87: 本当にあった怖い名無し 2005/07/08(金) 12:19:05 ID:89gxBCoq0
夜中2時のラウンド(巡回)、無菌室に続く扉の前で、一生懸命に中を覗き込んでいる人がいた。
無菌室からもれる紫の蛍光灯に照らされた人影が、何ともいえない雰囲気を醸し出してた。一瞬ギョっとしたけど、自分に無理やりに「無菌室の前の個室の患者さんが寝ぼけてるだけ」と言い聞かせ、近くまでいくけど、私の足音は聞こえているはずなのに振り向かない。
でも背格好からして、3日前に亡くなったA君だと思った。
急に怖くなくなって、「A君?」って声をかけたら振り向いて、びっくりしたような顔をして「あのー僕いつの間にこの部屋(無菌室)から出たんですか?」って聞いてきた。
亡くなる直前は、自分が移植した後のことを何にも覚えてなくて、容態悪化で無菌室から出たこともわかってなくて、生きてる時も「ここはどこですか?」とか言ってたから、あーまだわかんないんだなー
と思って、教えてあげた。
亡くなったことは言わなかったけど、質問攻めにあっていろいろ答えてた。急に、重症患者のSさんからのコールが鳴って、「あ、行ってあげてください」 って言われて、その場を離れた。
コールのあったSさんの部屋に入る時にチラっと彼の方を見ると、寂しそうに立ってこっちを見ていた。しばらく、Sさんにかかり切りになっている間に、気がつけばいなくなってた。
後日談で、その時コールのあったSさんは一時危なかったんだけども、その時、A君が廊下をフラフラしてる夢を見たって言ってて、不思議でした。
全然怖くないけど、病院にまつわる話ってことで。
無菌室からもれる紫の蛍光灯に照らされた人影が、何ともいえない雰囲気を醸し出してた。一瞬ギョっとしたけど、自分に無理やりに「無菌室の前の個室の患者さんが寝ぼけてるだけ」と言い聞かせ、近くまでいくけど、私の足音は聞こえているはずなのに振り向かない。
でも背格好からして、3日前に亡くなったA君だと思った。
急に怖くなくなって、「A君?」って声をかけたら振り向いて、びっくりしたような顔をして「あのー僕いつの間にこの部屋(無菌室)から出たんですか?」って聞いてきた。
亡くなる直前は、自分が移植した後のことを何にも覚えてなくて、容態悪化で無菌室から出たこともわかってなくて、生きてる時も「ここはどこですか?」とか言ってたから、あーまだわかんないんだなー
と思って、教えてあげた。
亡くなったことは言わなかったけど、質問攻めにあっていろいろ答えてた。急に、重症患者のSさんからのコールが鳴って、「あ、行ってあげてください」 って言われて、その場を離れた。
コールのあったSさんの部屋に入る時にチラっと彼の方を見ると、寂しそうに立ってこっちを見ていた。しばらく、Sさんにかかり切りになっている間に、気がつけばいなくなってた。
後日談で、その時コールのあったSさんは一時危なかったんだけども、その時、A君が廊下をフラフラしてる夢を見たって言ってて、不思議でした。
全然怖くないけど、病院にまつわる話ってことで。