【その10】
後味悪い

802: 名無しさん 02/07/22 15:30
小説「死児を育てる」。

野坂昭如の作なんだが、「火垂るの墓」よりリアルで救いの無い内容。 

戦争末期の日本。女の子の姉妹が田舎の親戚に疎開するがまともに食べ物を与えられず、空腹に耐え切れない姉は妹用の粉ミルクを食べてしまう。 お腹を空かした妹は良く泣き、疎開先の家の人にうるさがられ、家から追い出され蔵で暮らすことになる。姉はさらに妹の食べ物を横取し、妹が泣き出すと手を上げるようになり、妹は徐々に弱っていく。 

ある日、村に空襲警報が鳴り響くと、姉は妹を蔵に置き去りにして自分だけ避難する。 空襲はたいしたことなく、ほっとして蔵へ戻ると、蔵の真ん中に黒い大きな塊が… 。

近づくと、黒いものはパッと十字に散り、下から赤い塊が現れた。それは、ねずみに喰い荒らされ変わり果てた妹だった。 

やがて戦争は終わり、姉は大人になり結婚し1人の女の子をもうけた。夫も女の子を大変可愛がり幸せな生活であったが、姉はその子に妹の面影が見えて苦しみ、ついに殺してしまうのだった。 

読んだ後しばらく、ウチで飼ってるハムスターに触りたくなくなったよ。

803: 名無しさん 02/07/22 15:52
>>802 
(;´Д`)…。

805: 名無しさん 02/07/22 18:47
>>803 
生まれたのが男の子だったら、そんな結末にならなかったのかな…。

806: 名無しさん 02/07/22 20:32
>>803
その話読んだことあるよ。 

娘が赤ん坊の時は可愛いがる事ができるんだけど、死んだ妹と同じ年頃になると、娘が怖くなって殺っちゃうんだったよね。二人目の娘を殺った後に事件発覚…じゃなかったけ。 

まぁ野坂自身、この主人公と同じような体験してるしね(妹の分の配給食料食べちゃって、妹死亡)。

810: 名無しさん 02/07/23 00:35
>>806
いや、確か野坂の妹は生きていたような。 

「火垂るの墓」は自分の経験を基に脚色して書いたという話だったような。それを聞いて「火垂るの墓見て流した涙返せ!」と思った覚えが。 

811: 名無しさん 02/07/23 00:52
>>810 
ウッ! 後味悪い!!

812: 名無しさん 02/07/23 01:47
>>810 
いや、確か野坂の少年期に妹は二人いて、どちらも幼児期に死亡してたと思う。
 
そんで妹は二人とも養女で野坂とは血が繋がって無かった(その内の一人を荼毘に伏した時の事が螢の墓でモチーフに使われた)。  

野坂自身もその家の養子で、後に生家に戻る事になったのだと記憶しているが、その生きている妹というのは、生家で育っていた実の妹かも。

815: 名無しさん 02/07/23 08:26
「火垂るの墓」は自分の体験が元になってはいるが、私はこんなに良い兄ではなかった。もっと妹(姪っ子?)にやさしくしてやれば、という想いから「火垂るの墓」が生まれた。 

っていうような事を野坂氏がなんかに書いてたな。

※火垂るの墓:
戦時下での妹との死別という主題は、野坂昭如の実体験や情念が色濃く反映された半ば自伝的な要素を含んでおり、野坂は、まだ生活に余裕があった時期に病気で亡くなった上の妹には、兄としてそれなりの愛情を注いでいたものの、家や家族を失い、自分が面倒を見なくてはならなくなった下の妹のことはどちらかといえば疎ましく感じていたことを認めており、泣き止ませるために頭を叩いて脳震盪を起こさせたこともあったという。

西宮から福井に移り、さらに食糧事情が厳しくなってからはろくに食べ物も与えず、その結果として、やせ衰えて骨と皮だけになった妹は誰にも看取られることなく餓死している。

こうした事情から、かつては自分もそうであった妹思いのよき兄を主人公に設定し、平和だった時代の上の妹との思い出を交えながら、下の妹・恵子へのせめてもの贖罪と鎮魂の思いを込めて、野坂は『火垂るの墓』を書いた。「節子」という名は野坂の亡くなった養母の実名であり、小学校1年生の時に一目ぼれした初恋の同級生の女の子の名前でもあった。(wiki:火垂るの墓



831: 名無しさん 02/07/23 22:35
野坂たんの話でうちの父親の少年時代の話を思い出した。 

当時うちの父親14、5歳、すでに働いていた。両親は既に死亡、家は極貧。わずかな食料を兄弟で分け合う生活。その日も、朝食(目玉の映りそうなおかゆ)を食べ終えると末っ子の妹(当時7、8歳)がまだおかゆを食べていた。 

それを見て彼は考えた。 

「自分はこれから働きに行かなければならない。けれどもこんな食事ではすぐにお腹が空いてつらいのは目に見えている。目の前の妹が食べている食事、これを奪って食べることができたら」
 
そう思って妹の姿をにらみつけながら、理性で必死に押さえていた。
 
すると妹は視線に気づいたのか顔を上げ、兄の顔を見てにっこり笑ったそうだ。 

「俺はなんという悪魔のようなことを考えていたのだろう」と、今でもその時のことを思い出すと自分で自分を殴りつけたくなると、酔ったときに泣きながら話してくれた。 

832: 名無しさん 02/07/23 22:56
>>831 
泣ける話やねー。

840: 名無しさん 02/07/24 18:55
>>831 
>すると妹は視線に気づいたのか顔を上げ、兄の顔を見てにっこり笑ったそうだ。 

なんか想像できる。
 
血が繋がってなくても無理だよね。大切な気持ち。いいよ。こういうの。

804: 名無しさん 02/07/22 17:27
2ちゃんの不倫板で、お父さんの不倫に悩む少女が相談スレをたてた。 

愛人側も奥さん側からも色々な意見があって、その少女は病気の母親を説得、父親に直談判、父親の愛人と直接対決した。 

結果、父親は娘の態度に目が冷め、愛人と別れ家庭に戻る。その愛人は会社をクビになり(うろ憶え)、その後、自殺。少女は「ありがとうございました」と今まで意見をくれた皆にお礼を残し、2ちゃんを去っていった。 

その後の家庭は平和なのかな…。

809: 名無しさん 02/07/23 00:18
>>804 
全然後味悪くない。むしろ良かった良かったって感じです。

820: 名無しさん 02/07/23 09:26
私の祖父が、休日出勤中に他界。 

「いつ死ぬかわからんなら出ろ」と言われて出社、他の課へ応援へ。呼吸が止まって蘇生処置中に連絡が来たが、私の職場の担任は面倒臭がって電話を無視してたそうで、守衛がようやく私へ電話してくれた時には、死んで3時間後だった。 

午後、応援先の上司が「早く帰れ」と言ってくれて職場へ。
 
「祖父が他界したので帰ります」 
「ふ~ん、それで?係長(休み)に許可は取ったんだろうな」 

「向こうの職場の上司が許可くれました」 
「ふ~ん。帰ったら?」 

821: 820 02/07/23 09:40
自宅で通夜・葬儀に追われ、翌日係長に連絡。

「祖父が他界したんですが」 
「聞いた。で、何か他にあるの?」 

慶弔休みをお願いして、嫌そうにしぶりながらも許可。 明けて出社後、他の担任から怒られる。 

「何考えてるんだ。急に休みやがって!」 

係長と担任は職場の連中には何も言わなかったらしい。 

葬儀は終わってたので、会社で香典をくれた人達がいたが、例の担任らは「香典欲しさに話した」と聞こえるように噂。当然そいつらから香典は貰ってないがw 

822: 820 02/07/23 09:48
それから1週間後。 

係長の義理の祖父が他界。私の時は「祖父だから必要ないからしなかった」 と言われたのは覚えてたが、ちゃんと職場の人と一緒に香典を包む。2日後、苦笑いしながら「ごめんね」と小声で礼を言われたが、さぞかし後味悪かったろうw。

そして「ふ~ん」な担任はほどなく、子供がいじめに会いグレたらしい。因果だな、と思う。 

私的には後味悪くない話でした。微妙にスレ違ってたらごめんなさい。

823: 名無しさん 02/07/23 10:03
なんだその職場のヤツラは。 

でもまともそうな人もいてよかったね。バカは相手にしなさんな。

824: 名無しさん 02/07/23 16:44
ひどい上司(と言うか人間)が世の中にいるものだ…。

841: 名無しさん 02/07/25 10:55
5年ほど前、神戸の自動車専用道路のトンネルの中で事故った。 午前1時くらい、しこたま飲んでてかなり危ない情況だったが、案の定って感じだった。 

左前輪がトンネルの中の歩道を踏み台に左壁に跳ね上がり、右に横転。2~3回転転がったあと、そのままの勢いで20メートルほど天井で滑った様だ。後日、スクラップ屋で見た時には天井があと少しで削り取られる寸前だった。
 
車も新車でエアバック装備、当時出だした衝突吸収ボディだったので全くの無傷だったが、車はもちろん一発廃車だった。 

842: 841 02/07/25 10:56
備え付けの非常電話はぶち壊してしまっていたのだが、出口に近い事もあり、携帯が通じたので警察に自分で連絡した。

程なく、パトカー3台とレッカー車、黄色い道路維持作業車数台、救急車がトンネル出口から逆走で来てくれた。飲酒運転モロバレだが、警察官も怪我がないのが不思議そうにするだけで、無事を喜んでくれでお咎め無しだった。 

レッカー移動のドライバーさんに近くの駅まで乗せてもらったが、彼が「あそこは良く事故があるよ。しかし、こんな無茶苦茶な車を運びながら運転手も乗せていくのは初めてだよ。いつもは即死か救急車で病院行きだからね」と。
 
それを聞いた時に初めて血の気が引いた。本当に無事である事を感謝した。 

843: 841 02/07/25 10:56
翌日、自分の事故記事が出ているかと思い夕刊をめくった。

「トンネル内で自動車事故。爆発炎上し大学生男子2名が即死。AM5時。非常に事故の多い場所で同日1時頃にも同所に置いて自損事故があった」

849:名無しさん 02/07/25 20:29
>>841みたいなDQNは早めに死んだほうが世の為。

850: 名無しさん 02/07/25 20:37
と、まぁこのように、自分の不幸(DQN)話をさも後味悪そうに語るのは後味が悪くなるので、よし! と、いうことで。

852: 名無しさん 02/07/26 01:12
10年くらい前にブ~ケの新人賞取った作品なのですが、妙に忘れられない鬱な気持ちになる話がありました。とか言ってタイトルと作家名は忘れちゃったんですけども…。 

主人公の女性が彼に別れを告げられます。彼は彼女を納得させる理由も告げずに去ってしまい、彼女は日々悶々と思い悩みます。ある日、彼女は一匹の子猫を偶然拾います。彼女は別れた彼の名前をつけて、子猫をとても可愛がりました。 

ある夜、ものすごい痒みを感じて目覚めると、布団の中に蚤(ノミ)が繁殖している事に気づきました。余りの痒みと怒りに、彼女は子猫を毎日洗い続けました。季節が梅雨時だった為に、体の冷えた子猫は風邪をひき、やがてグッタリとしてきます。
 
雨音と子猫のクシャミが彼女の気持ちを憂鬱にしていきます。まだ彼のことが忘れられず、なぜ自分の元から離れていってしまったのかと考えています。彼の名前をつけた子猫は震えながらクシャミを続けます。それから程なくして子猫は息絶えてしまいました。
 
彼女は子猫を失い泣きました。 

なぜこんなに自分は愛していたのに彼は去ってしまったのか。 
なぜこんなに自分は愛していたのに猫は死んでしまったのか。
 
よかれと思ってやった事がエゴでしかなかった事に気づき、彼女は部屋で一人泣きました。 

終わり方は少し記憶が曖昧なのですが、猫の「グシュン」ってクシャミが何度も何度も描かれていて、猫の涙と鼻水でグチャグチャになった顔が妙に怖かったです。絵がちょっと個性的だったこともありますが。 

その後この作家さんがどうなったかはわかりませんが、どなたか覚えてる方いらっしゃいませんか? 

854: 名無しさん 02/07/26 01:15
>>852 
しかし、そいつも猫を病院に連れてけよなあ…。

855: 名無しさん 02/07/26 01:18
>>854 
漫画のネタにマジレスするなよ…。

857: 名無しさん 02/07/26 11:39
私には2人の兄がいる。 

1人目の兄の留守中にエロビデオを発見したので見てみた。クリスマスツリーを囲んだ外人さんの男女の乱交。ボカシなし。天守閣で狂乱するお殿さまと町娘。テニスコーチと野外放尿。自慢のお兄ちゃんだったのにマニアだったのが悲しい。 

しかも、見ている最中に母が帰ってきたのでとっさに屋根裏に隠して、後で元に戻しておこうと思ったらなかった。「どうしよう…」と思ったけど部活の為、出かけることにした。 

何故か私の自転車に、看護婦さんと女子高生もののエロビデオが入っていた。縁側に置いて出かけて、帰ってきたらなかった。 

屋根裏から消えたテープは、2番目のお兄ちゃんの机の引き出しに入ってた。 
縁側から消えたテープは、1番目のお兄ちゃんの机の椅子のもの入れにあった。 
何故か怒った私は、そのテープたちをお母さんのバックへいれておいた。 
はずなのに、お父さんの部屋のコタツの中で発見。 

悔しいから捨てちゃった。誰も何も言わない。 

859: 名無しさん 02/07/26 12:21
>>857 
激しくワラタ。

860: 名無しさん 02/07/26 12:34
>>857 
オレの部屋から消えたビデオは妹の仕業だったのか…。

861: 名無しさん 02/07/26 12:35
あれは私が小学生1、2年の頃だったと思います。親と叔父、従兄弟たちと私は、山の方にドライブに出かけました。 

季節は春で天気もよく山の緑が目に鮮やかで、快適なドライブでした。私は数人の従兄弟たちと共に叔父の車の後部座席に乗っていました。坂を上る道沿いに売店を見つけた叔父は、車を止めて売店に入っていきました。私たちは車の中で待っているように言われました。 

叔父が店の中に消えてしばらくすると、車が勝手に動き始めました。サイドブレーキがきちんと引かれていなかったために、坂道を下り始めたのです。車内の空気は緊張で凍り付きました。 

続く。

862: 861 02/07/26 12:42
続きです。 

後部座席には幼稚園児を含め4人も子供が乗っています。下った先はカーブになっていて、このまま行けば車は道から落ちて、山の急斜面を転がり落ちることになります。私たちは一瞬にしてパニックになり、わあわあ叫び始めました。 

しかし叔父は店から出てきません。 

続きます。

863: 名無しさん 02/07/26 12:58
ドキドキ。

864: 名無しさん 02/07/26 13:13
続きです。 

その時!! 助手席に乗っていた父がフットブレーキを踏みました。車はなんとか崖の手前20~30メートルで止まりました。その時叔、父がやっと店から出てきて、こちらを見ながら「チッ!」 と一言いったような気がしました。 

<<おわり>>マルチエンディング 

865: 名無しさん 02/07/26 13:24
>>864 
サイドブレーキではなくなぜフットブレーキ? 

エンジンかかってないとフットブレーキ効かないと思うんだけど。

866: 861 02/07/26 13:25
いつのまにかどなたかがエンディングを(w。念のために申し上げますと、父は別の車でした。 

また続き。 

その時、年上の従兄弟が、私達のいた後部座席から運転席へひらりと飛び移りました。そしてシートに身を沈めるとブレーキを踏み、強くサイドブレーキを引きあげました。その鮮やかな身のこなしは今でも目に焼き付いています。車は何事も無かったかのように止まりました。 

私達はその従兄弟の素晴らしい行動に喝采を送りました。従兄弟もまんざらではなさそうです。その時、叔父が戻ってきました。叔父は車に戻ってきて、動いている車と、運転席に座っている従兄弟を見つけました。

興奮覚めやらぬ私達が、従兄弟の英雄的行動を話そうと意気込んだその時、叔父はその従兄弟を「こらっ!勝手に車動かしたらあかんやろ!」 と怒鳴りつけたのでした… 。

873: 名無しさん 02/07/26 15:49
>>866 
ああごめん、>>864は偽者だったのね。騙された。

868: 名無しさん 02/07/26 13:57
続きです。 

親戚の子供たちが見ている手前だから、カッとなった叔父は従兄弟や私たちの言い分をまったく聞こうとしません。あれよあれよという間に従兄弟を運転席から引きずり出すと、従兄弟の頬を力任せに殴りました。 

年齢のわりに小柄だった従兄弟の体は、道端まで勢いよく吹っ飛んでしまいました。そこで終われば、まだよかったんです。従兄弟がよろめいた先にはガードレールがあり、その先は崖に……。 

従兄弟はガードレールに足をすくわれる形になって、両手を振り回しながら崖下に消えていきました。体が見えなくなっても、しばらく「あーっ!」という従兄弟の声が聞こえたような気がします。 

結果的に自分の息子を崖から突き落とし、呆然としている叔父の顔が今でも忘れられません。 

<<おわり>>マルチエンディング 

870: 名無しさん 02/07/26 14:27
>>868 
その従兄弟はどうなったの?

872: 861 02/07/26 15:02
うわ、またどなたかが別のエンディングを。まあ、こちらの方がこの板の趣旨には合ってるのかな? 

怒鳴られた従兄弟は、素直に降りて後部座席に戻りました。車内は非常に気まずい雰囲気になりましたが、なにせみな子供だったので、大人の不手際を責め立てるようなことができなかったのです。 

その意味でも非常に後味の悪い事件でした。

875: 868 02/07/26 18:31
ちと悪ふざけしました、>>872さんすんません。

876: 名無しさん 02/07/26 18:36
まったくだ!>>868がニセモノと知って心底ほっとした。

875: 名無しさん 02/07/26 18:31
子供の頃はうまく言い返せないで、後味の悪い思いすることがありますね。
 
ともあれ、皆さんが無事でよかったです。

877: 861 02/07/26 19:23
>>875
そうなんです。子供ってうまく言い返せないんですよね。

905: 名無しさん 02/07/27 23:51
この世で一番怖い話。

世の中には数多の怖い話がありますが、あなたは、この世で1番恐ろしい話って知ってますか? 私は知っています。それは「地獄の牛鬼」という話です。とても恐ろしい話なんですが、この話を聴いてショック死した人が数名、精神をわずらった人が数十名いるため、ここでは話すことはできません。 

駄文すまん。

909: 名無しさん 02/07/28 11:09
27日付けの北海道新聞に載っていた記事です。 

大雪山系トムラウシ山で今月、本州の女性2人が遭難死した事故以来、やりきれない思いが胸を去らない。 

確かに今回の事故は、本州の登山客の認識の甘さを浮き彫りにした。本州客のガイド経験が多い古参の新得山山岳会員は「『俺はカネ払ってんだから責任持って頂上に連れてけ』と言うわがままな本州客は10人に3人はいる」と明かす。

これは極端な例と思いたいが、やりきれなさを抱いた理由は、ちょっと違う。

亡くなった2人のうち、愛知県の女性は12日午前10時半すぎ、山頂まで約2キロの狭い登山道で救助隊に発見された。この時点では既に亡くなっていたとみられるが、それは置こう。

問題は、救助隊が十勝管内新得町トムラウシ温泉側の登山道を出発する午前5時半ごろよりも前に、何人もの登山者が入山しているのに、「女性が倒れていると知らせに戻ってきた登山者が、誰一人としていなかった」 (救助隊関係者)点だ。 

準備や認識不足の遭難は確かに自業自得だ。それでも、あの朝登頂したすべての登山者に問いたい。

あなたがたは、下半身を寝袋に包み、あおむけに横たわっている女性の脇を通り過ぎたはずだ。声はかけたか。手は合わせたか。その後、極めた山頂での気分はどうだったか。せめて、後味の悪さくらいは感じたか。 

以上です。

山の名前も、トムラウシ(弔う、死)と読めて不吉な感じがします。 

912: 名無しさん 02/07/29 00:49
>>909 
なんかその記事の書き方に何とは無しにやりきれない気持ちになりました…。

910: 名無しさん 02/07/28 12:49
>>909 
前に他の山でも似たような事があったよね。 

元旦のご来光を拝むために山に登った人が急病で倒れて、同行の人が周りの人に助けを求めたのに、みんな「そんなのに構っていたら初日の出に間に合わない」って言って完全無視、結局手遅れで死んじゃったって事件。

916: 名無しさん 02/07/29 11:24
バイト先のコンビニに、ホームレス風の男性が、深夜「この辺で一番近い線路か踏切を教えてくれ」とやって来た。
 
親切心と「へぇスタンドバイミーばりに線路づたいに移動か。味があらぁな」みたいな興味で教えようとしたが、私はノットジモティ故、同僚に案内を依頼しやり過ごした。 

1時間程でシフトが終わり帰宅すると、何やら外がサイレンで騒がしい。消防無線を聞ける機械があるのでスイッチを入れると、自殺者が死亡していると言う意味の暗号が。いやいやまさかと思いながら受信を続けると、バラバラの遺体の風貌がそっくり。

アイタタタ…。