891: 名無しさん 03/05/03 01:18
あなたは廃火葬場を見たことがあるでしょうか? 

今では覚えている人もあまりいないのでしょうが、自分が住んでいた田舎では、昔は村落ごとに小さな火葬場がありました。火葬場といっても、小さな納屋くらいの大きさで、石造りの小屋です。中を覗くと、床に人一人を寝かせられるくらいの溝が掘ってあり、亡骸をそこに寝かせて焼いたのだそうです。 

高い煙突などなかったので、使用した時には肉の焼ける匂いとかが凄かったと思われます。そのような小さな火葬場は、人里を外れて、山の中に入った所に建てられることが多かったそうです。 

私は山歩きが好きなのですが、地元の山を縦走している時に、何度かそういう廃火葬場に出くわしたことがあります。最初に見た時には、まったく何の廃墟かわからなかったのですが、それでもイヤな雰囲気をひしひしと感じさせる気持ちの悪い場所でした。

どの場所も使われなくなって久しいようで、草や蔦に覆われていましたが、人を焼く時には油脂分がもの凄く出るのだろうな、と何となく実感できるような有様でした。 

これは、そんな場所に迷い込んでしまった人の体験談です。 

892: 891 03/05/03 01:18
私の友人にK君という山歩き仲間がいました。 

山歩きといっても、彼の場合、日帰りもしくは一泊程度の簡単な山にしか登らず、登山コースを外れることも滅多にありませんでした。模範的かつライトな登山愛好家だったわけです。 

そのK君が一人でとある山系に分け入ったのはもう5、6年前、丁度今頃の季節でした。新緑を楽しみに一泊する予定だったとか。なぜかそう難しい山でもないのに彼は道を読み間違え、目指していた尾根と 
は別の尾根筋に登ってしまいました。まあ時間はたっぷりと取ってあったので、慌てずのんびりと、その夜の野営地と思われる方向へ歩を向けたんだそうです。 

しばらく道無き道を進んでいたのですが、ふと行く手の途中に小さな小屋が姿を現しました。近づくまでもなく、ピーンと来たそうです。彼もまた、何度もそんな廃火葬場を見つけたことがあったのでした。

しかし、その小屋は少しばかり様子が違っていたそうです。普通の火葬場よりも妙に細長かったとか。その変な形を見ているうちに、他の疑問も浮かんできました。 

おかしい。いくら人里から遠ざけるといっても、ここはちょっと山奥過ぎる。 
 
893: 891 03/05/03 01:18
気持ち悪かったのですが、好奇心に負けてそっと中を覗いてみました。 

やはり廃火葬場でした。床に一列の溝が掘られています。しかし、やはりどこか奇妙なのです。その溝は、幅は人が二人入れるほどに広く、そして長さは優に6mはあったのです。 

ここでいったい、誰がどんな人を焼いていたんだろう? 

そこまで考えて、K君は急に恐怖に襲われたんだそうです。必死でその場所を飛び出し、少しでも道の広い方に向かって小走りで逃げ出しました。 

かなり焦っていたのと、地図を見る余裕が全く無かったせいでもあるのでしょう。もう完全に道に迷ってしまいました。あれだけ余裕のあった時間があっという間に浪費されていきます。 

日が沈み出すと、没するのは早いものです。だんだん辺りが暗くなってくると、もう気が気でありません。どうしようどうしよう?焦りまくっていると、ようやく見覚えのある沢にたどり着きました。

安堵のあまり座り込んで後ろを振り返ると、そこに道はもう確認できません。自分がどこをどう通ってきたのかも既にわからなかったそうです。 

895: 891 03/05/03 01:19
幸いなことに、野営地には他のキャンパーが数名いました。K君は自分が見たものの話をしましたが、誰もその山に廃火葬場があるという話は聞いたことが無い、ということでした。変な話を暗くなってするなとイヤな顔をされたそうです。無理も無い。 

私も聞いたことが無いですが、ひょっとしたら何か集落でも、その昔その山にあったのかもしれません。長い溝穴も掘ったのも、何か理由があったのかもしれません。しかし…やはり奇妙で不思議な出来事だと思います。 

この後日、別の友人がK君と私に、ヤツカハギなる妖しの昔話を教えてくれました。うーん、妖怪変化が絡んでくるのも違うような…。それにヤツカハギって中国地方にもいたのでしょうかね。場所的には中国と近畿の境目の方なんですが。 

ちなみにK君は現在、山歩きは止めてしまっています。仕事でかつての山仲間が散り散りになってしまったのが主たる原因ですが、この出来事の後で、どうやら別の廃火葬場で恐ろしい目にあったらしく、「もう一人では登らん!」と言っていました。 

以上、山の廃火葬場の怪でした。 

901: 名無しさん 03/05/03 13:39
>>895 
気になる。ヤツカハギって何ざんしょ? 

妖怪って書いてあることは、だいだら法師のような巨人系の何かなんですかね。 

918: 891 03/05/04 02:29
>>901 
ヤツカハギってのは、ものの本によると「八束脛」という字を当てるそうです。

文字通り、大人の手で八握りできるほど長い脛を持った物の怪なんだそうです。昔話自体は、兵糧攻めにされて飢え死にしたりとか、怖いというよりは可哀相なお話だったのですけどね。 

これで判断する限り、巨人というほど大きくないようです。ひょっとしたら、土蜘蛛と呼ばれた物の怪とどこかで繋がっているのかもしれません。 

しかし、火葬の習慣が出来たのはそう昔のことではないと思うので、ヤツカハギがいたとしても遺体を焼いていたというのはないでしょう。ま、日本独特のファンタジーですね。想像すると何か楽しい。 

902: 名無しさん 03/05/03 13:51
>>891
山の火葬場の話、興味深く読ませてもらいました。 

山中で廃村なら見たことはありますが、廃火葬場というのは初耳です。地域限定でしょうか?

906: 名無しさん 03/05/03 17:21
>>902
地域限定になるのかなあ。中国地方じゃ結構見かけるのだけれどね。俺も何回か見たことがあるし。まあ、土葬が主な埋葬方法だった地方では見当たらないかも。 

廃村を見つけたならば、そこからちょっと外れた所にポツンと存在してるんではないかと思います。少し、というか、物凄くイヤな感じがする場所です。
 
廃建物自体は、ツタに覆われて雑草に囲まれて、今にも山に飲まれそうな所ばっかりだったけど。 

915: 902 03/05/04 01:42
>>906
わざわざありがとうございます。中国地方ではよく見かけるということですが、私が住んでいた東北では、それらしきものは見かけた記憶が無いのです。もしかしたら、単に見逃していただけかもしれませんが…。

今度、廃村を見つけるようなことがあったら、よく探してみます。 

916: 891 03/05/04 02:09
>>915
確かに、あの話で紹介したK君が体験したのも中国地方でしたね。 

うーん、中国地方というかH県でよく見かけるのですよ。地元の廃村を結ぶようなルートを縦走したことがあるのですが、この時は一日の間に3軒もの廃火葬場に出くわしてしまい、マジで泣きそうになりました。夜中に一人でキャンプするのが、もうイヤでイヤで。 

廃火葬場なんてものは、あまり発見なされない方がよろしいかもしれませんぞ~。 

902: 名無しさん  03/05/03 13:51
とある沢で1人山中宿泊をしていたのですが、その不思議な出来事は次の日の早朝(時間としては午前6時ぐらい)に起きました。

目覚めた時、自分は霧に包まれていました。困った事になったと思いつつも、時間的に特に急いでいるわけでもなかったので、霧が晴れるまで待つことにしました。 

周囲は全くの無音状態でした。普通なら、鳥の声や風の音の一つも聞こえてきても良い筈なのですが、それらが全く無い状態なのです。視界も無い、音も無い、聞こえるのは自分の呼吸音と、腕時計が秒針を刻む音だけです。それぐらい静かでした。 

霧はしょうがないとしても、この静けさはおかしい。気味悪ささえ感じました。でも、下手に動くわけにもいかないし…そう考えていた時です。 

903: 902 03/05/03 13:58
霧の中を、何かが歩いてくるのが見えました。いや、感じた、という表現が妥当かと思います。何せ、視界はほとんど利きませんでしたから。 とにかく、得体の知れないものがこちらへ向かってくるというのだけは不思議とわかりました。 

真っ先に頭に浮かんだのは熊です。思わず、腰のナイフに手を添えていました。こんな霧の中、逃げても下手をしたら自爆して、自分が伝説化してしまうかも知れない。まず、相手の正体を確かめてやろう。そう、思いました。 

相手はこっちに気付いてるのか気付いてないのか、真っ直ぐに向かってきます。そしてそれは私が目視できる所までやってきました。 

904: 902 03/05/03 14:13
思わず息を飲みました。こちらへ向かってきた得体の知れないものの正体。それは女性でした。

しかし、普通の(現代の)女性とは全然違います。まず、髪が妙に長い黒髪でした。変な例えですが、銀河鉄道999のメーテルより長い。 

そして着衣ですが、登山用のそれではなく、着物でした。とはいっても、豪華なものではありません。ああいうのを、なんと呼ぶかは分からないのですが、浴衣とも違うし、十二単でもない。ただ、真白な着物だったのは確かです。 私はとにかく、彼女を黙って見ているしかありませんでした。 

その時、彼女はこちらをチラッと見たのです。こちらの存在に気付いたようです。いや、今までずっと無視してただけかも知れませんが。そして、呆けた顔をしている私を見ると、ほんの僅かですが笑ったようでした。なんと言うか、とても優しそうな微笑だったのを憶えています。 

しかし、それもほんの一瞬で、その女性は、あっという間に霧の中へ消えてしまいました。私はなにが起きたのか理解できず、しばらくは呆然としていたのですが、気付くと、あれだけあった霧が殆ど晴れていました。 

その時までは2泊もしていこうと計画していた私なのですが、その日の内に下山しました。 あの女性が何か私に危害を加えるとか、そういう気持ちで下山したのではありません。ただ、今は山から下りた方がいい、何故か、そう考えていました。 

今でもたまにその沢へは行きますが、あれ以来、彼女と会うことは一度もありません。思うに、あれは山(沢?)の神様だったんでしょうか? 

以上が、私の不思議な体験です。オチ無しで駄文、申し訳ございませんでした。 

909: 名無しさん 03/05/04 00:13
アタシが中学生の頃に、学校の先生が体験したお話です。若い男性の教師で、趣味が登山だったのだそうです。 

ある日の早朝、先生は友人と2人で近場の山に出掛けました。それ程高さがない山なので、半日ほどで登頂・下山が出来ると踏んだ彼らは山の両端から1人で登り、山頂ですれ違い、下山をするという方法をとる事にしました。そうすれば、夕方には、麓へ達する事が出来るはずでした。 

先生が歩き始めた矢先、激しい雨が降り出しました。 ぬかるんだ土に靴を取られつつ、数時間歩くうちに雨は止みましたが、山頂へ達する頃には陽が沈んでしまっていました。 

幸い登山コースには道なりにロープが渡してあります。暗い山道への不安はありましたが、持参したライトを点け、注意深く下山を試みる事にしました。 

910: 909 03/05/04 00:24
小一時間ほど歩いた時、前方に人家を思わせるような灯りが…。 

木々の隙間からちらちらと光って見えます。しかし、その山中に建物があるという話は聞いた事がありませんでした。不審に思いながら歩き続けていると、その「灯り」が登山コース上にある何か小さなものが光っているらしい事に、気がつきました。 

更に近づいた時に、その「灯り」には目と鼻と口がある事が見てとれました。そして灯りを覆う、人型の黒い影が。 

登山コース上に髪の長い女性が立っていて、その「顔」がほの白く常闇で光っているのでした。 

912: 909 03/05/04 00:41
…!!! …先生は、悲鳴を噛み殺しました。 

助けを求めようもないひと気のない山中です。どのように逃がれるべきかを必死で考えました。 引き返して反対側の斜面から下山をする体力は残っていません。 となると一本道ですから、前方にいる得体の知れないものの傍近くを避けて通るわけにはいきません。ロープを握る手に冷や汗が滲みます。 

そして前方の「なにか」を無視する格好でその脇をすり抜け、下山をする事にしました。 

「見てない…見てない…俺は何も見てない…」 

心の内で念じながら歩を進める先生。そしてその「顔が光っている女性」のすぐ横を通った時、前方の虚空へ向けられていた顔が、先生へと向けられました。
 
先生の歩みに合わせ、顔がゆっくりと移動します。両者が、完全にすれ違いになった次の瞬間、耐えられなくなった先生は全速力で山道を駆け降りました。 

913: 909 03/05/04 00:55
恐怖に駆られ走り続けしばらく後、山道が途切れ、開けた平地へと辿り付きました。
 
息を弾ませ、しばし放心する先生。 その肩を背後から何者かが軽く叩きました。咄嗟に先生は頭を抱えてしゃがみこみ、「ひーーーーっ、ひーーーーーっ」と声にならないような掠れた悲鳴をあげました。 

その肩を更に強く掴み、「おい、大丈夫か?」と…声を掛けたのは、懐中電灯を手にした友人でした。 

先生の友人の方は、早い時刻のうちに登山を断念していたとの事。一向に下山して来ない先生を心配して、麓のあちこちを捜索してくれていたのでした。 

(終わり) 

これを聞いたばっかしの時には、夜中トイレに行ったら、ドアの前に、顔光ってる女がいたらヤダナア~とか思ったもんだ。

917: 名無しさん 03/05/04 02:11
山怖いよマジで…。 

920: 名無しさん 03/05/04 19:16
ええ、山は怖いですよ。

熊に猪、蝮に蛭にマダニにツツガムシ、果ては禁猟区にもかかわらず猟銃撃つ馬鹿。しかも割とざらにいる。 小学校の裏山で、散歩の途中に放してやった飼い犬が撃ち殺されたりしてる。ハイキングコース歩いてて、猟銃構えたジジイに「邪魔だ」と言われたりする。沢で釣りしてて、すぐ間近で銃声がしたりする。

921: 名無しさん 03/05/05 04:28
夜、真っ暗な山の木々の間を黄色い光球が走りました。 

その山には道路はなく、車や人が入ることのない山です。

922: 名無しさん 03/05/05 06:09
>>921 
おまいは人ではないのか?

923: 921 03/05/05 07:21
説明不足でスマソ。 

おいらがいた山でなく、対面にあった山です。山の中腹あたりをかなりのスピードで横断(ざっと2キロ位の距離)しました。木々の間を点滅するようにです。 

狐火だと思っています。 

926: 名無しさん 03/05/05 08:43
>>921 
日本に人の入ることの無い山なんて無いよ。こっそり、先祖伝来のまいたけでも取りに来たジジイじゃないの? 明るい時見に行ってみなよ。

940: 921 03/05/06 05:48
>>926 
夜中にマイタケを採るでしょうか?(11時は過ぎてました) 

光球のスピードはかなり速かったです。 

924: 921 03/05/05 07:42
また、こんなこともあった。 

山で車中一泊した夜のこと、どこからか風に乗って歌が聞こえてきた。人里からは遠く離れた山で、オフシーズンの時期で周りに他の車や人はなかった。歌は小中学校の合唱曲で使われる「グリーングリーン」。 もちろんカーラジオなどからの音楽ではない。 

車外に出たが、音源の方向がわからない不思議さも記憶している。 

933: 名無しさん 03/05/05 10:51
>>924 
音って湖面や山の斜面に反響したりとか、とんでもない所に反響して変な方角から聞こえてきたりするよ。 

925: 名無しさん 03/05/05 07:45
聞こえてきた曲が「グリーングリーン」を「笛や太鼓の音色」に変換するとまんま昔の人がいう天狗様の話だね。

929: 名無しさん 03/05/05 10:08
T氏のテラノに乗って、このトンネルの中に入った時のことです。 

我々はアホな話をしながらいつものようにボケーッとしていました。すると、自転車に乗った人の影が近くにあるのです。別に自転車なんで、何とも思いませんでしたが、T氏と「こんなトンネルの中よく自転車にのってるね」って話をしていて、ふと気づきました。 

そう、その影は何と60Km/hで走るクルマと同じ速度で併走しているのです!!ここで2人は少しビビリました。どちらからともなく、「おいおいおいおいおいおいおい」 と驚きの声を上げ、影の方を見ました。
 
…誰もいませんでした…そして、影も無くなっていました…。 

938: 名無しさん 03/05/06 00:15
上の方で林道野宿の話が出ていたが、俺の体験談をひとつ。 

ツーリングテント(ホームセンターで5,000円以下の安物)を遺棄した理由。 

その1 あちこち破損したが補修が面倒(もちろん帰宅してから破棄)。 
その2 強風に飛ばされ、回収不能。その夜は車中泊。 
その3 夜中、立ちションから戻ると、正座している人の膝小僧が見えた。 

ま、こんなとこかな。

942: 名無しさん 03/05/06 13:35
>>938 
その3はツーリングテントの付喪神ですか?

944: 名無しさん 03/05/06 20:03
>>938 
その3の正体は、正座好きの夜這い男色家山男かも知れない。

946: 名無しさん 03/05/07 08:30
ツーリングテントの中の人(略

939: 名無しさん 03/05/06 01:46
>>938 
その3は一切合切遺棄したんですか?

943: 938 03/05/06 19:43
>>939 
その2の教訓から、貴重品やツール類は車に入れてるので、テントごと遺棄したのはシュラフやマット、枕代りのジーパン、あと蚊取り線香セットくらいかな。 

948: 名無しさん 03/05/07 12:23
安モンなんか買うからだよ。 

せめて、モンベルのムーンライトあたりにしとけ。



引用元:http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1039622601/

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