山

・平標山の遭難

4: 名無しさん 2000/12/03(日) 09:48
吹雪の時によく出会う幽霊のパーティとすれ違っても、絶対に振り向いては駄目。

171: 名無しさん 2001/07/28(土) 13:02
知人から聞いた話 

1月に、上越国境の平標山の平標小屋付近に一人、テント泊
していた(当然誰もいない)。 

夜中の2時くらいに、複数の人の足音で眼が覚めた。

足音はテントに近づいてきて、テントの周りで「どっちだ?」「何処に居る」 「早くしないとまずいゾ!」等という声が聞こえている。友人は恐い気もしたが、ほっとけなくてテントから頭を出して様子を窺った。 


その瞬間、「邪魔だっ、どけっこの野郎!!」という怒声とともに、後頭部に蹴りを入れられた(と認識したらしい)。そのショックで気を失いかけつつ、ナンとか身体をテントに戻して、意識を失った。 

翌朝見てみると、テントの周りには自分の足跡しかない。雪も降ってなかったので、他の足跡が消えたとも思えない…。

後頭部には確かに痛みが残っている。薄気味悪くなって、即座に撤退したということです。
 
202: 名無しさん 2001/08/17(金) 00:36
>>171 
上越国境の平標山の平標小屋は、出るらしいですね。何年か前NHKラジオでやってたのを聞きました。
 
208: 名無しさん 2001/08/22(水) 16:35
平標山は、四十年以上前に東芝の山岳部が、そこの小屋に向かおうとして力尽き、何人か凍死したんだよ。その日、平標小屋の親父は姿亡き足音に、恐怖の一夜をおくったとさ。 

まだ出るとはね、怖いね。

 403: 名無しさん 01/12/18 00:37
かって谷川連峰で遭難した東芝山岳部は、仙ノ倉と平標の間でリンデワンダリング(吹雪などで目標物を見失い、同じところをぐるぐるさまよう事)になり、疲労凍死したそうだ(3人全滅)。
 
彼らを追い抜いていった三井鉱山山岳部は、平標山頂と平標山小屋の間で山小屋まで600mの所でダウン、2人が死亡し、1人だけはヴィヴァーク(緊急的な野営)で凌ぎ、無人の山小屋を経て法師温泉まで自力で下山。
 
406: まさか 01/12/18 10:17
>>403 
>>171← これってまさかその関係?

続きは【山にまつわる怖い話・その1】

・笹平避難小屋の一家心中・雫石慰霊の森・玄倉川水難事故・ユーシン渓谷

73: 名無しさん 2001/04/03(火) 02:02
玄倉(くろくら)は事故当時よりはだいぶ収まってきているんだけど、ひとり強くアピールしてくる人がいるよ。

現場最初の落ち込みがある堰提の辺りの、扉があるBOX付近。3月に思い入れがあるのかな。この月は反応が強い。 

帰りたがっているのは解るのだけど、どうにもならない。無視するしかない。あまりいい状態ではないから、遺族の人がよくよく訪れたほうがいいのかもしれない。 

ユーシン一帯は前から死の匂いが強い土地だから、気を付けないとふっと足元をすくわれやすい。ロッジにも結構いるし…。 

電波発言でごめんなさい。ただ、すごく気になったものだから…

77: 名無しさん 2001/04/23(月) 01:18
自分は玄倉の事故より以前に、丹沢湖→ユーシンロッジを往復した事があったんだけど、素彫りの真っ暗なトンネル(カーブしてるから出口も見えない!)や切り立った崖、緑に淀んだ小さいダム湖などの連続で、ひとりで歩いた2時間半、本当に恐かった。 

帰りは夕立ちにあって、弱虫な自分は発狂しそうになった。いま考えてみると、何にそんなに怯えていたんだろう? 

やっぱり>>73の言う通り、ユーシンにはなにかあるのかな?   

※玄倉川水難事故:
1999年8月14日,玄倉川の中州でキャンプをしていた子供6人を含む18人が、熱帯低気圧の大雨による増水によって流され、13名が死亡した。中州から退避するよう再三勧告されていたにもかかわらず、拒否していた。(wiki:玄倉川水難事故)
 

続きは【山にまつわる怖い話・その2】

・富士見小屋殺人事件・妖怪・熊・飯場跡・日光白根山の避難小屋

83: 名無しさん 2001/05/23(水) 09:01
奥秩父の富士見小屋の事件、詳しく知ってる人いる?

85: 名無しさん 2001/05/23(水) 20:22
富士見小屋は、女性客が管理人にレ○プされて、殺されたんでしょう。

89: 名無しさん 2001/05/25(金) 13:30
>>83 
たしか、1983年だったと思う。夏季だけ常駐する管理人が、泊り客で単独行だった女性が夜にトイレに行った所を襲い、殺害して埋めた。その後は自ら捜索の指揮を取っている。 

小屋の管理人が客を殺すはずがないという先入観と、地形を熟知しているだけに遺体がなかなか見つからなかったが、証言のあいまいさを突かれて、結局は警察に自供した。 

今井通子など女性登山家の大御所たちは、女が一人で山に入るから悪いと、まるで被害者に非があるような言い方をしていて、腹が立った。 

1988年ごろには、坊主に変装したホームレスが、比叡山の参道で女子大生を強姦殺人する事件もあった。

465: 名無しさんさ 02/01/12 19:06
その山小屋の管理人には以前から悪い噂が有ったらしい。

良心的な旅行代理店は、富士見平小屋を勧めなかったそうだ。

466: 名無しさん 02/01/12 19:52
強姦された人って、何歳なのでしょう?

468: 名無しさん 02/01/12 20:07
25歳。

673: 名無しさん 02/03/05 09:55
奥秩父の富士見平小屋の強姦親父は、死刑になったという話は聞かないから、すでに出所しているはず。そっちの方が幽霊より怖い。 

674: 名無しさん 02/03/05 10:02
>>673 
強姦オヤジはたしか懲役12年です。もう出てきているはず。何をしているんだろうね。

続きは【山にまつわる怖い話・その3】

・三斗小屋温泉殺人事件・鈴鹿山の青白い青年・物の怪・廃村跡・テントの外・ヒグマ


195: 名無しさん 2001/08/01(水) 05:04
1949年7月30日。愛山渓温泉に昼頃、若者9人が到着し、無謀にも午後1時頃から、旭岳頂上(※北海道最高峰:2291m)までの往復登山に出かけた。 全員無防備な上、日帰りの予定だったという。 

9人いた若者のうち4人は姿見の池付近で疲労のため、引き返すことにした。ヒグマが姿を現したのは、4人の引き返した組の方である。 

午後7時頃、当麻乗越の約1キロ下の第2展望台に着き、そこから沼の平に続く登山路に差し掛かったところ、突然1頭のヒグマが姿を現した。4人はクマを追い払おうと大声を出したが、クマはうなり声を発しさらに接近してきた。 

4人が一斉に脇のササやぶに逃げ込もうとしたとき、クマは4人のうちの1人に襲いかかった。 

しばらく襲われた若者の苦悶する声が聞こえてきたが、残りの3人はどうしようもなく、近くの岩の間に隠れていた。 

その翌日の8月1日、20余名の捜索隊が現場付近を捜索したところ、喰い尽くされた無惨な遺体を発見した。 

198: 名無しさん 2001/08/13(月) 18:08
>>195 
苦悶する声とやらを聞いてみたい気がする。人が食われるときの当の本人は、いつ意識を失ったのだろう。

197: 名無しさん 2001/08/13(月) 16:59
>>195 
北海道では「熊に喰われて埋められた」だったが、本州でのニュースは、「熊に襲われた」と報じられた。熊は、食べ残しを埋める習性があるが、観光客に対する配慮だったらしい。

続きは【山にまつわる怖い話・その4】

・助けてくれた彼・テント場・スイカと呼ばれる人・聖職の碑・念仏平避難小屋

280: 名無しさん 01/11/01 18:58
私もひとつ体験談を。 

7年ほど前のことですが、日光の方へ行った時の事です。季節は今頃で、既にそれまでに1~2回雪が降っており、登山道のわきには所々雪がありました。

われわれが念仏平避難小屋に到着したのは夜7時頃で、2段ベッド下には真新しいトレッキングシューズが一足。 上段に60~70歳位の男性が寝ていました。 

彼は小屋の備品になっている毛布を身体の上に掛けており、今思いだすとザックも無かった気がします。翌朝、我々が出発する時に彼はまだ毛布の中にいましたが、湯元に降りる予定だと話していました。 

翌年になり、ある山の雑誌の中に、白根山の方で男が死んでいたとのコラムがでていました。

調べたところ、われわれの1週間後に通りかかった登山者がおり、死んでいた彼を小屋の中に発見したそうです。 

尋常じゃない雰囲気を感じてはいたのですが、まさかあんな山の中で、独りで死のうとする人がいるとは…。 

-合掌-

続きは【山にまつわる怖い話・その5】

・テントの周りを歩く音・鹿・ナイフを持った男・アイゼンの音・山小屋の部屋

東丹沢に総勢10名ほどで沢登りに行った時に、なぜか迷ってしまいました。 

日が暮れてからどこか良く分からない沢筋にテント設営し、飯食って酒飲んでいたのですが、いつからか山側斜面から「ピー、ピー」という音がしていることに皆が気付きました。 

鹿がやってきたから見ようとライトを照らして探し始めたとき、その音が動き出したのです。 

音は、われわれの居る右岸の斜面を下流に向かい、沢を渡る。
次に左岸の斜面を上流に向かい、われわれの上流で沢を渡る。 
そして再び近付く、ということを何回も何回も繰り返すのです。 

大勢だったのでそれほど怖くは感じなかったのですが、かなり長い時間それは続き、音が気になってなかなか眠れませんでした。 

はたしてこれは、鹿のしわざだったのでしょうか? それとも…

302: 名無しさん 01/11/10 20:30
長渕です。

308: 名無しさん 01/11/13 01:01
俺も長渕剛だと思う。

続きは【山にまつわる怖い話・その6】

・田代峠奥の怪異

404: 名無しさん 01/12/18 04:33
禁断の田代峠奥。 


ww7.plala.or.jp/kaidansi/kindan.htm
※リンク切れ。ウェブアーカイブより。 

高橋コウ(山梨県)の手記

・タブーの山への挑戦
私の住んでいる山形県最上町は、宮城秋田両県の県境に近い場所で、奥羽山脈のほぼ真ん中に位置している海抜二、三百メートルの山里です。見渡す限りの険しい山々と、深い渓谷に囲まれていて、すぐ近くには広い傾斜の続く高原が眺められます。
 
名だたる豪雪地としても有名ですが、陽春の候ともなりますと、どこを歩いてもぜんまい、わらび、山うどなどの山菜が豊富に採取されます。

私は山菜取りが好きで、人様から名人級などとおだてられるくらいに、質がよくて太いぜんまいやわらびを探すのが得意なのです。
長い間の経験と、好きな道だからこその工夫などが原因だと思います。

ところが、附近の連山をくまなく歩き回っていて山のベテランと自他共に許す私も、ある特定の区域だけは足を入れたことがないのです。
 
それは、山形宮城両県境にまたがる田代峠から、更に入った山奥の附近です。

地形がきわめて複雑なこと以外には、何の変哲もなくて、深い谷が多く湿地が続いている山地ですが、地元の人々は古来から、この地域に行った者は、再び戻ってこないとか、運よく帰れても発狂してしまったり、突発的事故死が起きると伝えられています。

地獄の山との別名もあって、山登りはもちろん、山菜取りの人も恐れて近寄らないくらいタブーの山でもあります。
 
太平洋戦争の末期に、日本内地を移動中の旧海軍双発飛行機一機が、地元住民の誰もが視認している中で、田代峠奥地の上空で急に飛行中の機体が空中爆発して、墜落した事件がありました。

捜索に出向いた現職警察官と数名の消防団員達は、地元古老の制止を振り切って入山したまま、杳として消息を絶ち、更に救援に赴いた少数の海軍兵士さえ、行方不明になってしまいました。
 
数年前の冬です。今度は陸上自衛隊のヘリコプター機が訓練飛行中に、田代峠奥地と推定される場所で、危険緊急電報を打電したきりで、不明になったことがありました。空中からの捜索は行われましたが、近代装備を誇る大勢の自衛隊員が来ましたのに、なぜか現場とおぼしい所までは直行せずに、何も回収しないで帰ってしまったのです。

私ならずとも、そこに何かあるはずだと思います。しかし、昭和五十年代のご時世に、迷信や非科学的な現象が存在するはずがありません。
 
ようし、誰もが嫌がって行かないなら、山男ではないが山女の名にかけて私が行ってやろう。そして、どんな物があるのか、いかなることが起きるのかを、私自身のこの目で確かめてやりたいと決心しました。

五十歳をすぎた私には、異常な決意だったのですが、独身で気楽な会社勤めの上の息子に相談しますと、

「お母さん、それだけは止めたほうがよいと思うよ。何百年も人間が入っていない場所だから、ぜんまいのすごいのがあるだろう。だが、禁制を破って入り、あとで気ちがいになったり、早死してはつまらないからなあ」
 

と、てんで乗ってこないのです。そう言われるほど闘志が湧き上がる私は、
 
「おやっ、今どきの若い者にしては、珍しい縁起かつぎだわねえ。そんなら、私一人で這ってでも行って来ますよ」
 
そう宣言しますと、仕方なさそうに、
 
「しようがないなあ。それでは、田代峠の近くまでは車で案内するよ。けど、近づいて眺めるだけ。それ以上は山に入らない約束をすれば、一緒に行ってもよいよ」
 
しぶしぶの返事でした。

・不思議な洞窟の老婆
息子は休暇をもらい、長年の教員生活から解放されて気楽な恩給暮らしの私との二人は、昨年五月十日の晴れた日に、宿願の田代峠に向かいました。

山と高原のだだっ広い私の町は、家から峠まで二十キロメートル以上もあるのです。未舗装のでこぼこ道を車にゆられて行きますと、峠より相当離れている手前に、屋敷台と称する数軒の集落がありました。車はそれ以上進めません。
 
駐車させてほしいと、一軒の家を訪れました。わらぶきの屋根と、手造りの荒い柱が目立っていて、電灯もありません。黒ずんだランプが印象的で、現代では想像もつかないくらいに、古風なたたずまいでした。

この辺では、他家の人間と会うことが珍しいらしくて、底抜けの善意を示してくれましたが、田代峠から奥の山の地理を尋ねますと、上機嫌だったこの家の主は、急に険しい顔つきになって、
 
「お前さん方よ。わしらのような山歩き商売の者でさえ、峠から向かい側には足を入れないのだ。止めた方がよいと思う。一歩でも踏み込むと、得体の知れないものがあって、必ず災難が振りかかってくる。わしが知っているだけで、何人かが命を落とした。あそこだけは止めなさい」
 
こう言って、山菜取りには予備の食糧がいるだろうと、小動物のくん製肉をたくさん持たせてくれました。
 
峠まで歩きましたが、八キロメートル足らずの道程だと思っていましたのに、背丈ほどもある熊笹をかき分けるのに手間どって、予想外に時間を費やしてしまい、日の長い五月の一日も暮れようとしていました。

山のベテランともなると、用意のテントも持参していますし、野宿はへっちゃらです。さすがに人跡未踏のこのあたりでは、見たこともない超良質のぜんまいがそこら中にあって、うなっていました。
 
今晩は泊まり、明日は一日中かけて、山菜を集めれば、運び切れないほどのえらい数量のぜんまいを確保できそうだ。二人で採れば六十キロは超すに違いない。乾燥しても六キロは出ると計算しました。キロ当たり一万ですから、六万円以上になりそうだと、われながらみみっちい計算をしていました。
 
突然、私達の目の前に老婆が現れました。

初夏の日暮れの逆光線を浴びて、音もなく姿を見せたとき、私と息子はぎょっとしたのです。

続きは【山にまつわる怖い話・その7】

・足音・浴衣の老人・武士・八甲田山の提灯行列

367: 名無しさん 01/12/02 23:47
テントの周りを歩く足音では、槍ヶ岳近くの南岳(標高3033m)が有名ですね。 

昔、早稲田の学生が大量遭難したそうですが、真夏で雪が無くても、テントの周りをアイゼンをはきガチガチャ、雪氷をザクザクいわせて、一晩中歩き回るそうです(ミ○コの西北は歌わないそうです)。
 ※都の北西:早稲田の校歌タイトル。

この話を先輩から聞き、その直後に雑誌でも読んだため、南岳雪渓下のテント場には、泊まったことがありません。従って、こちらも真偽のほどは?? 

でも、一昨年、濃いガスがかかった現場を通りましたが、異様な雰囲気でしたヨ。

369: 名無しさん 01/12/03 17:06
足音の話は多いのに、思い切ってテントを開けて外を確認してみた、という話がひとつもないのはナゼ?

372: 名無しさん 01/12/03 17:25
>>369 
それはある意味「格闘」を覚悟しなきゃ出来ないからでは。

374: 名無しさん 01/12/03 20:41
>>369 
実際足音すると怖いよ。

376: 名無しさん 01/12/03 23:47
 
>>369 
できるヤツは本当にすごいよ。寝袋に頭までズッポリでおびえてるのがいいとこ。

続きは【山にまつわる怖い話・その8】

・A君・カンテラ・SOS・化けた狐

442: 三俣山荘の 02/01/10 10:53
伊藤正一氏が書いた「黒部の山賊」に載っている実話(抜粋)。
 
1963年、金沢大学医学部の3人・A、B、C君は夕方雲ノ平山荘についたが、一人が疲れていたためにザックを小屋の手前10分程度のところにデポ
(特定の場所に置いていく)した。 

小屋に到着後、一番元気のいいA君がザックをとりに戻ったが、ここから消息不明となる。暮れるには十分時間があるし、天気は晴れ、万一の場合は声をあげれば十分に聞こえる位置であった。 

A君がいなくなったといって騒ぎ出したのは暗くなってからで、営林署4名、小屋の者10名、その他40名ちかくで捜索したが、手がかりは皆無であった。 

翌日も未明から捜索しヘリも飛びビラをまいたまた、他の小屋へも連絡を取り
捜索のネットワークを強化したが、手がかりは得られなかった。 

不思議な出来事であった。天気は晴れ、シーズン中で人も多くいた中で忽然と姿を消したのである。伊藤氏は自殺も考えたが、二人の仲間はそれを否定した。

四日目、A君は突然帰ってきた。

どこにいたのか訊ねると「小屋にいたんだ」という返事がかえってくる。また、「おい、ガソリンはないか」「オレのズボンはどこへいった」などと口にするものだから、とりあえず伊藤氏はA君を休ませることにした。 

半日眠ったA君は正気な人間に戻り、語り始めた。

続きは【山にまつわる怖い話・その9】

・ザイル

555: 名無しさん 02/02/02 09:22
若い頃クライミングをしていた時に、俺の先輩が最初に教えてくれた言葉が、「ペアで登攀中に片方が転落した時は、上の者はできる限りの努力をしろ!ぶら下がっている者は、上の者を助けるつもりで自分のザイルを切れ!」と教えられた。 

そしてその先輩は2年後、俺とのクライミングで自分のザイルを切った…。 

数年後、俺と後輩が岩壁に登っている最中に俺が転落…。
 
後輩は、まだまだ臨機応変にできるほど経験を積んでいなかったので、俺が「最期は笑って逝ったと嫁と子供に伝えてくれ」と言って、ナイフに手をかけた瞬間、見覚えのある手が私のナイフを押さえた。

そう、数年前に自分でザイルを切った先輩の手だった。何故かそう感じた。

そして次の瞬間、後輩がまだ教えてもいない方法で私を助けた。上を見た瞬間、後輩の側でザイルを握っているもう1つの手が見えた。 

はっきり言って緊迫した状況だったので、幻覚かもしれない。そして、火事場の馬鹿力を後輩が発揮したのかもしれない。

でも、俺がナイフを取り出そうとした瞬間に押さえた手の感触は、紛れも無く先輩だったと、10数年経った今でも信じている。 

続きは【山にまつわる怖い話・その10】

・帰りたい・並走・雷・墓標・青鹿

582: 名無しさん 02/02/04 10:20
山梨県内の山で落雷はげしくて、髪の毛が逆立って、フレームザックからバチバチとスパークが出た時は、恥ずかしいほどの悲鳴をあげました…。 

続きは【山にまつわる怖い話・その11】

・テントの周りをまわる足音の正体・お守り・親子熊・釜トンネルの怪異・山小屋のホモ

696: 名無しさん 02/03/08 09:33
ホモとおぼしき体格のよい白人男性と、某山小屋で二人だけで泊まった時。

697: 名無しさん 02/03/08 13:27
↑それでどんな心霊現象が起きましたか?
 
ポルターガイストでギシギシ音がしたり、白いエクトプラズムとか出ましたか? 

699: 名無しさん 02/03/08 17:41
>>697 
確認したいのですがエクトプラズムの匂いは栗の花の匂いですね。

698: 名無しさん 02/03/08 17:10
たしかに怖いなぁ(w

701: 名無しさん 02/03/08 20:37
そして厳粛なクリスチャンだった男は神に祈りました。「ザ~メン」

702: 名無しさん 02/03/08 23:10
彼は白い聖なる液の洗礼を受けたのです。

703: 696 02/03/09 08:22
幸い何もなかったです。ただ若い乙女の気持ちが初めて分かりました

704: 名無しさん 02/03/09 20:13
そもそもどうしてホモだとわかったのだ?

705: 名無しさん 02/03/09 21:41
本能で。

続きは【山にまつわる怖い話・その12】

・ペグの音・前のめりに気を付け・鈴の音・水の音のする木・青崩トンネル

772: 名無しさん 02/05/22 20:56
山といえば山、山といわなければ、まるで平地でのお話なんだけど、いい? 

北海道の沙流群に沙流川という清流が流れてんだけど、何年か前、原チャリで旅行中に、国道脇の沙流川の河原で野営したのね。

人里からはかなり離れていたんだけど、お盆休みで休止中の工事現場の近くで、カーブになった国道の橋が掛かっているところのすぐそばだった。 

ガスコンロでご飯を炊いて、夕食といっしょに、少々の「日本盛」をたしなんで、多少ほろ酔い加減ではあったものの、そんなもの酒に酔った内に入るものではなかったと明言する。 

暗くなってから、懐中電灯で照らしながら文庫本を読んでいると、どこかから聞こえてくる…子供の声が。 

二人の幼い子供のはしゃぐ声が、確かに聞こえてくる。それはすぐに確信的な音量で聞こえるようになり、その後、カチーン、カチーン…と、ペグを打つ音も聞こえてきた。 

私は、「きっと、家族でキャンプに出かけたんだけど、適当な場所が見つからずに、ここに辿り着いたんだろう」と勝手に推測し、幸せそうな彼らの声を子守唄に、眠りに落ちた。 

翌朝、かなり早く、4時頃の事、すでに明るくて、熱めに沸かしたリプトンティーをすすりながら、昨晩の家族連れのキャンプを偵察に出かけた。

しかし、無い。テントどころか、車の轍も。
 
というよりも、テントを張れるような河原すら無い。音の聞こえていた方向には、ユンボで掘られた深みがずっと続く人工の川が流れていた。 

夜暗くなってからキャンプをはじめ、明るくなる前に撤収する家族連れって…? 

怖くなって、早々に荷物をまとめてその場を離脱しようと走り出したら、この話とは関係無いだろうけど、林道をまたぐように横たわっていた、3メートル以上の極太の黒い蛇!

確かな感触でひき逃げしました。あんな大蛇が日本に…それにも恐怖しました。 

この家族連れの話には後日談があります…。

続きは【山にまつわる怖い話・その13】

・山の幽霊、街の幽霊、森の精霊、南極の心霊スポット談義・狐につままれる・私はここにいる・ガス・水場

824: 名無しさん 02/06/04 17:09
ニセコで、トレッキングから帰るとテントが刃物のようなもので切り裂かれていた。
 
泥棒かと思ったが、盗まれるようなものも無かっし、テントに鍵なんて付いてない。その時はすごく気持ち悪かったが、後日キタキツネの仕業と判明した。 

ここ数年ニセコや大雪山で、キツネが登山者のテントを破いて食料を漁る被害が増えてるらしい。

841: 名無しさん 02/06/09 13:02
…ところで、山で狐に馬鹿された。って人はいますか? もっとも高山には棲息しないんだろうけど。

837: 名無しさん 02/06/05 18:38
山中で狐に出会った後に方向感覚を失い、同じ場所を彷徨った事がある。

839: 名無しさん 02/06/05 22:39
>>837 
そうか。リングワンダリングって狐のせいだったのか。納得した。

※リングワンダリング:吹雪や濃霧などで目標物を見失い、同じ場所をぐるぐるとさまよう事。

続きは【山にまつわる怖い話・その14】

・診療所・誰かいる・富士山の思い出

930: 898 02/06/26 01:29
僕は、山梨県富士吉田市で生まれ、富士山を見ながら育った。 

そんな僕は15歳のとき、本気で死にたいと思うようになっていた。何もかもがうまくいかない。両親の不仲のせいで、家にいるのは辛い。学校でも、人間関係のこじれから部活もうまくいかなくなっていた。 

その上、学校の先生達のことがどうしても好きになれない。というよりも、大嫌い。気がついたときには、不登校児。ひとり富士吉田の街を、当てもなくさまようような日々が続いていた。 

そんなある日、ふと空を見上げると富士山が見えていた。 富士山は、子供の頃からいつも僕を見守ってくれている。 

「ああっ!富士山に登りたい。」 

富士山に登ったら、すべてが変わるかもしれない。いや、きっと変わるはずだ。富士山に登ったら、両親の仲も、部活の人間関係も、全てがうまくいくような気がした。

大嫌いな先生達のことも好きになれるかも知れない。大好きなあの子にも、思い切って告白できるかもしれない。 

気がつくと、僕の足は富士吉田口登山道へと向いていた…。

931: 名無しさん 02/06/26 05:04
マジかよっ!

932: 名無しさん 02/06/26 05:47
泣けた…。

続きは【山にまつわる怖い話・その15(完)】