422: コピペ 03/04/11 13:02
怖くないですが不思議な話。
今の年代の人に、狩りをした事のある人は少ないでしょう。昔、私は祖父に連れられて、狸を捕る為に数度、山にトラバサミを仕掛けに行った事があります。
山にも色々な約束事があります。
うろ覚えですが、女山でしたので立ち小便は、女神様に見える様に頂を向いてする事(性器を見えないように隠すと、女神様が怒って山で遭難します)とか、お弁当は半分食べたら残りは家まで持って帰る事とか、狸の後足は1本は女神様に御供えする事とか、他にも細かな注意が沢山あったはずでした。
ある夏休みの日、祖父の家に遊びに来ていた私は川に泳ぎに行こうとして、気が付くと何故か山の中に居ました。昼ごはん前に出たはずなのにあたりは真っ暗で、訳が判らず泣いてしまいました。
どのくらい泣いていたでしょう?辺りがスゥ~っと明るくなって、顔を上げると、目の前に青い光が浮いていました。
その光は優しく、暖かくて、何故か彼女が助けてくれるのだと解りました。そして、漂い始めた光に付いて行き、山の麓に下りました。
山の麓には幾つもの懐中電灯の光が集まっていました。その中に祖父の姿を見つけ、「おじいちゃん」と声を掛けると、祖父は飛んで来て私を抱きしめました。そしてすごい剣幕で怒り始めたのです。
私が帰ってきたのは、家を出た翌日の夜でした。
その時です。私は変な事に気が付きました。私はたった今山の麓に降り立ちました。ですが、周りを見回すと、そこは山から1キロ程離れた祖父の家の前だったのです。青い光は、何時の間にか消えていました。
その事祖父に話すと、祖父は宴会をすると言って、近所の男の人達だけでご馳走を持って、山の祠の前で宴会をしました。僕や、従兄弟達、近所の男の子達も付いていきましたが、皆お酒を飲み、歌って楽器を奏で、踊って、大騒ぎでした。
後で聞いたのですが、「女神様が、最近人が山に入らないので、寂しくなってお前を呼んだのだろう」と祖父達は言いました。
その後、他にも一晩だけ山へ消えた男の子が出た事から、毎年夏祭りの後には、山の祠で宴会をする様になったそうです。
今の年代の人に、狩りをした事のある人は少ないでしょう。昔、私は祖父に連れられて、狸を捕る為に数度、山にトラバサミを仕掛けに行った事があります。
山にも色々な約束事があります。
うろ覚えですが、女山でしたので立ち小便は、女神様に見える様に頂を向いてする事(性器を見えないように隠すと、女神様が怒って山で遭難します)とか、お弁当は半分食べたら残りは家まで持って帰る事とか、狸の後足は1本は女神様に御供えする事とか、他にも細かな注意が沢山あったはずでした。
ある夏休みの日、祖父の家に遊びに来ていた私は川に泳ぎに行こうとして、気が付くと何故か山の中に居ました。昼ごはん前に出たはずなのにあたりは真っ暗で、訳が判らず泣いてしまいました。
どのくらい泣いていたでしょう?辺りがスゥ~っと明るくなって、顔を上げると、目の前に青い光が浮いていました。
その光は優しく、暖かくて、何故か彼女が助けてくれるのだと解りました。そして、漂い始めた光に付いて行き、山の麓に下りました。
山の麓には幾つもの懐中電灯の光が集まっていました。その中に祖父の姿を見つけ、「おじいちゃん」と声を掛けると、祖父は飛んで来て私を抱きしめました。そしてすごい剣幕で怒り始めたのです。
私が帰ってきたのは、家を出た翌日の夜でした。
その時です。私は変な事に気が付きました。私はたった今山の麓に降り立ちました。ですが、周りを見回すと、そこは山から1キロ程離れた祖父の家の前だったのです。青い光は、何時の間にか消えていました。
その事祖父に話すと、祖父は宴会をすると言って、近所の男の人達だけでご馳走を持って、山の祠の前で宴会をしました。僕や、従兄弟達、近所の男の子達も付いていきましたが、皆お酒を飲み、歌って楽器を奏で、踊って、大騒ぎでした。
後で聞いたのですが、「女神様が、最近人が山に入らないので、寂しくなってお前を呼んだのだろう」と祖父達は言いました。
その後、他にも一晩だけ山へ消えた男の子が出た事から、毎年夏祭りの後には、山の祠で宴会をする様になったそうです。
424: 名無しさん 03/04/12 07:29
>>422
あまり幽霊話とか信用していないんだけど、これほどではないが腑に落ちない経験をしたので、ちょっと信じてみたりする。
>>422
あまり幽霊話とか信用していないんだけど、これほどではないが腑に落ちない経験をしたので、ちょっと信じてみたりする。
430: 名無しさん 03/04/27 23:41
>>422
ええ、話や~。
人が自然に対して畏怖を抱いていた時代だな。 ええ、話や~。
ええ、話や~。
人が自然に対して畏怖を抱いていた時代だな。 ええ、話や~。
424: 名無しさん 03/04/12 07:29
久しぶりに行った山や丘が、土砂砕石採集でそっくり無くなってたりする。
人間の行いが一番怖い。
人間の行いが一番怖い。
431: 名無しさん 03/05/06 14:31
林道の「落石注意」の看板の下で、1m位の岩が転がり落ちてきた。
432: 名無しさん 03/05/06 23:35
>>431
>>431
それは惜しか・・・いや、危なかったな。
438: 名無しさん 03/05/10 19:16
昔、ダム工事の最中、サルの喧嘩する声がずっと聞こえてて五月蝿かったんだけど、突然作業をしている目の前に、上から3匹ひと塊にサルが落ちてきた。
俺がビビッて「おわあああ!!」と叫ぶと、パニックになったサルが、打ち立てのコンクリに足跡付けながら(というか、半分足埋まりながら)去っていった。あのサルたち、多分かぶれると思うんだけど、大丈夫だったかなあ?
ちなみに俺は飯場住み込みの作業員じゃないので、偶々来た時の出来事なのだが、監督が言うには、たまに弁当が被害に遭うんで困ってるとのことだった。
俺がビビッて「おわあああ!!」と叫ぶと、パニックになったサルが、打ち立てのコンクリに足跡付けながら(というか、半分足埋まりながら)去っていった。あのサルたち、多分かぶれると思うんだけど、大丈夫だったかなあ?
ちなみに俺は飯場住み込みの作業員じゃないので、偶々来た時の出来事なのだが、監督が言うには、たまに弁当が被害に遭うんで困ってるとのことだった。
442: 名無しさん 03/05/17 15:14
ふと目を上げると、10メートルもない先にカモシカが居た時。
なぜか梟(フクロウ)が、目の前にボタリと落っこちて来た時。
狸に先導されながら歩いた時。
ハシバミ色の目のサルと見つめあった時。
山って、怖いとこだと思いました。
なぜか梟(フクロウ)が、目の前にボタリと落っこちて来た時。
狸に先導されながら歩いた時。
ハシバミ色の目のサルと見つめあった時。
山って、怖いとこだと思いました。
443: 名無しさん 03/05/18 14:55
ゴールデンウィークの事でした。
地元の山岳会に所属している私は、同じ会の仲間数人と、泊まりがけでK岳へ登山へ行きました。途中にある山小屋で1泊し、翌日の朝に山頂を目指す計画になっていました。
2日目、山の尾根を歩いていると、仲間の一人が強風に煽られ、滑落してしまいました。300メートルは落ちていったでしょうか。だめかな?と思ったのですが、奇跡的に助かったようで、手を挙げてこっちらに助けを求めているようでした。
私たちは慎重に砂利の斜面を下っていきました。途中には生々しい血の帯がついていました。仲間の元へたどり着いた私たちは、息を呑みました。
生きているのですが、頭蓋骨が滑落の摩擦で削れてしまっていて、脳が向きだしになっています。落ちた仲間は「う・・・あ・・・」と弱々しい声を出していました。
私は一応リーダーでしたので、他の仲間の了解をとって、そのあたりに生えている木の枝を折って、滑落した仲間の脳に突き刺し、数回かき回しました。しばらくするとピクリとも動かなくなったので、山岳救助隊に無線を入れて、ヘリを飛ばしてもらいました。
もう絶対助からない人間にとどめを刺すのは、山では常識的に行われています。
地元の山岳会に所属している私は、同じ会の仲間数人と、泊まりがけでK岳へ登山へ行きました。途中にある山小屋で1泊し、翌日の朝に山頂を目指す計画になっていました。
2日目、山の尾根を歩いていると、仲間の一人が強風に煽られ、滑落してしまいました。300メートルは落ちていったでしょうか。だめかな?と思ったのですが、奇跡的に助かったようで、手を挙げてこっちらに助けを求めているようでした。
私たちは慎重に砂利の斜面を下っていきました。途中には生々しい血の帯がついていました。仲間の元へたどり着いた私たちは、息を呑みました。
生きているのですが、頭蓋骨が滑落の摩擦で削れてしまっていて、脳が向きだしになっています。落ちた仲間は「う・・・あ・・・」と弱々しい声を出していました。
私は一応リーダーでしたので、他の仲間の了解をとって、そのあたりに生えている木の枝を折って、滑落した仲間の脳に突き刺し、数回かき回しました。しばらくするとピクリとも動かなくなったので、山岳救助隊に無線を入れて、ヘリを飛ばしてもらいました。
もう絶対助からない人間にとどめを刺すのは、山では常識的に行われています。
444: 名無しさん 03/05/18 15:20
>>443
ありえねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
ありえねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
447: 名無しさん 03/05/18 17:23
>>443
「もったいねぇ、もったいねぇ、汁がこぼれてしまう」
「もったいねぇ、もったいねぇ、汁がこぼれてしまう」
445: 名無しさん 03/05/18 15:36
淡々と「かき回しました」と書いてるのが、ありえなくて、怖いというよりむしろワラた。
446: 名無しさん 03/05/18 15:38
んなのすぐに殺人として送検するよ。
448: 443 03/05/18 22:09
配慮が足りない書き込みで皆様を不快にさせてしまい、申し訳ありませんでした。
私自身、後悔と自責の念はありますが、あの状況ではああするより他にありませんでした。すぐヘリを呼んだとしても、どうせ助からないでしょう。これは登山家の間では暗黙の了解として、常識的に行われている行為です。
警察にもこの事は話しましたが、事情を考慮して頂いて、事件性無しと判断して頂きました。
私自身、後悔と自責の念はありますが、あの状況ではああするより他にありませんでした。すぐヘリを呼んだとしても、どうせ助からないでしょう。これは登山家の間では暗黙の了解として、常識的に行われている行為です。
警察にもこの事は話しましたが、事情を考慮して頂いて、事件性無しと判断して頂きました。
450: 名無しさん 03/05/19 15:08
逸見君は17歳で家出をし、自衛隊に入隊した。
前期の訓練を終え、地方の基地に配属されてからのことだ。
「明日は演習があるということで、僕たちは準備していたんです」
宿舎に戻ってしばらくすると、班長がやってきて「航空機が行方不明になった。明日、遭難位置によっては、この基地からも捜索に協力する隊員を派遣する。しばらくは様子を見ておくが、覚悟しておけ」と言われました。
逸見君たちは海上に墜落したに違いない、と思ったそうである。以前にもあったので、「海上の奴は大変だなぁ」と。しかし、事態は彼等が思うようには動かなかった。
深夜、「明日の演習は中止。早朝、基地を出発して山に向かう」との連絡があった。
前期の訓練を終え、地方の基地に配属されてからのことだ。
「明日は演習があるということで、僕たちは準備していたんです」
宿舎に戻ってしばらくすると、班長がやってきて「航空機が行方不明になった。明日、遭難位置によっては、この基地からも捜索に協力する隊員を派遣する。しばらくは様子を見ておくが、覚悟しておけ」と言われました。
逸見君たちは海上に墜落したに違いない、と思ったそうである。以前にもあったので、「海上の奴は大変だなぁ」と。しかし、事態は彼等が思うようには動かなかった。
深夜、「明日の演習は中止。早朝、基地を出発して山に向かう」との連絡があった。
451: 450 03/05/19 15:10
一緒にいた先輩自衛官の顔には苦痛の色が広がった。
「山じゃ、軟着陸ってわけにはいかない。最悪だ・・・」
翌朝、8時頃に基地を出発し、現場に向かった。車内では、遺体の収容はほとんど済んでいる、という話で、遺留品の回収だけだと聞かされていたのだが、それは甘かった。この時点では遺体は、ほとんど見つかっていなかったのだ。
山を降りてくる他の基地の隊員の顔が白く、震えているように見えたという。火事場のような炭くさい匂いが山に充満し、日はすでに中天にかからんとしている。
「初めに見えたのは、木に刺さっている人間の胴でした。木の焦げが瘤(こぶ)になったのかなと思ったら、それには性器がついていた」と言う。
肉が、目が、腕が、顔が、内臓が、それこそ山肌の上にぶちまけられ、物凄い力で潰されている様は、まるで人間の詰まった缶詰を巨人が踏みつぶして、念入りにステップを踏んだようだったという。
人肉のと髪の焦げる臭いと、早くも魚のはらわたの腐りかけた臭いが、現場を包み始めた。
遺体回収と遺留品回収は昼夜兼行、ぶっ通しで行われた。
「山じゃ、軟着陸ってわけにはいかない。最悪だ・・・」
翌朝、8時頃に基地を出発し、現場に向かった。車内では、遺体の収容はほとんど済んでいる、という話で、遺留品の回収だけだと聞かされていたのだが、それは甘かった。この時点では遺体は、ほとんど見つかっていなかったのだ。
山を降りてくる他の基地の隊員の顔が白く、震えているように見えたという。火事場のような炭くさい匂いが山に充満し、日はすでに中天にかからんとしている。
「初めに見えたのは、木に刺さっている人間の胴でした。木の焦げが瘤(こぶ)になったのかなと思ったら、それには性器がついていた」と言う。
肉が、目が、腕が、顔が、内臓が、それこそ山肌の上にぶちまけられ、物凄い力で潰されている様は、まるで人間の詰まった缶詰を巨人が踏みつぶして、念入りにステップを踏んだようだったという。
人肉のと髪の焦げる臭いと、早くも魚のはらわたの腐りかけた臭いが、現場を包み始めた。
遺体回収と遺留品回収は昼夜兼行、ぶっ通しで行われた。
452: 450 03/05/19 15:11
3日後、まだ彼らは現場にいた。遺体収容は思うように進まず、すでに現場全体が腐った臭いに包まれていた。
「おい、お前なにやってんだ!」
突然の怒声に、逸見君は顔をあげた。少し後ろにいる隊員が、土を口に入れていた。顔が歪むように笑っていた。
「宿舎に戻せ!ダメだ、駄目だ。こいつは」
その隊員は、他の人間に抱えられるようにして下っていった。
「もうないな」
自分の持ち場を見回すと、逸見君は独りごちた(誰に話すでもなく、つぶやくこと)。一緒に作業していた仲間も集まってきて、「疲れたな」と車座に座った。一人がヘルメットを脱いだが、班長も見て見ぬフリをしているのがわかった。
「あ、これ何だ」
逸見君の横にいた隊員が突然、すっとんきょうな声を上げて立ち上がった。逸見君が思わず足元を見ると、土に毛が生えていた。
「おい、お前なにやってんだ!」
突然の怒声に、逸見君は顔をあげた。少し後ろにいる隊員が、土を口に入れていた。顔が歪むように笑っていた。
「宿舎に戻せ!ダメだ、駄目だ。こいつは」
その隊員は、他の人間に抱えられるようにして下っていった。
「もうないな」
自分の持ち場を見回すと、逸見君は独りごちた(誰に話すでもなく、つぶやくこと)。一緒に作業していた仲間も集まってきて、「疲れたな」と車座に座った。一人がヘルメットを脱いだが、班長も見て見ぬフリをしているのがわかった。
「あ、これ何だ」
逸見君の横にいた隊員が突然、すっとんきょうな声を上げて立ち上がった。逸見君が思わず足元を見ると、土に毛が生えていた。
453: 450 03/05/19 15:13
驚いてその場をどくと、全員が座っていた場所の土の色が変だった。
「人間だ」
それは、中身が衝撃で吐き出された後の骸(むくろ)だった。掘り出すと、袋状のそれは、大人の大きさがあった。彼らはその上で休憩していたのだ。
「それからは、支給された軍手を外して作業を進めました。すると、見逃していた遺体が出てきたんです」
一週間ほどの作業の後、彼等の部隊は帰還した。新米隊員たちに変化が起きたのは、3カ月ほど経ってからだった。既に、現場での悲惨な話にもネタが尽き、誰も語らなくなってから、「夜中に何者かが宿舎を徘徊する」という噂が流れたという。
「結城っていう、僕よりも新しい隊員が最初に言い出したんだと思います」
結城は帰還後、体調を崩して訓練を休むことが多かった。 その彼が、深夜ベッドで絶叫するのだという。「きたきたきた」 と言いながら、二段ベッドの上で悶絶している。
結局、部隊を移っていったが、逸見君は結城とベッドが一緒だったのでよく 起こされた。
「人間だ」
それは、中身が衝撃で吐き出された後の骸(むくろ)だった。掘り出すと、袋状のそれは、大人の大きさがあった。彼らはその上で休憩していたのだ。
「それからは、支給された軍手を外して作業を進めました。すると、見逃していた遺体が出てきたんです」
一週間ほどの作業の後、彼等の部隊は帰還した。新米隊員たちに変化が起きたのは、3カ月ほど経ってからだった。既に、現場での悲惨な話にもネタが尽き、誰も語らなくなってから、「夜中に何者かが宿舎を徘徊する」という噂が流れたという。
「結城っていう、僕よりも新しい隊員が最初に言い出したんだと思います」
結城は帰還後、体調を崩して訓練を休むことが多かった。 その彼が、深夜ベッドで絶叫するのだという。「きたきたきた」 と言いながら、二段ベッドの上で悶絶している。
結局、部隊を移っていったが、逸見君は結城とベッドが一緒だったのでよく 起こされた。
454: 450 03/05/19 15:14
「結城の件で、士気に関ると判断した班長は『よしんば何か起きるとしても、感謝されることはあっても、怨まれることは何もない』と朝礼で言っていました。しかし救援の遅れ、事故原因究明の杜撰(ずさん)さなど考えると、言いたいことは山ほどあるだろうなぁと、現場の隊員達は思っていました」
結城がいなくなってから、逸見君は変な夢を見るようになった。
あの現場を平服でさまよっていると、木々に無数の「こいのぼり」が飾って ある。どうしてこんなところにと思っていると、それが一転して人の皮になるのだという。
穴の開いた眼窩に枝を通した、人の皮がユラユラと揺れている。すると地中から「出してくれ・・・出してくれ」という声が聞こえてくる のだった。
「最悪でした。しまいには不眠症になってしまったようで」
そんなある日の深夜、猛烈な尿意で目が覚めてしまった。すると部屋中に「何かが焦げたような臭い」が充満していることに気づいた という。
結城がいなくなってから、逸見君は変な夢を見るようになった。
あの現場を平服でさまよっていると、木々に無数の「こいのぼり」が飾って ある。どうしてこんなところにと思っていると、それが一転して人の皮になるのだという。
穴の開いた眼窩に枝を通した、人の皮がユラユラと揺れている。すると地中から「出してくれ・・・出してくれ」という声が聞こえてくる のだった。
「最悪でした。しまいには不眠症になってしまったようで」
そんなある日の深夜、猛烈な尿意で目が覚めてしまった。すると部屋中に「何かが焦げたような臭い」が充満していることに気づいた という。
455: 450 03/05/19 15:16
嫌な予感を持ちながらも、ひとり廊下に出た。
すると二十メートルほど奥で、何かがスっと廊下を横切るのが見えた。彼は自分でもわからない何かにせかされるように、宿舎の外れにあるトイレに向かった。トイレに入り小用をたしていると突然、入口の横でゴツッと何かがぶつかる音がした。
逸見君が小用をたしているのは、入口の真正面にある「あさがお」で、彼の前には透明のガラスを貼った窓があった。
「声をかけようと顔をあげると、窓ガラスにドアが半分ほど開いているのが見えました」
ボロボロの肉塊が立っていたという。服が焦げた紙屑のようにまといついた、泥山のようなものが半分姿を覗かせていた。
まともに見たら、狂ってしまうかもしれない。真っ先に頭に浮かんだその言葉が凍りついた身体を動かし、彼を右手の個室 に飛び込ませた。そしてカギを掛けた。
「幻覚だろうと思いました。幻覚のはずだと」
しかしドアのキィーと閉まる音が、それを打ち消した。何か来る! 逸見君は後ろのタイルの壁に身を押し付けた。
「う~んう~ん」 という音と共に、それは逸見君のいるところにやってきたという。
すると二十メートルほど奥で、何かがスっと廊下を横切るのが見えた。彼は自分でもわからない何かにせかされるように、宿舎の外れにあるトイレに向かった。トイレに入り小用をたしていると突然、入口の横でゴツッと何かがぶつかる音がした。
逸見君が小用をたしているのは、入口の真正面にある「あさがお」で、彼の前には透明のガラスを貼った窓があった。
「声をかけようと顔をあげると、窓ガラスにドアが半分ほど開いているのが見えました」
ボロボロの肉塊が立っていたという。服が焦げた紙屑のようにまといついた、泥山のようなものが半分姿を覗かせていた。
まともに見たら、狂ってしまうかもしれない。真っ先に頭に浮かんだその言葉が凍りついた身体を動かし、彼を右手の個室 に飛び込ませた。そしてカギを掛けた。
「幻覚だろうと思いました。幻覚のはずだと」
しかしドアのキィーと閉まる音が、それを打ち消した。何か来る! 逸見君は後ろのタイルの壁に身を押し付けた。
「う~んう~ん」 という音と共に、それは逸見君のいるところにやってきたという。
456: 450 03/05/19 15:17
「叫びました。でも、声にならないんです。今、話すとありきたりだけど、本当にそうなるんです」
ドアのロックが、ガチャガチャと音を立てた。そして一瞬後、ドアの下方、数センチの隙間から髪の毛と、それに続いてグチャグチャになった皮膚が、肉塊と共に滑り込んできた。
朝の点呼時、逸見君がいないことに気づいた仲間が、個室で失神している彼を見つけた。逸見君は一週間の入院後、除隊した。
「今ではすべて、幻覚だったと思うことにしているんですけど、コレがね」
とティッシュで包んだモノを見せてくれた。先端の縮んだ毛があった。
「仲間が発見してくれた時、握っていたらしいんです」
一生に一度だけという約束で、彼が話してくれた物語である。
ドアのロックが、ガチャガチャと音を立てた。そして一瞬後、ドアの下方、数センチの隙間から髪の毛と、それに続いてグチャグチャになった皮膚が、肉塊と共に滑り込んできた。
朝の点呼時、逸見君がいないことに気づいた仲間が、個室で失神している彼を見つけた。逸見君は一週間の入院後、除隊した。
「今ではすべて、幻覚だったと思うことにしているんですけど、コレがね」
とティッシュで包んだモノを見せてくれた。先端の縮んだ毛があった。
「仲間が発見してくれた時、握っていたらしいんです」
一生に一度だけという約束で、彼が話してくれた物語である。
460: 名無しさん 03/05/19 17:26
>>450
うわあ、航空機事故って悲惨だなあ。自衛隊もしんどい商売だなあ。
焼死体に追い掛けられたら怖いなあ。
うわあ、航空機事故って悲惨だなあ。自衛隊もしんどい商売だなあ。
焼死体に追い掛けられたら怖いなあ。
458: 名無しさん 03/05/19 16:59
>>450
>先端の縮んだ毛があった。
そんなのうちのトイレにも落っこちてるぞ。
>先端の縮んだ毛があった。
そんなのうちのトイレにも落っこちてるぞ。
467: 名無しさん 03/05/19 21:18
>>450
そもそも自衛隊って、未成年の家出人でも入隊出来るの?
そもそも自衛隊って、未成年の家出人でも入隊出来るの?
468: 名無しさん 03/05/19 21:54
>>467
自衛隊は未成年でも入隊できる。何歳以上だったかは忘れた。
今でこそ自衛隊は競争率がメチャ高いが、その事件あった年代は、自衛隊に入る奴なぞ滅多にいない時代だったのだよ。よく言われる話だが、ハロワの前で自衛隊のスカウトのおっさんが失業者を勧誘していた時代があったのです(私も声をかけられた経験あり)。
そんなご時世なればこそ、家出少年だろうと入隊できたはずである。
自衛隊は未成年でも入隊できる。何歳以上だったかは忘れた。
今でこそ自衛隊は競争率がメチャ高いが、その事件あった年代は、自衛隊に入る奴なぞ滅多にいない時代だったのだよ。よく言われる話だが、ハロワの前で自衛隊のスカウトのおっさんが失業者を勧誘していた時代があったのです(私も声をかけられた経験あり)。
そんなご時世なればこそ、家出少年だろうと入隊できたはずである。
※520名が亡くなった、1985年8月12日の日航機123便墜落事故のことと思われますが、現在は自衛隊の入隊は18歳以上となっています。中学卒業して陸上自衛隊高等工科学校(高校の卒業資格もとれる)に入学するのが、未成年が自衛隊に入る唯一の方法となっています。
464: 名無しさん 03/05/19 20:13
何でそんな恐ろしい縮れ毛をいつも大事に持ってるのか、そいつも怖い。
465: 名無しさん 03/05/19 20:15
ふられた元彼女かなんかの毛なんだろうよ。
474: 名無しさん 03/05/19 23:57
ちぢれ毛だか何だか遺品(きもいが)を持ち続けてると、長生きする、と言われる。
475: 名無しさん 03/05/20 00:21
「何だこれは・・・」
毛布の中から取りだした塊を見て、検視官がつぶやく。塊様のものを少しずつ伸ばしたり、土を落としたりしていくうちに、頭髪、胸部の皮膚、耳、鼻、乳首二つ、右上顎骨、下顎骨の一部、上下数本の歯が現れてきた。
少女の身体は、中央部で180度ねじれてひきちぎられ、腰椎も真っ二つに切断され、腹部の皮膚で上下がやっとつながっている。なかば焦げた左上肢、その中ほどに臓腑の塊が付着している。塊の中から舌と数本の歯と頭蓋骨の骨片が出てきた。
それらを丹念に広げてゆくと、ちょうど折りたたんだ紙細工のお面のように、顔面の皮膚が焦げもせず現れた。
毛布の中から取りだした塊を見て、検視官がつぶやく。塊様のものを少しずつ伸ばしたり、土を落としたりしていくうちに、頭髪、胸部の皮膚、耳、鼻、乳首二つ、右上顎骨、下顎骨の一部、上下数本の歯が現れてきた。
少女の身体は、中央部で180度ねじれてひきちぎられ、腰椎も真っ二つに切断され、腹部の皮膚で上下がやっとつながっている。なかば焦げた左上肢、その中ほどに臓腑の塊が付着している。塊の中から舌と数本の歯と頭蓋骨の骨片が出てきた。
それらを丹念に広げてゆくと、ちょうど折りたたんだ紙細工のお面のように、顔面の皮膚が焦げもせず現れた。
476: 名無しさん 03/05/20 09:22
483: 名無しさん 03/05/26 17:00
まあ幽霊とかはともかく、自衛隊の人たちも大変だよな。例の日航機事故とかでも、トラウマものの惨状だったらしいし。
ほんと尊敬するよ。
ほんと尊敬するよ。
484: 名無しさん 03/05/26 22:25
生きていても機体やシートに挟まっていて、救助が困難だったらしいね。
真近で悲鳴や助け声を聞きながら、その声はだんだん弱まっていき、死んで行くのを見るのが耐えられなくて夢になって出たり、大変だったみたいね。
死体の回収作業も、臭いや肉塊につまずきやらで吐いたり、気絶しそうになりながらしたってのを本で見た事あるけど、とてつもなく辛い作業みたいよ。
真近で悲鳴や助け声を聞きながら、その声はだんだん弱まっていき、死んで行くのを見るのが耐えられなくて夢になって出たり、大変だったみたいね。
死体の回収作業も、臭いや肉塊につまずきやらで吐いたり、気絶しそうになりながらしたってのを本で見た事あるけど、とてつもなく辛い作業みたいよ。
486: 名無しさん 03/05/31 08:31
自衛隊に入隊している友人が語ってくれた悲話である。
以前、彼はN県の駐屯地に駐屯しており、山岳レンジャー(特殊部隊)に所属していた。この話はその上官(A氏)の身に起こった事である。
十数年前の夕方、付近の山中において航空機事故が発生した。山岳部における事故であったため、ただちにA氏の部隊に救助命令が発令された。
それは道すらない山中で、加えて事故現場の正確な座標も分からぬままの出動であった。彼らが現場に到着したのは事故から半日以上も経った翌朝の事だった。
彼等の必死の救出作業も空しく、事故の生存者はほとんどいなかった…。
以前、彼はN県の駐屯地に駐屯しており、山岳レンジャー(特殊部隊)に所属していた。この話はその上官(A氏)の身に起こった事である。
十数年前の夕方、付近の山中において航空機事故が発生した。山岳部における事故であったため、ただちにA氏の部隊に救助命令が発令された。
それは道すらない山中で、加えて事故現場の正確な座標も分からぬままの出動であった。彼らが現場に到着したのは事故から半日以上も経った翌朝の事だった。
彼等の必死の救出作業も空しく、事故の生存者はほとんどいなかった…。
487: 486 03/05/31 08:32
事故処理が一通り終了し、彼が駐屯地に戻れたのは、事故発生から実に1週間以上も経っての事であった。
「辛いことは早く忘れなければ…」後味の悪い任務の終えた彼は、駐屯地に戻るなり部下たちを引き連れ、行きつけのスナックヘと直行した。
「ヤッホー!ママ、久し振り」
「あら、Aさん。お久し振り!。さあさあ、皆さんこちらへどうぞ」
彼等はめいめい奥のボックス席に腰を降ろし飲み始めた。久し振りのアルコールと、任務終了の解放感から彼等が我を忘れ盛上がるまで、そう時間はかからなかった。
「辛いことは早く忘れなければ…」後味の悪い任務の終えた彼は、駐屯地に戻るなり部下たちを引き連れ、行きつけのスナックヘと直行した。
「ヤッホー!ママ、久し振り」
「あら、Aさん。お久し振り!。さあさあ、皆さんこちらへどうぞ」
彼等はめいめい奥のボックス席に腰を降ろし飲み始めた。久し振りのアルコールと、任務終了の解放感から彼等が我を忘れ盛上がるまで、そう時間はかからなかった。
488: 486 03/05/31 08:35
しばらくしてA氏は、自分の左隣の席に誰も座らない事に気が付いた。
スナックの女の子達は入れ替わり立ち替わり席を移動し、部下達の接客をしている。しかし、その中のひとりとして彼の左隣へと来ない。
「俺もオジサンだし、女の子に嫌われちゃったかな…」少々寂しい思いで、彼は右隣で彼の世話をやいてくれている、スナックのママの方を向いた。
「Aさん、とてもかわいらしいわね」 彼と目のあったママが、思いっきりの作り笑顔を浮かべそう言った。「かわいい?。俺が?」かわいいと言われ、妙な気分になった彼は慌てて左隣へと視線を戻した。
誰も座っていない左隣のテーブルの上には、いつから置かれていたのか、場違いな「オレンジジュース」の入ったグラスが一つ置かれていた…。
その日から、彼の周りに奇妙な事が起こり始めた。
一人で食堂や喫茶店に入ると、決まって冷水が2つ運ばれてくる。また、どんなに混雑している列車やバスの中でも、彼の左隣の席は決まって空席のままで、誰も座ろうとしない。
極めつけは、一人街中を歩いていると、見知らぬ人に声を掛けられる様になったことであった。
しかも決まって、「まあ…。かわいいですね」と、皆が口を揃えて言うのだ。
スナックの女の子達は入れ替わり立ち替わり席を移動し、部下達の接客をしている。しかし、その中のひとりとして彼の左隣へと来ない。
「俺もオジサンだし、女の子に嫌われちゃったかな…」少々寂しい思いで、彼は右隣で彼の世話をやいてくれている、スナックのママの方を向いた。
「Aさん、とてもかわいらしいわね」 彼と目のあったママが、思いっきりの作り笑顔を浮かべそう言った。「かわいい?。俺が?」かわいいと言われ、妙な気分になった彼は慌てて左隣へと視線を戻した。
誰も座っていない左隣のテーブルの上には、いつから置かれていたのか、場違いな「オレンジジュース」の入ったグラスが一つ置かれていた…。
その日から、彼の周りに奇妙な事が起こり始めた。
一人で食堂や喫茶店に入ると、決まって冷水が2つ運ばれてくる。また、どんなに混雑している列車やバスの中でも、彼の左隣の席は決まって空席のままで、誰も座ろうとしない。
極めつけは、一人街中を歩いていると、見知らぬ人に声を掛けられる様になったことであった。
しかも決まって、「まあ…。かわいいですね」と、皆が口を揃えて言うのだ。
489: 486 03/05/31 08:36
これには、部下から鬼だと言われている彼も、ひと月しないうちに参ってしまった。
ある日、彼は部下に自分の周りに起きている奇妙な事実を話し、そしてこの件について何か知っている事はないかと問いただした。
すると部下は言いにくそうに、こう言った。
「これは、あくまでも噂話なんですが…最近、Aさんのそばを小さな女の子がついてまわっているのを、同僚たちが見たっていうんです」
「小さな女の子?」
「ええ、駐屯地の中でも外でもずっとAさんの側を離れずに、ついてるらしいんです」
A氏の背中に電流が走った。
「最近って…。いったい、それはいつからなんだ?」
「じ、自分が見た訳ではないので…ただ皆、例の事故処理から帰ってきた頃からと…」
A氏は思い出した。あの時、散乱する残骸の中で、彼が抱き上げた小さい遺体の事を…。
ある日、彼は部下に自分の周りに起きている奇妙な事実を話し、そしてこの件について何か知っている事はないかと問いただした。
すると部下は言いにくそうに、こう言った。
「これは、あくまでも噂話なんですが…最近、Aさんのそばを小さな女の子がついてまわっているのを、同僚たちが見たっていうんです」
「小さな女の子?」
「ええ、駐屯地の中でも外でもずっとAさんの側を離れずに、ついてるらしいんです」
A氏の背中に電流が走った。
「最近って…。いったい、それはいつからなんだ?」
「じ、自分が見た訳ではないので…ただ皆、例の事故処理から帰ってきた頃からと…」
A氏は思い出した。あの時、散乱する残骸の中で、彼が抱き上げた小さい遺体の事を…。
498: 名無しさん 03/06/08 23:31
山岳部出身の人が言ってました。滑落事故の死体を、「スイカ」と呼ぶそうですね。
アイスバーン状態なんかだとつるりと頭部がべろんと剥がれ、男女や顔も見分けがつかないと言ってました。滑落中に、ザックリと体を切られる人も少なくないようですよね。すごいスピードらしいです。
その点、凍傷のほうが保存状態はいいですね。どっかの事故で動き回って、その大量の汗が凍りつき、また動き回ったことで凍死を招いたってことがありました。
アイスバーン状態なんかだとつるりと頭部がべろんと剥がれ、男女や顔も見分けがつかないと言ってました。滑落中に、ザックリと体を切られる人も少なくないようですよね。すごいスピードらしいです。
その点、凍傷のほうが保存状態はいいですね。どっかの事故で動き回って、その大量の汗が凍りつき、また動き回ったことで凍死を招いたってことがありました。
コメントする