1: 名無しさん 02/04/16 20:17
ください!


8: 名無しさん 02/04/16 22:13
いゃ
10: 名無しさん 02/04/17 15:01
きしょ!

14: 名無しさん 02/04/25 22:43
get

15: 名無しさん 02/04/25 22:44
リーフ

16: 名無しさん 02/04/25 22:44
雫1

17: 名無しさん 02/04/25 22:44
2雫

18: 名無しさん 02/04/25 22:45
細いシャープペンシルの芯をかちかちと伸ばし
意味もなくノートの上を走らせる。

窓から流れ込む緩やかな風がゆらゆらと麻色のカーテンを揺らし、
色の無い無声映画のような授業風景をよりいっそう別世界のように感じさせる。

雫2

僕は黙々とシャープペンシルの先を走らせ、
青い罫線が刻み込まれた真新しい大学ノートに一つの円を描き出した。
いつも書く馴染みのあるあの円だ。

そして僕はねっとりとした夢へ落ちていく。

19: 名無しさん 02/04/25 22:45
円は地球。 
僕が創った、僕だけの地球。 

雫3

 ノートの上に細いシャープペンシルで描かれたその地球は… 
そう、哀れにもこれから崩壊する運命にあるその惑星は 
現実に僕らが住んでいる地球と言う惑星の完全なミニチュアだった。
 
汚れた海や空、ごみ溜めのような町並み。 
   そして主体性のないつまらない奴らにより形成されている社会構成も 
   なにもかもがこの世界と同じだった。 
20: 名無しさん 02/04/25 22:46
?????????????????????????
?????????????????????????
????世界の崩壊はいつも.唐突にやってくる????
?????????????????????????
?????????????????????????

21: 名無しさん 02/04/25 22:46
僕はノートの上に小さな丸印を書き込む。 
その丸印は世界を燃やし尽くし、壊し尽くす、新型爆弾の爆発だった。 

突然なんの前触れもなく爆発が起こる。 
大地はひび割れ、空は猛り狂い、地獄のような炎が吹き上がる。 

指と耳を吹き飛ばされた人々が、あてもなく炎の中をさまよう。 
今この瞬間世界に何が起こったのか分からないまま逃げまどうのだ。

雫4

僕の妄想は続く。 

だが、逃げ場なんてありやしない。 
地球そのものが、地球という世界そのものが壊れて無くなってしまうのだから。 
足がもげるほど、肺が焼けつきるほど逃げまどっても絶対に逃れられない。 

22: 名無しさん 02/04/25 22:47
そして僕は 
機械的な動きでノートに印を付けていく。 

爆弾が爆発した場所は凄惨な最後を遂げ崩壊する。 
徐々に自分達の世界が失われていくさなか 
他人を蹴落とし安全な場所を探し求め地面を這いずる。

雫5

僕はわざと一カ所だけをのこし世界を炎で埋め尽くした。

やがてそこには他人を踏みにじり自分の命をとりとめた 
哀れで醜い生物が集まっていく。 

23: 名無しさん 02/04/25 22:47
奴らは、腐りかけた口から有毒ガスを吐きながら、 

雫6

うつろな目で口々に哀願する。 

24: 名無しさん 02/04/25 22:47
そして僕は最後の爆弾を彼らの悲鳴と泣き叫ぶ声を聞きながら書き込むのだ。 

雫7

その瞬間僕は幾千幾万の人々の絶叫を耳にしたような気がする。 
身体にどくどくと熱い血が流れ言いしれぬ興奮が僕を駆り立てる。 

もしかして僕はつまらない現実から離れ、徐々に狂気の世界に足を踏み入れてるのでは無いだろうか。

26: 名無しさん 02/04/25 22:49
そんなことを考えながら何気なく視線を宙に漂わせていたときのことだった。 

雫8

乾いた笑いが教室に広がった。 
何故かその笑い声は音を失っていた僕にも聞こえてきたのだ。

雫2

雫8

クラス中の生徒達がノートに走らせるペンを止め、 
不気味な笑い声の主に視線を集めた。 

笑い声の主は、僕の斜め前の席に座っている女生徒だった。 

27: 名無しさん 02/04/25 22:49
僕はもちろんその女生徒の顔を知っていた。 
でも名前は思い出せない。 

彼女は教師にも呼ばれてないのにくすくすと笑いながら 
ゆっくりと立ち上がった。 

雫9

「どうした出井」 

黒板に文字の羅列を書き続けていた教師がチョークを持った手を止めて言う。 

28: 名無しさん 02/04/25 22:50
出井。 

そう、出井さんだ。 

生徒会の役員でいつも何人かの女性の中心にいる女の子だ。

29: 名無しさん 02/04/25 22:59
雫12雫10

くすくす笑いが本当の笑いになり出井さんは首から上を 
窓の外に向けたまま愉快そうに笑い続けた。 

クラス中が薄気味悪そうに彼女を見つめた。 

雫11

「ちょっとなにあれ?どうしちゃったの」 
「気持ち悪い…」 

出井さんの笑い声にまじって生徒達がひそひそと声をかわす。

30: 名無しさん 02/04/25 22:59
そのとき、出井さんが両手でおもいきり机をバーンと叩いた。 
一斉にシーンとなる教室。
 
目を丸くして見つめる生徒達の視線の中で彼女は低い声で一言、 
雫13

と言った。 

一拍おいて、教室はどっと爆笑の渦に包まれた。

31: 名無しさん 02/04/25 23:02
うふ、うふふ。 
ちょうだい、ねぇ、ちょうだいよ。 
ちんちん。頂戴。 

わたしもう我慢できないの。 
ねぇ、いいでしょ?ほしいのよ。ちんちんが。

雫14

ちんちん!ちんちんがほしいの! 
いれて、ねぇ、いれてよぉ! 
あつくて、びちょびちょになったわたしのあそこにちんちんいれてよー! 

したい、したい、したいの! 
したいのぉぉぉぉぉ! 
セックスがしたいおよぉぉぉ!! 

雫15
                                                  生徒の笑い声が徐々に立ち消えていく。

33: 名無しさん 02/04/25 23:03
出井さんはまるで壊れたラジオのように 
「せっくす」 
と言う単語を連発し続けていた。 

雫16

笑っている生徒はもう一人もいなかった。
 
今は誰の目にも出井さんが尋常じゃないのは明らかだった。 

34: 名無しさん 02/04/25 23:03

雫17

35: 名無しさん 02/04/25 23:07
女生徒の声がこだました。 

雫18

生徒達は息をのんでその光景を見ていた。 

出井さんが、爪で 
両手を血で染めている 
その光景を…

37: 名無しさん 02/04/25 23:08
呆然と見ていた教師がはっと我に返り、慌てて出井さんに駆け寄った。 

教師はすぐに出井さんの手を押さえ込んだが、 
もう既に、彼女の顔と制服はトマトジュースのような鮮血で真っ赤に染まっていた。

雫19

不気味な静寂の中生徒達は異様な緊張に包まれていた。

教師に押さえられた血だらけの出井さんは、 
そのあとすぐに男子生徒により保健室に連れて行かれた。 

38: 名無しさん 02/04/25 23:08
出井さんが教室をあとにすると、再びざわめきが起こり、 
生徒達は緊張の糸が切れたように騒ぎ出した。 

何の前触れもなく精神に異常をきたした彼女を、生徒達は口々に気味悪がった。 

  でも僕は不思議と彼女にいいようのない親近感を抱くのだった。 

…そう、彼女は僕が逝くはずだった狂気の世界へ、ほんの少しだけ先に足を踏み入れてしまったのかもしれない。 

…ただそれだけのことかもしれないのだ。

39: 名無しさん 02/04/25 23:10
やがてまもなく、遠くから救急車の音が近づいてくるのが聞こえた。

40: 名無しさん 02/04/25 23:11
事件が起きてから三日が過ぎ去った。 

授業中に突然おかしくなり、自分の顔を爪傷で血まみれにした太田さん。 

親しい生徒達の話によれば、前日までの彼女はいつもの彼女だったらしい。 

でも、当日の彼女はどこかおかしかったと言う。

41: 名無しさん 02/04/25 23:11
雫20

42: 名無しさん 02/04/25 23:11
雫21

雫22

43: 名無しさん 02/04/25 23:11

雫23

44: 名無しさん 02/04/25 23:11
それでもさすがに三日目ともなると、みんな話題に飽きるのか、変な自粛みたいな傾向が高まって、 
太田さんの話題は触れてはいけないタブーみたいに扱われ始めた。 

ほんの昨日の午後まで、太田さんの話題であんなに盛り上がっていた連中が、誰かが言い出した途端、 
掌を反したように自粛する。
 
つくづく主体性のないやつらだとおもう。 
他人の顔色をばかりを伺い自分の意見を通さず、すぐ付和雷同するつまらないやつら。

45: 名無しさん 02/04/25 23:11
ぼくにはおかしくなった太田さんの方が 
より自然に思えてならなかった。
46: 名無しさん 02/04/25 23:12
           その日の昼休み、僕は、めずらしく叔父に呼ばれて職員室へと出向いた。

47: 名無しさん 02/04/25 23:21
僕の叔父は、親父の二人目の弟にあたり、現代国語の教師として、この学校に勤めている。
 
確かに親戚ではあるものの、僕と叔父はさほど親しい間柄ではなかった。 
僕がまだ小さかった頃は、よく叔父を通して会っていたらしいが、 
ここ十年くらいはよほど大きな集まりがなければ顔を合わせることもなく、

ましてや個人的な付き合いなど皆無と言ってよかった。 
だから叔父とは、たまに廊下ですれ違っても、 
いつも社交的辞令な微笑みと、会釈を交わすだけで終わる。 

雫24

それに、身内に、同じ学校の教師が居るというのは、
実は結構嫌なものなのだ。
 
テストの内容がわかるとかそういった特典は何もない一方で、学校生活が両親に筒抜けになったり、 
また、その逆のパターンもある 

加えて、お互い身内だと言う意識はしていながら、
世間の体面上、教師と生徒という関係をぎこちなく保たねばならず、 
それが僕にはうっとうしかった。 

48: 名無しさん 02/04/25 23:21
僕は、なんとなく叔父をさけるようになっていた。 

雫25

叔父のほうも僕がそういう付き合いを苦手としてることを知っていたので、 
お互い滅多にコンタクトをとることはなかった。 


49: 名無しさん 02/04/25 23:22
だから今日のように、直接、職員室に呼び出されることは珍しいことなのだ。 
                                                                       l> l> l> ...

52: 名無しさん 02/05/05 19:44 
イイ!!!!!!!!!!!!!!!

55: 名無しさん 02/05/06 09:01 
早く続きが見たい!

57: 名無しさん 02/05/06 21:39 
雫、あまりに印象的なAAだったのでROMって居られずカキコしました。 

続きを書かれることはあるのでしょうか。なぜこのスレを選んで掲載したのでしょうか。誰が作成したのか、誰が張ったのか、一介の名無しにすぎない私が知ることは永遠にないでしょう。 

しかし、一つだけ明らかにしておきたいと思います。 

あの、一連のAAを賞賛して止まない名無しが、ここにいます。

65: 名無しさん 02/05/09 07:27
俺が一番ハァハァしたのは出井さんですが、なにか?

56: 名無しさん 02/05/06 09:48
雫26

66: 名無しさん 02/05/09 10:02
>>56
のAAで抜きました、こういうシチュはたまらんです。

60: 名無しさん 02/05/06 22:39
雫27
68: 名無しさん 02/05/09 19:42 
雫28

これの全身のものをつくっていただけないでしょうか?お願いします。

74: 名無しさん 02/05/10 15:46
>>68
もうありますが、なにか?

69: 名無しさん 02/05/09 21:15

雫29

72: 名無しさん 02/05/10 15:11 

>>69おもろすぎ!!!!!!!!!!!!!!!!

雫30

75: 68 02/05/10 19:01
雫28

これの全身のものをつくっていただけないでしょうか?お願いします。

76: 名無しさん 02/05/11 11:32
雫29
        (__)

77: 名無しさん 02/05/11 14:48

<    またそれですか!!!!!!

雫30

79: 名無しさん 02/05/11 15:55
雫31

80: 名無しさん 02/05/11 16:47
< 
<    もういいです!!!!!! 
< 
雫30

※関連まとめ【さだまさしのAA下さい!】


雫 (ムービックゲームコレクション)
金月 龍之介
ムービック
1997-05-01


引用元:http://salami.2ch.net/test/read.cgi/aastory/1018955875/