【その3】
ちょっとだけゾクッとする怖い話

132: 名無しさん 01/11/12 03:48
私が実際体験してしまった、思い出すのも忌々しい話を書きたいと思います。あの体験は忘れようとしても忘れることができません。あれは中学生時代の冬休み真っ只中の出来事でした…。
 
私は冬休みということで母方の実家に一週間ほど遊びに来ていました。遊びに来ている、とはいっても何しろ田舎なので特に娯楽があるわけで無く、テレビを見ながらのんびり、ゴロゴロしていたんです。その内TVをつけたまま、眠ってしまいました。

しばらく眠っているとトタトタ足音が聞こえるんです。買い物に行っていた祖母が帰ったのかと思い起きたのですが、どこを探しても誰もいません。一階建てのそんなに広くない家ですから、帰っているなら見つからないわけは無いのです。 

テレビの音だったのかな?…おかしいな、かなり近くの音だと思ったのに…そんな事を思いつつ特に気にとめることも無く、今度はテレビを消して寝直そうと思ったのです。目をつぶり、眠りに入りかけたとき、またあの足音が聞こえてきたのです。

今回はTVも消えているから、 今度こそ祖母が帰ったのかと起上がったのですが、また誰もいません…しかも今度は足音が消えません。私の周りをバタバタと走り回る音が部屋に響きます。 

うッ…もしかして連れてきちゃったのか?…私は前日、祖父のお墓を参るために墓地へ行ってきたのです。後から考えてみると、その時少し身体がだるかった気がします。

さすがに気味悪くなって、家を出て比較的の人多い繁華街のほうへ出かけました。誰でもよいから生きた人間のいるところへ きたかったのです。 

133: 132 01/11/12 04:50
繁華街のゲーセンで時間を潰していたんですが、ゲームをしている時も、なんだか誰かに睨まれている気がして落ち着きませんでした。夕方、祖母が帰ってきたころを見計らい、家に戻りました。

台所から祖母が包丁で野菜を切る、トントンという音を聞くととてもホッとしました。昼間の妙な足音のことは、祖母が普段は一人暮らしということもあり、無闇に怖がらせるのもどうかと思い、黙っておくことにしました。 

夕食を終えた後も昼寝をしたので(足音で起こされましたが…)深夜まで眠れず、ゴロゴロしたあとようやく眠くなってきたので、寝ることにしたんです。布団に入り、さあいよいよ寝るぞ…と思った矢先です。またあの足音が聞こえてきたんです。

その時は、恐ろしさより睡眠を邪魔されたことの方に腹が立ちましたが、別段悪さをするわけでもなさそうなので、無視して寝てしまうことにしました。

しかし「悪さをしなさそう」などという考えは、完全に間違いだったんです…。

134: 132 01/11/12 06:41
しばらく眠っていると、なんだか身体が重いんです。

まるで身体に何十キロもの重りをつけられているように動かないんです。手首や足首より先は動くのに、それ以外は少ししか動かないんです。必死にもがいていると、突然一気に「重さ」が増したんです。

辛うじて頭を起こし、自分の手首のところを見ると、霧か煙のようにぼやけたドス黒い腕が何本も空間から生えてるようにして、私の手足を押さえつけているのです…。 

思わず叫ぼうとした時です…すると今度は何本もの腕が私の首を締め上げてきたんで…。す! 

「カ…カは…ぅ…ぐ…ぁ…ぁ…」 

全身か嫌な汗が噴出し、猛烈な力で首を締められ、目の前が黒くなって意識が薄れそうになったときです。さっきまでの手足を押し潰さんばかりの重さが、スーッと引いていきました。

しかし何か変です…布団に寝ていたんですから、当然背中に布団の圧迫感があるはずなんですが、何も感じないのです。まるで水に浮いているような感覚。

ふと横を見ると、見慣れた床がありません。身体が浮いているんです…。

135: 132 01/11/12 06:41
厳密に言えば幽体離脱状態です。

ただ普通の幽体離脱と違うのは、私の身体(魂?)は引きずられるように「彼ら」に手足を掴まれ、「運ばれて」いた事です。下を見ると、白目を剥いて口からヨダレを流し、ぐったりした私の「肉体」が転がっているのです。 

しかもなんと、「彼ら」は私の身体を掴んだまま、自分達ごとどんどん壁の中へ入っていくではありませんか! 

お、俺を連れていく気なのか…身体はガッチリ掴まれ、悲鳴を上げようにものどからはヒューヒューとかすれた音が鳴るだけ。 もがいている間に私の身体はすでに足先からスネのあたりまで壁の中に引きこまれ、壁に埋まった部分の足が凍りつくように冷たい(と感じた)のです。 

…こんな奴らに引きこまれて死ぬのか?…嫌だ…死にたくない…恐ろしい…冗談じゃない…死んで…たまるか…と思った瞬間、首より上の感覚が明瞭になり、今なら声が出せるかもしれないと思い、口を開いて自然と出た声は悲鳴ではなく…。 

「な、南無…南無…阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…」 

多分、本などで読んだことがあったので、無意識にこの言葉が出たんだと思います。すると「彼ら」の動きが止まり、彼らの内の一人が私の顔を覗き込んできたのです。 

「彼」の顔は黒くて歪んでいました。ケガだとか奇形などではなく、なんというか顔のあるところだけグニャリと空間ごと顔の「像」が歪んだようでした。私の目を睨むと、「彼」は口と思われる部分の端をニヤリと耳のあたりまで吊り上げました。そこで私の意識は遠のいて行きました…。 

気がつくと私は布団で眠っていました。目覚めた私は昨夜のことを思いだし、酷い夢を見たものだと思いながら顔を洗いにいきました。

そして鏡を見た私は戦慄します…私の肩や首に無数のアザができていたのです…無論、足にも…そしてもっとも血の気が引いたのは…鏡を見たときに聞こえたんです… 。

「次こそはお前を連れていく…」と…。

ー終ー

137: 名無しさん 01/11/12 06:49
ヒィ…。

138: 名無しさん 01/11/12 06:52
南無阿弥陀仏てなんかベタな感じがするけど、やっぱり効くのか…覚えとくか…。

139: 名無しさん 01/11/12 06:55
やっぱり突然死ってこういう状況で起こることもあるのかなあ…。

140: 名無しさん 01/11/12 07:00
それまではまったくの健康だった若い人が、救急車に乗る暇も無く原因不明の突然死で逝ってしまうことって結構あるみたいね。

もしかすると>>132の言う「彼ら」のような奴らに連れて逝かれた人って、少なからずいるのかも…(怖。

143: 名無しさん 01/11/12 07:10
>>132が死なないことを祈るよ…だってターゲッティングされちゃってるし…。

145: 名無しさん 01/11/12 10:43
よくある話だけど、イトコの肝試し話。 

東京都のはずれにあった廃病院に、イトコが友人たちと計4人で肝試しに行った。夜の集合だったので、いつもタバコ吸ったり喋ったりしている公園に集まって、そこからチャリで病院跡まで4人で移動した(イトコ当時高校生)。 

肝試しの定石として、4人だったので2人づつ二手に別れて、だいたい30分後くらいに病院の入り口、門のところでまた落ち合う約束をしてイトコたちは出発した。

たいして面白いものもなく、未使用カルテの束やボールペンなんかがちょいちょい落ちているくらいで、これという物もない。上の階へと進み、階段の踊り場の鏡を覗いても特に何も起きないので、イトコと友人Aは余裕をかまし、どんどんと先に進み、屋上に出てみることにした。

屋上への鍵というか、ドア自体がすでに壊れていた。夜景なんか眺めて、イトコと友人はちょっとした夜の散歩な気分で一服した。集合場所と決めていた病院の門柱の辺りを見ると、人影が二つ、こっちに向かって手を振っている。 

「なんだ、あいつらもう出てきちゃったのか」 

もう探索に飽きてきていた二人は友人BとCに手を振り返し、階段へと戻ってそのまま建物の外に出た。

147: 145 01/11/12 10:57
建物の正面玄関から門柱までは10メートル弱の距離。いたはずの友人BとCはいなかった。

イトコとAは、BとCの二人も怖くなかったので、先に出てきて自分たちを怖がらせようと先に場所を移したと思い、最初に集まった公園まで戻ることにした。 

外灯が一つだけ点る公園に戻ると、二人の姿はなかった。「なんだよあいつら、何がしてーんだか」などと言って、二人は缶ジュースを飲みながらBとCを待つでもなく、お喋りをしていた。そこに、汗だくになったBとCがチャリで突っ込んできた。 

「っだよ、何、先に戻ってんだよ!」 
「探してたんだぞ、ふざけんなよ」 

二人りはえらい勢いで怒っていたそうだ。イトコとAは事情を話し、先にいなくなったのはそっちで、きっとこの公園まで戻っているかと思ったと話した。 

すると、BもCも屋上の人影に手など振っていないと答えた。 

「それに、屋上の俺達に手を振ったのは、お前らの方じゃなかったのか…?」 

聞けばBとCも屋上までたどり着き、門の所にいるイトコとAを見つけもう帰るつもりなのかと思い、門柱のところまで戻ってきたが二人はいないので、建物を振り返ると今度は屋上の手すりに人影を見つけ、屋上までの階段を戻ったらしい。

しかしイトコとAには会わず、そのままあちこち二人の名を呼びながら病院の中をぐるぐると捜し歩いたそうだ。BとCは、イトコとAのおふざけが度が過ぎると腹を立て、公園まで戻ってみたら二人がいるので、ものすごい勢いでやってきたそうだ。

149: 145 01/11/12 11:09
4人の中に霊感の強いものなど一人もいなかったのでこんなすれ違い話で済んでいますが、この話を聞いた半年ほど後にイトコに聞いた話では、その病院跡ではその後、肝試しに入り込んだ学生が発狂する事件があったそうです。

イトコは笑い話のようによくこのネタを使うそうですが、Bはどうも何かを見てしまったらしく、イトコが話すのを聞くたびに「その話、あんまりしないほうがいいんじゃねえの?」と言うそうです。 

聞いた話、しかも曖昧な話で失礼しました。

152: 名無しさん 01/11/12 14:18
ほとんどがリアルでの面識は無い者ばかりで多少の不安もあったが、結局、みんなで集まって遊園地で遊ぼうという事になった。 

そして当日になり、待ち合わせの場所に次々と参加者が集まってきたが、Aという名前の男がなかなかやって来ない。仕方がないので7人で行こうかという事になった時、いつのまにか1人の若い男が近くにいるのに気づいた。 

そこで、もしかしたらと思い声をかけると、「じゃあ、行きましょうか」と言って彼は立ち上がった。あとになってから、この時の彼の言動がやけに不自然だった事に気づいたが、そ の時はみんなじれていて、たいして気にも止めなかった。 

お互いに簡単に自己紹介をした後みんなで遊園地へ入り、最初の内はぎこちなかった彼等もやがてワイワイと賑やかに遊ぶようになったが、Aだけはどこか打ち解けないところがあった。

ちゃんと話はするし、他の人に話題を振られても反応はするのだが、どうも相手を見下して馬鹿にしてるような雰囲気があった。チャットやBBSではもっと積極的に話を盛り上げるキャラだったはずなのに、そのリアルでの性格のギャップにみんな不審を抱いていた。 

しかしネット上でもAは自分の事だけはあまり語ろうとはせず、一体どういう人物なのか誰にもよく分からなかった。その為、一度は盛り上がった場も、なんとなくしらけてしまい、日が暮れて、今回はこれでお開きにしようという事になった。 

ところが、それぞれが別れて帰るという時になると、Aは「僕は○○方面に帰るんですが、同じ方向へ行く人がいたら車で送りますよ」と言った。ほとんどの人は電車で来ていたが、Aは車で来ていて、近くに止めているらしかった。 

確かにこれまでのAの冷めた調子には気に食わないところもあったが、彼の言葉に甘えれば電車賃がタダになる。結局、Tという男と、Sという女がAの車に便乗させてもらう事になった。

こうして初対面3人の夜のドライブが始まった…。

153: 152 01/11/12 14:19
Aの車は中古らしいが、かなり手入れが行き届いていた。TとSは後部座席に座りAの運転を見守っていたが、Aは変にかっこつける事もなく、安全運転を心掛けていた。車はやがて郊外に入り、片側二車線の道に入った。

まだそんなに遅い時間でもないが、彼等の乗った車以外はほとんど無く、窓の外には明かりがほとんど見えず、時折ガソリンスタンドや自販機の光が見えるばかりだ。車内でTとSはたわいない雑談をしていたが、Aは自分からは何もしゃべろうとはせず、時々話を振っても軽く受け答えするだけだった。 

窓の外は暗い林がずっと続いている。よく見ると、たくさんの石の地蔵が並んでいる。ライトの光に浮き上がるそれはひどく異様だった。頭が酷く欠けているもの、口に亀裂が入って不気味に笑ってるように見えるもの、顔が真っ二つに割れているもの、ひとつとしてまともなのが無いのである。 

異様な光景に気づいたTとSは気分が悪くなり、さらに嫌な予感がした。 

「この辺りは結構出るそうですよ」 

珍しくAが自分のほうからボツリと言った。 

「…出るって何が?」 
「出るんだそうです」 
「…だから、何が?」 

Tが尋ねてもAは何も言わない。 

「あのう、この車、さっきから同じところを走ってませんか?」 

窓の外を見ていたSが言った。 

「ほら、あのガソリンスタンドと自販機、さっきも通り過ぎましたよね」 

確かに彼女が指差す先にはそれらの明かりが通り過ぎてゆく。

「そんなことはないですよ」 

答えたのはAだった。抑揚のない棒読み口調だった。 

「この道路は一本道ですからね、曲がってもいないのに同じところは走れませんよ。郊外の道なんてみんな似てますからね。気のせいですよ」 

Aは初めてと言っていいくらいペラペラとしゃべり、最後にヒヒヒッと低く笑った。その笑い声を聞くと、TもSもそれ以上何も言えなくなった。

154: 152 01/11/12 14:19
しばらく沈黙が続いた後、Aは手をのばして何やらゴソゴソやるとテープを取り出した。 

「何かかけましょうか」 

Aはテープをカーステレオに押し込んだ。

ところが音楽が流れてこないのである。2、3分たっても、まったく何も。沈黙と圧迫感に耐えかねたTが口を開いた。

「…何も聞こえないんだけど」 
「……」 

「ちゃんと入ってるの、それ?」 
「……」 

「ねえ?」 
「聞こえないでしょう? なんにも」 

「…ああ」 
「深夜にね、家の中でテープを回しておいたんですよ。自分は外出してね。家の中の音を拾うようにテープを回しておいたんです」 

「…なんでそんなことしたわけ?」 
「だって、留守の間に何かが会話しているのが録音できるかもしれないでしょ」 

「…何かって…なんだよ?」 
「……」 

Tは初めて相手が答えなくて良かったと思った。それ以上Aと会話してはいけないと思った。するとSが突然悲鳴を上げた。窓の外にはまた不気味な地蔵が並んでいたのだ。

「おい、止めろ!」

Tが叫んだが、Aは何も言わない。 

「止めろ!」 

さらにTが叫ぶと、静かに車は止まった。TとSは転がるように車から降りた。車はすぐに再発進して遠ざかっていった。 

残されたTとSが辺りを見回すと、2人は顔を見合わせて顔面蒼白になって震えた。そこには石の地蔵など無く、それどころか彼等が遊んだ遊園地のすぐ近くだった。一本道をずっと走ったのに、どうやって戻ってきたのか全く分からなかった。 

それだけではなかった。あとで他の参加者に連絡を取ろうとしたら、なんとAは1時間、時間を間違えて待ち合わせの場所へ来て待ちぼうけを食らって、 そのまま帰ったといういうのだ。

だとしたら、オフ会に参加して遊園地で遊んだあの男は一体何者だったのか? 

後日、Tはほとんど同じ道をたどる機会があったが、 道路の何処にも石の地蔵など無かったという…。

157: 名無しさん01/11/12 16:50
群馬県にあるヘビセンターに行ったとき、シマヘビがプールみたいな場所に入ってるんだけど、よく分からなかったもんだから、そのプール淵から乗り出して覗いてみたら、友人が「上、上!」と叫んだ。
 
そのプールには木が生えていて、枝がプールの淵まで伸びてるんだけど、枝先までびっしりシマヘビが…。 

ヘビまで数センチ…ちょっと怖かった。

158: 名無しさん 01/11/13 16:08
とある高校生の兄と中学生の妹が、両親と共に田舎の叔父の葬儀に参列した。

叔父はかなりの歳になるが独身だった上、変わり者という噂があり、兄妹の両親も含め、親族との付き合いはあまり良くなく、友人・知人も少なかった。遺体を引き取る者が誰もいない為、その村で弔うことになった。生前の人付き合いが悪かったにもかかわらず、葬儀にはそれなりの人数が集まった。

兄妹の父親は、翌日にどうしても外せない仕事を控えており、その日の内に帰る事になり母親も付き従ったが、兄妹は学校が夏休みという事もあり、葬儀の片付けなどを手伝いながら数日間叔父の家に泊まる事になった 

しかし、他の親戚達は中高年やお年寄りばかりで、若者はこの兄妹だけだった。夜になり、他の人達は広間で酒を飲み交わしながら、 生前の叔父の話などで盛り上がっていたが、兄妹は早々と席を外した。 

叔父の家はかなり古かったが相当に広く、兄妹は喧騒を避けて広間から一番離れた小部屋で寝る事にした。妹のほうはさすがに疲れたのか、すぐにスヤスヤと眠り、兄も、うとうとしかけたが、ぽた…ぽた…と天井から何かが落ちてくるのに気づいた。 

最初は雨漏りかと思ったが、外では雨の降っている気配はない。気にはなったが睡魔には勝てず、そのまま眠り込んだ。

159: 158 01/11/13 16:09
ぽたっ…ぽたっ…ぽたっ…。 

ふと目が覚めると、また何かが落ちる音がした。先ほどよりも頻繁に落ちてくるようだった。兄は部屋の電球を点けた。さほど明るいとはいえない光が部屋を照らすと、天井から部屋に落ちてくるものが見てとれた。それは、ゾロゾロと蠢く蛆虫だった。 

大量の蛆虫が天井からぽた、ぽたっ…と落ちてきて床をのたうち回っているのだ。兄がかすれた声で悲鳴にならない悲鳴を上げると、妹が目を覚ました。妹も部屋の様子を見ると、絶叫に近い悲鳴を上げた。 

兄はフラフラと廊下へ出て「…おーい、誰か!」と叫んだが、誰も現れない。みんな寝入っているのか、それとも叔父の家から出ていったのか…。 

兄が再び部屋の中を見ると、天井がバタンと抜けて、そこから女の死体が落ちてきて、妹のすぐそばにゴロンと転がった。妹はその場で失禁して気を失った。

死体には大量の蛆虫が這いずり回っている。それを見た兄もその場で気を失った。 

兄が目を覚ますとすでに朝になっており、天井から落ちてきたはずの大量の蛆虫も、女の死体も無かった。あれは夢か幻覚かと思い妹を起こそうとした兄だが、目を覚ました妹は兄を見てもうつろな表情で何もしゃべらなかった。とてつもないショックのせいで記憶を失い、口がきけなくなってしまったらしい。 

叔父の家には誰もおらず、兄は両親に連絡した後、妹を連れてすぐさま叔父の家を出た。 

生前の変わり者と呼ばれた叔父と、この夜の怪奇現象、 そしてあの死体の女は一体どんな繋がりがあるのか…。もはや何があろうと二度と叔父の家へ行くつもりは無い兄は、あえてその事を知ろうとはしない。

160: 名無しさん 01/11/13 16:59
>>158-159 
なんじゃこりゃ?

気持ち悪いんだけど、なんだかよくわかんないよ!

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162: 名無しさん 01/11/13 20:16
大学生だったときの友達の話ですが、サークルの関係で、雑○ヶ谷霊園を訪れたときのことです。

彼には霊感があるようで、呼んでしまったり、話しかけられたりということはこれまでしばしばありました。時間はたしか夕方の四時ごろ。夏目漱石か森鴎外のどちらかだったと思うのですが、そのお墓を見たいという人がいて、一緒について行かざるを得ない状況になってしまったのです。 

霊園内に一歩入った時点で鳥肌が立ったそうです。その霊園の西側に歩いていって、あと一ブロックをまっすぐ進んで、左に行ったところが目当ての場所という時に、ふと右側を見てしまいました。 

すると、そこには石柱と鉄管で囲まれた古いお墓がありました。おそらく江戸時代よりは前の時代のお墓を取り囲むその石柱の後ろ、墓の背後に、ぼんやりとした直径三十センチ弱の、何か黒いものがあるのを見つけて目を凝らしました。 

そして、それが何かに気づいて硬直しました。それは、血の滴った生首でした。 

その首は、戦国の武者のように髪はざんばらで、なぜかそのお墓を睨んでいました。横顔だったのですが、左の額から血が流れていたのをはっきりと見たそうです。あまりのことに動けなくなっていると、その顔がこちらを向いて、カーッと口を開くのです。 

左だけでなく右の頬にも斬りつけられたような跡が斜めにあって、血を流していました。生首の切り口もザクザクで、いま斬られたように、鮮血が石柱に滴っていたそうです。

164: 名無しさん 01/11/13 20:21
イギリスに留学していた友人の話です。

ライブハウスで知り合ったギタリストがいました。あるとき彼は、ピックを使ってギターを弾くと音が硬くなるからいけない、かといって直接弾くのは爪が痛くなる、という話を聞かせてくれました。 

では、あなたはどうしているのかと尋ねると、僕はその両方のいいところを使っているのさ、と笑って答えました。そして自分の使っているピックを見せてくれたのです。 

それはまぎれもない人間の生爪でした。 

いったい彼はそれをどこで手に入れたのでしょう。怖くなって、さすがにそれを聞くことはできなかったそうです。

【その5へ】