後味悪い

1: 名無しさん 02/05/07 08:46
聴いた後、何となく嫌な気分になったり不安に駆られたり、体中がむず痒くなるような話を語り合うスレのPART4です。 

あと味の悪い話 1 
まとめ:あと味の悪い話

あと味の悪い話 2 
まとめ:あと味の悪い話パート2

あと味の悪い話 3
まとめ:あと味の悪い話パート3

24: 名無しさん 02/05/08 21:14
小池真理子「しゅるしゅる」

主人公は小さな広告代理店を経営している女性。最近、不運続きである。恩人の死で仕事は全くうまくいかなくなり、学生時代からの恋人には別れを告げられる。おまけに彼のために無理して買った一戸建ては欠陥住宅。とうとうある日、主人公は体調を崩して倒れてしまう。

主人公を優しく看病したのは、お手伝いの女性だった。暖かい陽光の差す部屋で彼女の作ったお粥を食べているうちに、主人公は逆境を乗り越える気力を取り戻す。

親子ほど歳が違うせいか、彼女とは今までゆっくり話したこともなかった。主人公は看病のお礼にと、その純朴そうなお手伝いに羊羹をすすめ、緒にお茶をすする。

ひとしきり身の上話をした後、「是非話したいことがある」とお手伝いは切り出した。

25: 24 02/05/08 21:15
お手伝いの住んでいるマンションでは、入居者が必ず死ぬ部屋があるのだそうだ。

彼女はその部屋で、しゅるしゅると音を立てる「小さな黒い毛糸玉」を見たという。入居者が死ぬと部屋を出ていき、新しい入居者が来ると、まるでどこかでじっと待っていたかのように、それは再び入ってくる。 

主人公は、次第に気味が悪くなってくる。 

「ねえ、どうしてそんな話を私にするの?」 

「十日くらい前、玄関の脇で、何か見覚えのある小さな黒いものがうずくまっているのが見えたんです。それはしゅるしゅるとぐろを巻くように回って、洗面所の窓の隙間から、するりとこのお宅に入って行きましたんでございますよ。…こういうことは是非ともお耳に入れておくべきことですからねぇ」 

思わず固まる主人公を尻目に、お手伝いは「これ、全部頂いてしまってよろしいでしょうか」と幸せそうに羊羹を頬張る……。 

以上です。

黒い「しゅるしゅる」より、お手伝いさんのほうがよっぽど怖いよー。

28: 名無しさん 02/05/08 21:36
>>24
めっさ怖い…仲良くなれなかったら言わないつもりだったんだろか…。

30: 名無しさん 02/05/08 22:36
>>24
それ後味悪いと思ってたんだよ。でも作者名もタイトルも思い出せなくて…わかってスッキリ!

お手伝いさんが怖いよね。人の生き死にを、蟻の観察と同レベルに捉えてそうなのが…。

54: 名無しさん 02/05/09 21:08
小池真理子の短編集「怪しい隣人」は、 後味ワルーな話ばっか。 

面白いけど、欝入ったよ。

19: 名無しさん 02/05/08 16:55
「Komm,susser Tod」って好きな曲だったけど、歌詞の意味を知ったら後味ワルー。  

22: 名無しさん 02/05/08 21:08
Komm,susser Tod (甘き死よ、来たれ)

不安なの。
不安なの。
みんなに嫌われるのが、怖い。
自分が傷つくのが、怖い。
でも、ヒトを傷つけるのが、もっと怖い。
でも、傷つけてしまう。
好きなヒトを傷つけてしまう。
だから、ヒトを好きにならない。
だから、自分を傷つけるの。

嫌いだから。
だいっキライだから。

好きになっては、いけないの。
だから、自分を傷つける。

優しさはとても残酷
心を委ねたら、私は壊れてしまう
心が触れ合えば、あの人は傷つく

だから、私は壊れるしかない
無へと還るしかない

無へと還ろう
無へと還ろう
それは、優しさに満ち満ちたところ
そこは、真実の痛みのないところ
心の揺らぎのないところ

無へと還ろう
無へと還ろう
無へと還ろう
無へと還ろう…(リピート)

(日本語原詞:庵野秀明)

28: 名無しさん 02/05/08 21:36
>>22
ありがと。

29: 名無しさん 02/05/08 21:37
>>22
ドイツ語で「甘い死」は腹上死のことを指したはず…。

32: 名無しさん 02/05/09 09:50
>>22
庵野ってエヴァの?

33: 名無しさん 02/05/09 10:50
>>32
そうです。エバの庵野のです。何故知ってるかというと俺CD持ってる~。あ~後味悪~。

って言うかエバ自体が後味悪かったですね。TV版も映画版も。散々語られたでしょうがあれなんだったんでしょう。ほんと。

※Komm, susser Tod / 甘き死よ、来たれ 


23: 名無しさん 02/05/08 21:10
後味の悪い絵本とかない?

36: 名無しさん 02/05/09 15:34
エドワード・ゴーリー作「不幸な子供」

あるところに シャーロット・ソフィアという女の子がおりました。シャーロットの両親は優しくて お金持ちでした。シャーロットはお人形を持っていて、ホーテンスと名づけておりました。

ある日、軍隊の大佐だったお父さまが、アフリカ行きを命ぜられました。七か月後、原住民の謀反が起きて お父さまが殺された、と報せが届きました。お母さまはやつれ衰え、やがて息を引き取りました。ただ一人血のつながった叔父さまは、落ちてきた煉瓦に脳天を砕かれてしまいました。

シャーロット・ソフィアは一族の弁護士の手に委ねられました。弁護士は、ただちにシャーロットを寄宿学校に入れました。学校で、シャーロットは先生達からしてもいないことで罰せられました。ホーテンスは他の生徒達に八つ裂きにされてしまいました。

昼の間、シャーロット・ソフィアはできるだけ隠れておりました。夜は眠らずにしくしく泣いておりました。もう我慢できなくなり、夜が明けるのを待って学校から逃げ出しました。シャーロットはじきに気を失い、舗道に倒れました。

一人の男がやって来て、両親の写真が入ったロケットを奪っていきました。 別の男が反対方向からやって来て、シャーロットを連れ去りました。男はシャーロットを卑しい場所に連れていきました。そうして飲んだくれのごろつきに売りとばしてしまいました。

シャーロット・ソフィアは造花作りの内職をさせられました。わずかな食べ残しと水道の水で食いつなぎました。ごろつきは時おり幻覚に襲われました。シャーロットはどんどん目が悪くなっていきました。

そうこうするうちに、実は生きていたお父さまが帰国なさいました。お父さまは毎日シャーロットを探して車で街を周りました。

とうとうごろつきが発狂しました。もうほとんど目が見えなくなっていたシャーロット・ソフィアは、表に飛び出しました。そしてたちまち車に轢かれてしまいました。

お父さまは車を降りて、瀕死の子供を目にしました。あまりの変わりように、お父さまはそれが自分の娘とはわかりませんでした。

ーおしまいー  

私の中で「後味の悪い 海外絵本第一位」です。この作品は「絵」もすばらしいです。文章に興味を持った方は、ぜひ図書館等でお確かめになってください。

67: 名無しさん 02/05/13 01:31
>>36
エドワード・ゴーリー、私も好きだよ。この人の作品はシュールとオカルトがうまい具合に調和しててよい。

後味の悪さでは前出の「不幸な子供」が一番だけど、「ギャシュリークラムのちびっ子たち」もなかなかだよね。「Zはジラー、ジンをふかざけ」っていうラストの終わり方なぞ秀逸。

不幸な子供
エドワード ゴーリー
河出書房新社
2001-09-01


37: 名無しさん 02/05/09 16:52
20年以上前にサスペンス劇場か何かの再放送で見たドラマで、タイトルも出演者も不明なんですが、やたらと後味が悪いものがありました。

ある夫婦(A)が大掃除をしていて、自分の子供(小学生ぐらい)の面倒も見れない状態の時に、近所の夫婦(B)に「買い物に行くから、子供を預かってほしい」と言われる。

「自分の子供の面倒も見れない状態だから」と断るが、B夫婦は「少しの間だけ」と無理矢理子供を押し付けて出かけてしまう。B家の子供はA家の子供と遊んでいたが、水の事故かなんか(記憶あやふや)で死んでしまう。

B夫婦は、A夫婦に責任があるとして、裁判を起こす。 しかも、B夫婦は自分が無理矢理子供を預けたのに裁判では、A夫婦の方から「子供を預かる」と言ってきた、「心配ない、まかせて下さい」と言ったと証言する。

A夫婦は反論するが、マスコミはB夫婦の証言を全面的に信用し、A夫婦を「無責任」と非難する。A家の妻は、近所の人からも白い目で見られるようになる。

39: 37 02/05/09 17:03
その内、A家に無言電話がかかってくる。
 
始めは、「なんだろう?」程度に思っていた妻だが、それはたびたびかかってくる。そして、それは、次第に「無責任!」「人殺し!」と一方的に言って電話をきるイヤガラセになって行く。
 
ストレスがたまっった妻は、ある時イヤガラセの電話に対して「あなたは誰です!」と、聞き返す。すると、電話の相手は「正義の人だ」と答えた。

 A家の妻は、夫と相談して電話番号を、変更することにするA家には、電話がかかってこなくなった。落ち着く妻。しかし、再びどこからかイヤガラセの電話がかかってくる。頭をかかえる妻、電話のベルは鳴り続ける……。 

20年以上前に見たものなのに、未だに頭の済の方に嫌~な気持ちが残ってます。

86: 名無しさん 02/05/16 22:30
>>39
私もそのドラマ見たよ、再放送で。

その後、Aさん宅の嫌がらせ電話は続き、夫の仕事にまで支障をきたしてしまう。精神的に行き詰まるAさん家族…。

しかし時を同じくして、Bさん家族にも激しい嫌がらせが始まる。「子供を他人に預けるなんて無責任」「金が欲しいだけだろ」etc… 結局、双方根をあげて、裁判を取り下げることになった。

憎たらしいBさんが恐怖に怯えていて、ちょっと救われたよ。

38: 名無しさん 02/05/09 16:54
>>37 
実際にそういう事件があったね。

41: 名無しさん 02/05/09 17:23
>>37
昭和58年に三重県で起こった隣人訴訟と似てるね。 

A夫婦とB夫婦は隣人同士で、子供が同じ幼稚園に通っていたこともあり親しかった。ある日、両夫婦の子供が家の前で遊んでいた時、A(奥さん)が買い物に出かけるために子供を連れて行こうとしたが、子供が拒否。

B夫婦は家の掃除をしていたのだが、親切心から「子供をそのまま遊ばせて買い物に出かけたらどうですか?子供は大丈夫でしょう」という趣旨のこと言って声をかけた。そこでA(奥さん)は「よろしくお願いします」というようなことを言って一人で買い物に。

その後、B夫婦が目を離した隙に子供たちは近くの池に行き、A夫婦の子供(3歳)が水遊びをしているうちに溺死。

子供の葬儀の後、A夫婦はB夫婦と話し合おうと家を訪れるが、B夫婦は頑なに会おうとしない。A夫婦は、意思疎通不十分なままB夫婦と池の管理責任のあった県などを訴えた。

42: 41 02/05/09 17:38
判決は

A夫婦:過失8割(子供の監督が極めて不十分)
B夫婦:過失2割(声をかけたのに子供から目を離すという落ち度)

で、結局B夫婦に526万円の損害賠償の支払いが命じられた。

 判決後、新聞などのマスゴミが「無償の善意に賠償責任」「好意で子供を預かっても責任」 「隣人の好意に厳しい判決」という見出しで報じたこともあり、報道されたその日から A夫婦のところに匿名の電話や手紙が殺到。その殆どが非難と嫌がらせで、「お前は死んだ子供をたねに強請る気か」とか「欲張り」「人でなし」といった非難・罵倒が多かった。

A夫婦は、何も損害賠償をとる目的だけで訴えたわけではなく、紛争を公正かつ納得の行く形で解決したいと願って裁判を利用したにもかかわらず、心無い世間の反応にやる気をなくし、裁判を取り下げ。

間もなくB夫婦の方にも「A夫婦が裁判を取り下げたのに控訴するつもりか!」と激励から非難の電話・手紙が来るようになったので、結局両夫婦とも裁判を取り下げる形で終わった。

43: 名無しさん 02/05/09 17:41
あ、後味悪い…。

44: 名無しさん 02/05/09 17:52
マスコミからの情報が必ずしも事実だというわけじゃない、っていう良い例だ。

情報ってこわい。

47: 名無しさん 02/05/09 18:07
そういう理不尽な話って、ものすごく胸焼けがする。

後味ワル~!!

51: 41 02/05/09 18:26
隣人訴訟の世間の反応は、日本人の法意識や裁判に対する認識が、いかに未熟で立ち遅れているかがわかった出来事だね。

日本人の中には、裁判に訴えることは良くない、善意の行為に法的手段はもってのほか、という意識を
持ってる人(→前近代的な義理人情を重んじ、近代的な法意識や権利意識がない人)が多いからね。まぁ20年近く経った今はちょっとはマシになってるかも知れないけど。

あと、日本人は匿名になると途端に強く出るね。

どんな事件の裁判かは忘れたけど、ヨボヨボの爺さんが誰が見ても訴えて当然の被害を受け裁判起こしたら、途端に誹謗中傷の電話や手紙、中にはウ○コまで送ってきたキティがいたという… 。

この話聴いた時かなり鬱になったよ。

52: 名無しさん 02/05/09 18:28
傷つかない立場で鬱憤を晴らす、これ最高。

53: 名無しさん 02/05/09 18:35
>>52 
まさに2chそのものですな…。

180: 名無しさん 02/05/28 22:09
>>51
納得できんな。

何でもかんでも裁判で解決するアメリカ型社会が進んでいて、義理や人情を重んじるする日本のような調和重視の社会が遅れていると? 文化に進んでいるも遅れているもないだろ。

ちなみに、匿名になると強気になるのは日本人に限った事じゃないので。

187: 名無しさん 02/05/29 11:28
>>180
むしろ米の陪審制の方が、原始的かつ不公平で、未熟で遅れた裁判だと思う。

多数決、数の暴力、感情論で人の生き死にまでをも決めてしまえる悪法。買収、利権などがからみまくって、公平どころじゃねーよ。

55: 名無しさん 02/05/09 21:23
10年くらい前か、ある小学生のクラスで子豚を育てるという番組があった。最初はまあ、ほのぼのとみんなで豚を育てて行くのだが、最後にその豚は普通に食肉用として出荷されることに…。

もちろん初めからそういう約束だったようだが、トラックにのせられる際に逃げ出した豚を「逃げろ!逃げろ!」と追い立てる子供たちと、それを普通に捕まえて送り出す教師と業者の映像が忘れられない。この後も奇跡や恩赦はなし。肉にされるだけだから、消息も知れず。

いろんな生き物のおかげで生きていると教えるためにしろ、こういう方法でなくてもよかろうし、業者だって面倒な仕事だったろう。

誰のために、何のためにやった番組なのか、いまだに腑に落ちない。

56: 名無しさん 02/05/09 22:57
>>55
似たような話で、鶏だったかな、児童にヒヨコから育てさせて、自分でしめさせて食うまでを教育として行っている学校があるそうだよ。

かなり後味ワルーだよ。賛否両論らしいけど。

57: 名無しさん 02/05/09 23:20
>>56
それ見たよ、深夜のテレビで。育ててる間中、頭撫でたり抱っこしててもみんなちょっと普通の笑顔になってなかった。
 
いちおう「賛」のほうではあるけどね。現実だし。

60: 名無しさん 02/05/10 17:04
どうでもいいけど、アンパンマンて凄くバイキンマンが可哀想な回があるな。

61: 名無しさん 02/05/10 19:57
>>60
狙ってやってる回もある(一緒に遊ぼうと思ったら逃げられたとか)し、それでなくても毎回理不尽。