器売買に用いるために、闇のディーラーに売りさばいているんだ。何でその事実が公表されないかって?パークが評判を失うのを恐れてに決まっているじゃないか。

解説:

1996年の春頃に「例の」遊園地で、臓器売買を目的とした誘拐事件があったという噂が生まれ、その話が広まるにつれて、このような都市伝説へと変貌していきました。

実はアメリカにも同様の都市伝説があり、そこでは子供はショッピングモールで連れ去られそうになる(そして多くの場合、すんでのところで母親に見つけられる)という話です。遊園地の誘拐事件の噂がこのアメリカの古い都市伝説と結びつき、このような話が生まれたのかもしれません。

ちなみにその誘拐事件の噂ですが、当時の新聞記事によると警察にそのような被害届は出ておらず、あくまでただの噂であったようです。

12: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 02:56
第十二夜 一発合格

就職活動中の皆様。この不況の時期、さぞかし苦しい思いをしておられることと存じます。ここで皆様の参考になればと思い、風変わりな方法で合格を勝ち取った先人達をご紹介いたしましょう。

・キューピーマヨネーズの入社試験を受けたある学生は、面接の時に自分がどれほどキューピーのマヨネーズが好きかをアピールするためマヨネーズ(それも一番大きいチューブ!!)を一気飲みして合格しました。

・サッポロビールの入社試験を受けたある男子学生は、面接中何を聞かれても一言も答えません。怒った面接官がなぜ黙っているのかを問いただすと彼は一言、こう言いました。

「男は黙ってサッポロビール」

彼はすぐに内定の通知を受け取りました。

・日産自動車の入社試験を受けたある学生は、試験問題に出てきた「GNPとは何か答えよ」という問題の答えがわからず、やけくそで「がんばれ・ニッサン・パルサー」と書いて合格しました。

・森永製菓の入社試験の面接で、ある学生は自分がいかに森永のチョコレートが好きかをアピールした後に「チョッコレート♪チョッコレート♪チョコレートは・・・」とCMソングを歌い出し、途中でこれが明治製菓のCMソングであることに気づき、「チョコレートは森永♪」と歌詞を強引にかえて歌ったところ合格しました。

なお、これらの手を試してみた結果がどのようになっても、当方はいっさい責任を持ちません。ご了承ください。

解説:

私も就職活動中にこのような話を聞きましたが、これらの話はたいてい出所の怪しいものであり、さらに言えば本気で本当の話しとして話されているのか、あるいは冗談の前振りとして本当の話しとされているのかもよくわかりません。

これらの話には、もし本気にして実行する人間がいたら困るからか「翌年、その話しを聞いた後輩が真似して同じ事をしたら落ちた。2度目は通じませんと言われて」というオチがついてくることも多いです。

ところで、これらは本当にあった話なのでしょうか?あるいは誰かが考えた冗談なのでしょうか?ことの真偽はわかりませんが、これらの話もまた身近に起こったこととして、口授で、広い範囲に広まった話-つまり都市伝説-なのです。

13: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 02:57
第十三夜 だるま

ある若い夫婦が、香港に旅行に行った時のことです。

彼らは知らず知らずのうちに、香港でもかなり治安の悪い地帯に紛れ込んでいたのですが、その中で一軒のブティックをみつけました。奥さんはそこで一着の服がとても気に入り、それを持って試着室へ入っていきます。ところがそれっきり、いつまでたっても彼女は出てきません。

あまりに彼女が遅いので夫は様子を見に行きましたが、試着室はもぬけの空。店員に妻のことを尋ねましたが、おかしなことにみんな口裏を合わせたかのように、そんな女性は見ていない、そんな人は来なかったと言い張ります。

彼は現地の警察に要請して妻を捜してもらうことにしましたが、何一つ手がかりを見つけることができません。いつまでも香港に留まりつづけるわけにもいかないので、彼はやむを得ず妻を見つけることができないまま帰国しました。

それから3年経ちました。

その夫婦の共通の友人のある男性がフィリピンを旅行中の時のこと、一軒の「見世物小屋」が彼の目にとまりました。あまり期待してはいませんでしたが、土産話になればと思い彼はその中へ入っていきました。

ところが彼は、その見世物小屋の中で信じられないものを見ることになります。なんと、3年前に香港で失踪したあの奥さんが、全裸で、手足を切り落とされた姿で見世物にされていたのです。

彼から連絡を受けたご主人は、現地のマフィアに大金を払うことでなんとか妻を日本へ連れ帰ることができました。しかし無理もないことですが、その可哀想な奥さんは気がおかしくなっていました。

彼女は今でも、日本国内のある病院で生存しているとのことです。

解説:

海外旅行の危険を警告する文脈で語られる、かなり有名な都市伝説です。

フランスの都市伝説、「オルレアンの噂」に起源を発すると思われるこのタイプの話は、ほぼ全世界に広まっていますが、ヒロインがさらわれるだけでなく、手足を切り落とされた姿で見つかるというショッキングな結末で終わるのは、日本版独自の要素です。

失踪する土地としては香港の他にもパリ(フランス起源の伝説だから?)、インド、中近東などが出てくることがあり、だいたいは東南アジアのどこかで発見されます。

これらの地域が挙げられのは海外に対する偏見からかもしれませんが、最近では日本国内(新宿、横浜、大阪など)で失踪するバージョンもあるとか・・・。

14: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 03:04
第十四夜 雪が溶けたら

ある小学校で出されたテストの問題に「雪が溶けたら何になる?」というものがありました。

もちろん答えは「水」。クラスのほぼ全員が正しく答えることが出来たのですが、たった一人だけ違う答えを書いた子供がいました。そのこの答えは「雪が溶けると春になる」というものでした。

先生はその子の回答にひときわ大きい丸印をつけました。

解説:

新聞のコラムなどに、ちょっとした良い話として紹介されたこともあるこの話ですが、例によってそのテスト問題を見た人は何処にもいません。

怖い話というのはは容易に広まりますが、良い話というのはそ、れに付加価値が加わらないと広がりにくいものです。この話は偏差値重視の教育への批判に使われることも多く、その使いがっての良さによって広がっていったようです。

15: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 03:06
第十五夜 フジツボ

ある男性が海水浴に行った時のことです。彼は岩場で遊んでいるうちに足を滑らせ、フジツボがびっしり生えた岩で膝を切って怪我をしてしまいました。

その怪我自体はたいしたことは無かったので、男性はしばらくそのままにしていたのですが、だんだん痛みが酷くなり、患部の皮膚の色が変色して腫れあがっていきました。

さらにとうとう最後には、痛みが強すぎて膝が曲がらなくなってしまったのです。彼は病院に行き、医者に診てもらうことにしました。彼を診察した医者は何かはわからないが、何らかの悪い菌が入りこんで患部に巣食っているようだと考え膝を切開することにしました。

医者が膝を切開すると、痛みの原因はすぐにわかりました。なんと彼の膝の皿の裏側に、無数のフジツボがびっしりと繁殖していたのです。

解説:

これもまた人体に異物が侵入する話で、意外と本当の事として信じている人が多いようです。テレビでこの話を実話として流した影響もあるのかもしれません。ちなみにこの話自体は1980年代初頭に既に確認されています。しかし、本当に人体でフジツボが繁殖したりするのでしょうか?

16: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 03:08
第十六夜 くっついたトラック

ある日の真夜中、2台の大型トラックが正面衝突するという事故が起こった。

運転手は即死で、目撃者はいない。トラックは2台ともかなりのスピードを出していたようで、事故車は完全に「くっついて」しまっていた。事故検分が終わり、運転席から犠牲者を運び出した後、トラックはくっついたまま解体処理場に運び込まれた。

ところがしばらくすると、トラックの残骸から異臭が漂い始めた。トラックから死体は運び出したはずだし、見たところ異臭の原因になりそうなものも無い。そこで大型レッカー車4台を用意して、トラックを引きはがしてみることにした。

やっとのことでトラックを引き離すと、なんとその間からペチャンコになった1台の軽自動車と、その乗員と思われる、確認不能な数人分の遺体が出て来た。事故は2台ではなく、3台の車に起きたのだったのだ。

解説:

恐ろしい事故に関する伝説です。事故の伝説には「発見されない事故」というべき系列の伝説があり、これもそのうちの1つです。

17: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 03:09
第十七夜 かまいたち

ある女性が、一人で大型ショッピングセンターへ買い物に行った時の事だ。

彼女は駐車場に車を止めると、買い物を済ませて車に戻ってきた。もうまわりは暗くなり始めており、あたりに人気はない。彼女が車のキーをあけて車に乗り込もうとした時、彼女の足に激痛が走った。

思わず倒れこんだ彼女が自分の足を見ると、なんとアキレス腱が鋭い刃物で切られたように、ぱっくり割れて血が噴出している。

彼女が痛む傷口を押さえようと手を足に伸ばすと、突如車の下から一本の腕が伸びて来て、彼女の手をつかんだ。見ると、車の下に手に鋭い鎌を持った男が潜んでいて、彼女を車の下に引きずり込もうとしているではないか。

彼女は傷ついていないほうの足でその男の手を蹴ると、地面をはって逃げ出し、痛みと恐怖と戦いながら必死で助けを求めた。

しばらく逃げ続けていると、騒ぎを聞きつけた警備員が駆けつけてきた。後ろを振り返ると、あの男は追って来ていないようだ。安心した彼女はそのまま気を失ってしまった。

やがて通報を受けた警察官が彼女の車を調べると、そこには血まみれの鎌が一本落ちているだけで、男の姿は既になかったという。
犯人の男はいまだに捕まっていない。

解説:

通常は「車の下の切り裂き魔(あるいは足切り魔)」として知られている話です。

「何かの下に隠れている凶器を持った男」というモチーフは「ベッドの下(第一夜)」との繋がりを感じさせます。ベッドの下から車の下へ住処を移した彼が、ついにその凶器を振るったというわけです。

しかし、この伝説は独自のルーツをアメリカに持っているので、ルーツをヨーロッパに持つ「ベッドの下」と、実際につながりがあるのかどうかはわかりません。

18: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 03:10
第十八夜 インド犬

ある女性がインドに旅行に出かけた時のこと、彼女はショッピングセンターの脇で、一匹のチワワのような小さな野良犬を見つけた。

その犬はとても腹をすかせていたようなので、可哀想に思った彼女が餌を与えてやると犬は彼女に懐き、ずっと彼女のそばを離れない。犬と別れるのが辛くなった彼女は、こっそり犬を日本に持ちかえることにした。

あらゆる検問を免れて、彼女はなんとか犬を日本に持ち帰ることに成功したが、長時間飛行機で移動したのがこたえたのか、日本についてから犬の体調がどうもすぐれない。

翌朝になると犬はさらに弱っており、しかも目の周りが粘液性の目やにで覆われていて、目を開く事もできないようだ。彼女は慌てて犬を獣医の元へ連れていった。

犬を診た獣医は困惑した表情で、彼女にこれをどこで手に入れたか質問してきた。彼女は面倒なことに巻き込まれるのではないかと恐れて、嘘をつくことにした。

「近所の公園で遊んでいたのを拾ったんです。」
「嘘は言わないでください。これが近所の公園なんかにいるわけはないんですから。」
「そ、そんなことより、私の犬の具合はどうなのですか?」

彼女の質問に獣医はこう答えた。

「これは犬なんかじゃありませんよ。インドに生息する、巨大なドブネズミです。」

解説:

アメリカではメキシカンペットとして知られる都市伝説です。向こうでは、メキシコから連れかえった犬が巨大ネズミだったと判明するのです。

バリエーションはそう多くはありませんが、犬が他のペット(ネコなど)と喧嘩して獣医に連れていかれたり、最後にこのネズミが恐ろしい伝染病を媒介すると獣医に明かされたり・・・等のバージョンがあります。

19: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 03:13
第十九夜 くまのぬいぐるみ

昔、「ロンパールーム」という番組があったのはご存知でしょうか?今でいえば「おかあさんといっしょ」のような子供向け公開番組なのですが、これはその生放送中に起こった出来事です。

番組の「おねえさん」が、小さな子供十人ぐらいを相手に言葉遊びをしていました。おねえさんが「それじゃあ今度は『き』で始まる言葉を言える子いるかな~?」と質問すると、一人の男の子が真っ先に元気よく手を挙げます。

おねえさんがその子を指すと、その子は大きな声で「きん○ま!」と答えました。

周りの子供達は大ウケで大爆笑。おねえさんは困惑しながらも「もっときれいなものにしようね~」とその子を諭し、番組をなんとか進行しようとします。

気を取りなおしたおねえさんがもう一度同じ質問をすると、またさっきの子供が真っ先に手を上げました。周りを見渡すと、ほかに手を挙げている子供はいません。

仕方なくおねえさんは「いい、きれいなものだよ~」と、もう一度念の為に注意を促した後、その子を指しました。その子は前と同じくらい大きな声で、元気よくこう言いました。

「きれいなきん○ま!!」

その時、突然画面が切り替わり「しばらくお待ちください」というテロップが流れました。

再びカメラがスタジオを映すとそこにさっきの子供の姿はなく、代わりにその子のいた場所に熊のぬいぐるみがぽつんと置かれていたそうです。

解説:

実際に起きた事かどうかの真偽は不明ですが、広く知れ渡りさまざまな場所でネタにされている都市伝説です。

実は、これとかなり似た都市伝説がアメリカにもあります。それは「道化者ボーゾーの失敗」と呼ばれる話なのですが、参考までに紹介します。

おそらくこれは、20年くらい前に生番組で放送されていた「道化者ホーゾー」ショーのボルティモア版の中で起きたと考えられます。ボーゾーが子供達にインタヴューをしていた。

彼らに、何歳かとか、大きくなったら何になりたいかといった類のことをいろいろ聞いていた時、彼がある子供のところへ行くと、その子は「こんなこと真っ平だ、道化者!」と答えるのです。

当然、ショーは「機械が故障した」という理由で、2、3分間中断されたのです。番組が再開された時、その子供はいなくなり、秩序は回復されていました。

ジャン・ハロルド・ブルンヴァン著「メキシコから来たペット」P.194

「メキシコから来たペット」はアメリカでは1986年に出版されていますので、この出来事が起こったのは、1960年代半ば頃ということにされているようです。

よく似たような出来事が本当に洋の東西で起こったのか、あるいはこういう話を思いつく要素が人間全体にあるのか、あるいはアメリカの話が日本に入って来てアレンジされたのか・・・。

少なくとも言えるのは、長い時代をこれらの話が生き延びてきたのですから、洋の東西を問わず、これらの話が好まれる傾向にあるということでしょう。

メキシコから来たペット アメリカの「都市伝説」コレクション
メキシコから来たペット アメリカの「都市伝説」コレクション

20: 名無しさん@お腹いっぱい。 2000/08/27(日) 03:16
第二十夜 ロールスロイス伝説

あるお金持ちが、ロールスロイスで砂漠を横断していた時のことです。苛酷な旅がこたえたのか、彼の車は旅先で故障してしまい、まったく動かなくなってしまいました。

困った彼が業者に連絡を取ると、驚いたことに業者は、すぐに彼の元に小型飛行機でピカピカのロールスロイスの新車を届け、彼の故障した車を積み込むと、またたくまに引き上げていきました。

あっけにとられながらも、対応の早さに感心した彼はそのまま旅を続け、無事に砂漠を横断することができました。

さて、旅を終えて帰って来たそのお金持ちですが、不思議な事にいつまでたっても業者からの連絡や請求書がきません。新車を飛行機で届けてもらったのだから、さぞや高い金額を請求されるだろうと思っていたのに。不審に思った彼は、業者に連絡をとる事にしました。

ところが、業者の方はそんなサービスはしていないというのです。驚いた彼が、確かに砂漠でロールスロイスが故障して・・・と説明を始めると、相手は途中で彼の言葉をさえぎりこう答えました。

「お客様、ロールスロイスは故障いたしません。」

解説:

元々はヨーロッパ発祥の都市伝説ですが、砂漠で故障した事にされるのは日本版のオリジナル要素のようです。なぜ砂漠でロールスロイス?という疑問も沸いてきがちですが、それだけ故障しにくいんだという強調のためかもしれません。

新車を届けた時に業者が「このことは内密に・・・」と告げて帰っていくバージョンもあります。