※年が明ける8時間前
※331: 整備員 01/12/31 15:19
「今年もあと8時間。まさか、新年も最前線で迎えることになるとはな」 

俺はブリッジの外に広がる宇宙を見つめながら、自嘲的につぶやいた。 

防眩スクリーン越しに見る沈まない太陽。艦内時間で0時をすぎてた途端に、これが初日の出になるのだろうか。地上の重力に魂を縛られた老人どもより、先に初日の出がおがめる。そう考えて自分を納得させるよりなかった。 

艦内食堂では、モチが振舞われるという話だ。どうも極東の島国の食べ物らしいが・・・ネバネバしてよくわからん。老人がのどをつまらせて死ぬこともあるとか。新年早々物騒な風習だ。 

その時だった。全艦を揺るがす振動。席を立ってスクリーンを眺めていた俺は、壁に叩きつけられた。 
 
ものすごい勢いで空気の流れる音がし、照明が消え、数秒後に非常灯に照らされる艦内。けたたましい警報。自動的に降りてくる隔壁。隔壁が降りてくるにしたがって、空気漏れの音は聞こえなくなった。 

あのブロックの向こうに、何人取り残されたかな。一瞬そう思ったが、自分が生き残るほうが先決だった。 

新年を宇宙で迎える心配よりも、新年まで生き残れるか・・・そんな不安がよぎった。




※332: 整備員 01/12/31 19:31
一方、敵艦艦内では、別の意味で修羅場が繰り広げられていた。 

「なぜだ、なぜ奴は沈まんのだ・・・・」 

主砲の直撃を受け、機関部で小爆発を繰り返しつつも、決定的な大破にはいたらない敵艦に、艦長は業を煮やしていた。 

彼には、今年中に撃沈しなければならないわけがあった。今年中に撃沈ノルマを達成しないと、軍令部から成績不振を理由に更迭されるのだった。 

「昨今のリストラの風潮。ほんとにやられるからな」 

艦長は決意を新たに、主砲の一斉射を命じた。
 
大量の電力を兵装にまわすため、一瞬艦内の照明が最低限必要な計器を除いて暗くなる。策敵レーダーもその一つだった。 電源を切られていなかった、出力の低い衝突防止用のレーダーのオペレーターが叫んだ。 

「ミノフスキーの雲の陰から、何か近づいてきます!」 
「何だ?何かじゃわからん!!」 
「レーダーの出力が足りません。」 

直ちに主砲の射撃を打ち切り、策敵用レーダーを作動させた。 

「わ、MSです。MSが急接近してきますっ!!」 

軍功をあせった艦長の判断ミスで、発見が遅れたのが致命的だった。 

回避運動を命じるまもなく、最初の衝撃が全艦を震わせた。

334: 整備員 02/01/01 00:38
「ハァハァ、やっと新年を迎えられたぜ」

スクリーンに広がる、紅蓮の炎に包まれる敵艦の最後の残照に照らされながら、俺はつぶやいた。 

結局のところ、MS隊の活躍で敵艦は攻撃能力を失い、俺達の艦は助かった。犠牲は少なくなかった。機関室は急ピッチで修理中だが、まだ半速しか出せない。いま、追撃を受けたら、もはや振り切る力はないだろう。 

機関部員も当直の連中は全滅だし、ブリッジ要員にも犠牲者は出た。つい昨日まで隣に座っていて、いまはただの肉塊になった仲間。肉塊でも遺体があればいいほうで、破損ブロックに居合わせた奴は完全に蒸発した奴や、宇宙に吸い出された奴もいる。 

死亡が確認できない以上、行方不明者としてカウントされるが、宇宙での行方不明は即、死を意味するのだ。 

仮にノーマルスーツを着ていたとしても、スーツの生命維持能力はたいしたことない。すぐに収容されなければ結果は同じだ。 

だが、俺は生きている。 

早く戦争が終わることを、沈まない太陽(初日の出というのだろうか)に祈った。 

FIN

282: 連邦軍MS乗り@地上待機 2001/01/01(月) 01:22
終戦祝いと酒保を解放して祝杯を上げようとしてたら、総司令部から残存ジオン軍掃討の任が、うちの部隊に回ってきやがった!! 

どうやら地球に残ったジオン部隊が武装解除に応じず、勝手に宇宙に逃げ出そうとしてるらしい。 

クソ!!なんでこんな貧乏くじ引いちまったんだ。

285: ジオン海兵隊隊員@リリーマルレーン 2001/01/01(月) 02:10
今更本国に帰還しても、コロニーをガス制圧した戦犯として、連邦に引き渡されるにされるのは火を見るより明らかだ。 

お偉いさん達の保身に生贄にされるぐらいなら、原隊を離脱して、勝手気ままにヤッてやるとも。 

中佐、一生ついて行きますぜ!

287: ゲルググM乗り 2001/01/01(月) 02:12
>>285 
のった!俺もついていきますぜ、中佐!

289: 現行犯 2001/01/01(月) 02:25
>>285 
ガス・・・・ガスかあ・・・サイド2のときは変な連邦兵が涙流して睨んでたっけなぁ・・・おっとっと・・・待ってくだせぇ!中佐ぁ!!

298: 脱走兵@孤島 2001/01/01(月) 09:43
戦争終わったみたいだね。こっちでは自家製鰹節で出汁取った雑煮で、新年をお祝いしてます。
 
おそらく一生サイド3には帰れんだろうな。まっいいや。これからロアンと姫始めだもんねぇー。

185: 通常の名無しさんの3倍 02/01/03 10:28
私は連邦政府に投降しました。

良い正月ですよ。

268: 新米兵 2000/12/31(日) 23:08
何とか、ア・バオア・クーを脱出しました。 

でも艦橋にいるゴキブリマントの人っていったい誰ですか?

283: ジオンブリッジクルー@グラナダ基地 2001/01/01(月) 01:42
今からマハラジャ閣下の命令で、本国の降伏を無視して艦隊発進です。 

どうやら小惑星に落ち延びるおつもりのようですが。覚悟していたこととはいえ、地球の見えない場所に行くのはちと不安です。 

……あれ?あの方はゼナ様じゃないかおい?こっちのカブトムシはシャア大佐?ってことはあちらがマハラジャ閣下の末娘か。なんかやたら豪華な乗員だなおい。 

あとでサインもらおっと。

地球圏に戻れる日になったら高く売れたりして。

※ミネバ・ザビ一行、ジオン軍残党とアクシズへ。

299: 連邦の脱走兵 2001/01/01(月) 11:50
今、チベットの奥地でコレ書いています。なんか、妙なジオンのガキ達を引き取るハメになったけど、アイナと一緒に平和に暮らしたいと思います。 

でも、10年以内にここから脱出した方が良いような気がするのは何故だろう?

272: ジオン残存兵@ノンポリ 2001/01/01(月) 00:29
おい、首相の重大発表が始まるぞ! 

やっぱ負けなのかなぁ……。

273: ア・バオア・クー救援部隊 2001/01/01(月) 00:32
オレの艦隊は武装解除命令が出たぞ! 

艦隊指令がザビ派の古参メンバーだったから、てっきりテラーズ艦隊に合流すると思ってたけどな。 

166: 通常の名無しさんの3倍 02/01/01 13:00
連邦将官「うむ。ギレンとキシリアの死体は確認できたのだな。新型MAは撃墜で赤い彗星は戦死。これで安心だな」

168: 通常の名無しさんの3倍 02/01/01 16:14
ゴップ「レビル、ティアンム、ザビ一門、全て逝ったな。これで真の平和だ」

※0080年1月1日15時00分:
月面都市グラナダにて、地球連邦政府とジオン共和国政府の間に終戦協定(グラナダ条約)が締結される。

307: 捕虜@護送中 2001/01/02(火) 02:59
はあ・・・終わったねえ・・・。

故郷の奴と敵味方で戦ってたんだけどさあ、そいつに見せてもらったGMの仕様書、ありゃひどいね。もともとドム乗りの俺が言うのもなんだけど、あんなのに負けたとは・・・。

やっぱ、戦は物量かねえ・・・。

310: 捕虜 2001/01/02(火) 06:15
>>307 
腐ってねーで、脱走用の地下トンネル掘るの手伝え。

340: 連邦従軍カメラマン@最後の一枚 02/01/13 15:24
カシャ!ピーピーピー…へっ…やっぱバッテリー切れか…。 

今までさんざんきたねえモンばっか撮ってきた俺なのによ… 最後の一枚がきれーなお星さまつーのは皮肉だねェ… つってもこの写真、見る奴ァいねーだろーが… 。

しかし、あっけねーな、おい… せっかく戦争が終わったってのによ…たまたま乗ったシャトルが爆発するなんてな… 。

へへっ、やっぱ神サマって居たんだな…俺みてえな奴を幸せにするわけにはいかねえってか…。

フミコ少尉… サイド6で待ってんだろーな…すまねェ、約束は果たせそうにねえや…。 

許してくれ…。

342: 元整備員 02/01/14 11:49
>>310 
ありゃま・・・フミコさんが助けに来ると感動的なんだろうけど、宇宙服単品での生存可能時間からしてつらいだろうねー。 

フライデー、さよなら。 

343: ジャンク屋 02/01/19 02:09
「お、ここで何かが爆発したんだな・・・」

俺はレーダーに映る細かい反応を見て、愛機の逆噴射レバーを引き、相対速度をほぼ0にした。

「ミノフスキー粒子のせいで、レーダーの感度がえらく鈍いや・・・」

濃厚なミノフスキーの雲の中をほとんど目だけをたよりに、微速で進む。金目のものがないか、探しているのだ。

「おっと、あぶねーっ!」

操縦桿を一気に倒す。機種の制動ロケットが噴射し、一気に方向が変わる。そして、宇宙船のジュラルミンの外板が目の前を通り過ぎた。宇宙での衝突は相手が小さい破片でも、速度が速いため損害が大きい。

「ルナチタニウムを使ってないってことは、民間のシャトルか・・・」

俺はさらに速度を落として、慎重に金目の物を探す。その時、何かが太陽の光を反射して光った。シャトルを少しずつ接近させる。どうやらカメラのようだ。

さらに近づいて気付いた。ノーマルスーツを着た死体の手が、しっかりとカメラを握り締めている。よほど大切なものだったのだろう・・・最後までカメラを手放さないとは・・・。

そう思ったとき、死体だと思っていた手の指が、ぴくっと、わずかに動いた。

346: ジャンク屋 02/01/24 02:35
俺はジャンク回収用のマニピュレーターで、慎重にその遭難者を収容した。金持ちだったら、礼がもらえるからな。 

着衣を脱がせて医療カプセルに入れる。生命維持機能の切れたノーマルスーツで漂っていたので、だいぶ弱っている。まず、手足の末梢部が凍傷になっているのと、酸素不足で酸素欠乏症になっているらしいことだ。 

ま、ジャンク仲間でも、よく、残骸の破片に宇宙服を破られて酸欠になるやつはいるから、ひととおりの治療器具はそろっている。カプセルに高圧高濃度酸素を充満させて、流量を自動にしておく。 

その間に、俺は脱がしたノーマルスーツの認識票や、所持品を確認する。このカメラはプロ用のハイグレード品のようだ。これを売り飛ばせば結構金になるのにな・・・。 

そして、認識票を見る。軍の身分証明書・・・。 

フライデー・コーダン軍曹。 従軍カメラマンか。大して金ももってなさそうだが・・・軍に届ければ、今後なにかの便宜を図ってもらえるかな・・・。 

とりあえず、サイド6の軍の病院に向かうか・・・。

351: ジャンク屋 02/02/06 22:58
収容した生き残りはサイド6が近づいた頃、わずかに意識が戻り、うわ言のように何かつぶやいていた。俺は医療カプセルのガラスにぴったりと耳をあてる。 

苦しい息の下、かろうじて、「フミコ少尉・・・」という声が聞き取れた。フミコ・・・どうも東洋系の名前らしいが、女だろうか。 

そういえばフライデーとかいったっけ、こいつ、結構色男だ。いままで、どれだけ女を泣かせてきたのだろうか。俺はカプセルの中のフライデーに向かって、呼びかける。 

「ほら、もうすぐサイド6だ。生きていれば誰にだって会えるから、あとすこしがんばれ」 

聞こえているのやら、聞こえてないのやら。フライデーはまた意識を失った。 

さて、そろそろサイド6だな。俺はわざと軍専用のポートに近づいていった。目立ったほうが、お偉方とお近づきになるチャンスがよりあるからだ。案の定、管制官が甲高い声で通信を呼びかけてきた。 

「そこの民間機。こっちは軍専用だ。接舷は許可できない」 

「こっちは、重傷者を抱えてるんだ。軍属のな。収容して届けてやるんだから、文句を言うな」 

「本当か?」 

現金なもので、そういった途端に態度ががらりと変わった。そのうえ、ポートに救急車まで待機させてくれるといった、念の入れようだ。 

俺はそのまま接舷体制に入った。

※フライデー軍曹のオデッサでの活躍は【その11】【その12】に。

266: マリア 2000/12/31(日) 22:44
あの、私マリアと申します。 

恐れ入りますが、誰かジオンのモビルスーツに乗ってた、名もない人の消息を知らないでしょうか。まだ学生なんですが、ア・バオア・クーというところに行くと書き込みがあったきりなんです。
 
他の書き込みを読むと、戦争も収束に向かってるようなのですが・・・どうか無事でありますように。
 
マリア。

【その17】より
※175: 通常の名無しさんの3倍 2000/12/28(木) 15:54
マリアへ。 

これから僕はア・バオア・クーで敵を迎え撃たなければなりません。無事戻れたら結婚しましょう。 

愛してるよ。マリア。

※5:53~残念ですがこの書き込みをした方は戦死されました。
 
158: 連邦士官 02/01/01 10:07
ジオンの兵?ああ、面倒だから戦死って事で処分しとけ

304: ジャンク屋 2001/01/02(火) 01:52
そういやさあ、ヤンキース・スタジアム、今、廃墟になってるけどさあ、ジャンク屋仲間の間で噂になってるんだよね。
 
あそこの周りで、「謀ったな!」 という声が夜な夜な聞こえるんだって。

※この方の地縛霊かな?
 

341: 通常の名無しさんの3倍 02/01/13 17:57
戦争も終わり、大学も春に卒業だ。

就職も決まって無い。どーしよ...。

342: 元整備員 02/01/14 11:49
>>311 
今就職するなら、復興特需でコロニー公社がいいらしいぜ。 

俺は、MSの整備やってた経験生かして、作業用MSの整備して暮らしてるよ。