【その2】
鬼伝説

130: 名無しさん 2001/02/26(月) 18:52
おぉ!しばらく見ないうちに完結してたんですね。なかなか興味深い内容でした。 

実は私も三陸出身なんです。 地元の人が見たら大体誰か分かりますよ(w)。確かに有名な方でしたからね。ロシア系の方がたくさんいるのは僕も知人から聞いてました。 

後日談期待してます。
 
140: 細道 2001/03/06(火) 11:18
>>130
同郷ですかぁ。うわぁ!やっぱり分かっちゃいますか?

あんまり地元の人に教えないで下さいね。お願いします。 

132: ロココ 2001/03/05(月) 20:37
細道さんへ

3月3日に都内某所であったロシア系オフ。細道さんもいたでしょ? 知り合いから2チャンの事聞いていて、知り合いから細道さんを遠くから教えてもらいました。

でも都内だけでもあんなにロシア系の人、いるんですね。正確には何人いたんでしょうか?

あの後場所を移しての2次回には私は行かなかったんですが、すごい事になったらしいですね。その知り合いから聞きました。でもハッキリとは教えてくれないんです。詳しいこと教えて下さい。

あと、できれば田舎から持ってきている写真も見たいです。この話に書いてある婚礼写真ですよね?知り合いが興奮してたからすごく興味があります。 返事よろしく。

133: 名無しさん 2001/03/05(月) 20:42
(゚Д゚;)ハァ?

134: 名無しさん  2001/03/05(月) 20:47
本当にロシア系オフなんてあったの?

またまた~

135: 名無しさん 2001/03/05(月) 20:51
細道orロココor知っている方、詳細キボンヌ。

136: 名無しさん  2001/03/05(月) 20:55
写真あるなら見たい。

137: ロココ 2001/03/05(月) 21:04
うそみたいだけど、本当にあったんです。場所は言えないけど、都内です。

1/8の人が多くってたまにクォーターの人も。ちなみに私も1/8。女優AJさんも来てました。私もテレビで見た事ある人でした。

138: 名無しさん 2001/03/05(月) 21:12
>>137
大体何人くらい集まったの? 年齢層は? もしかして場所って都内某ロシア料理の店?

139: 名無しさん 2001/03/05(月) 22:13
まさか>>58の店でヴェンガラとキヴォンヌを食べたの?

※一部抜粋。詳しくは【その1】に。
※58: 太道 2001/02/13(火) 13:20
あれは先月末のこと。久々に麗子と六本木で、ロシアの家庭料理を出してくれるという、評判のレストランで一緒に食事をしていた時のことだ。(中略)

それからすぐ、ウェイトレスが最後の料理を運んできて、私は並べられた二つの皿に目を向けた。ひとつはヴェンガラという綺麗な紅色の貝類の料理と、もうひとつはキヴォンヌという料理だ。

私はこのキヴォンヌをみて愕然とした。なぜなら、ほとんど忘れていたはずの幼いころの、あの忌まわしい体験が一気に蘇ってきたからだ。 

キヴォンヌ、キボンヌ、キボウヌ……鬼防怒。皿に盛られていたのはまさにあの鬼防怒に間違いなかった。
 
140: 細道 2001/03/06(火) 11:18
>>132
え...誰の友達?女性?覚えてないなぁ。まぁ都内って言っても、結局は地方からの寄せ集めだからね。ほとんど東北、北陸出身みたい。

2次会…は、すごい事になったよ。ほんとまいったね。ロシア系オフって毎月やってるんだけど、2次会はいつもロシアに関する、歴史や情報とか自分の事なんかをフリートークするんだけど…今回は…ちょっと。ね。

ロココさんは3月のオフは来るの?その時に写真見せることはできるけど。

141: 細道 2001/03/06(火) 11:27
レス途中だった。

>>134あるんですけど。無いと思って下さい。

>>135詳細はちょっと…無いと思って下さい。すいません。

>>136ここにUPするやりかたが分からないので。

>>138あなた来たことあるんですか? 

>>139まさか(w)

ロココさんこれからレスはsageでいこう。あまりおおっぴらにはね…AJさんの事もあるし。

143: 名無しさん 2001/03/06(火) 16:40
いいかげんに自作自演はやめてください。都合がよすぎます。

細道=ロココ

話は終ったのに引っ張ることないじゃん。              

144: 細道 2001/03/06(火) 18:46
>ロココ
h○s○michi@ホットメールに。

145: ロココ 2001/03/06(火) 22:07
OK

146: 名無しさん 2001/03/07(水) 11:46
自作自演やめろって言ってるだろこの野郎!!

147: 138 2001/03/07(水) 13:32
>>146
だったらここに来なきゃいいじゃん。本当でもネタでも楽しければ俺はいいと思う。なんでもかんでも自作自演って、単なる被害妄想うましかだね。 

148: 名無しさん 2001/03/10(土) 12:17
へー話完結後もいろいろあったのね…

155: 生きていた鬼の写真!! 2001/03/13(火) 00:59
ttp://erometal01.x-s-x.com/oban/oba011.jpg
本物の鬼の写真です。 女性です。 だから、鬼婆。角は1本。 怖いです。
※リンク切れ。ウェブアーカイブより。

鬼 角

156: 名無しさん 2001/03/13(火) 08:08
思いっきりフィギアって書いてあるが…

※FIGURE・・・姿、形、形状、という意味です・・・。

158: 名無しさん 2001/03/17(土) 04:48
スマソ、>>113あたりから話が込み入ってきてよくわからないんだけど。

妹の旦那=吉浜の跡取息子でしょ?

なんで跡取息子の母親が、妹の旦那を見てびっくりするわけ?

159: 名無しさん 2001/03/17(土) 05:02
妹の旦那=吉浜の跡取息子の双子の兄弟

(生まれてまもなく里子に出された)

160: 名無しさん 2001/03/19(月) 19:45
ここに出ている町名やら地名は実際実在するのであろうか?

165: 名無しさん 2001/03/22(木) 22:34
>>160 
調べれば分かるけど実在するよ。全部。 

161: 名無しさん 2001/03/19(月) 19:49
あと、ここに出ている女優AJとは誰であろうか? Jはジュンコか? 気になる~!

163: 名無しさん 2001/03/19(月) 19:58
秋田出身でジュンコといったら桜田か? でもAか。
  
165: 名無しさん 2001/03/22(木) 22:34
>>163
タレント名鑑見たら1人いた。イニシャルAJ。秋田出身。そのままAJならね。JAだったらいないから多分合ってると思う。

167: 名無しさん 2001/03/22(木) 22:44
>>165
AJ=アサヒナジュンコ? 

!!
朝比奈 順子(あさひな じゅんこ、1954年8月10日~):
東京都出身の女優。東京都生まれ。父は秋田県、母は千葉県の出身、祖父がロシア人。(wiki:朝比奈順子)(グーグル画像検索結果)

※ここからパート2
- 鬼伝説 2 -「復刻版」

 
1: 細道 2001/06/22(金) 10:45
細々と営業していた前スレ「-鬼伝説 2-」が鯖移転のゴダゴダで、過去ログにいっちゃいました。復旧の見通しが立たないので、復刻板を立てる事にしました。 

平日の会社から業務の隙をみてチョコチョコアプするスタンスなもんで、不定期&土日進展なしスレですがよろしく。 


ゴールデンウィークに9連休して帰省しました。

目的はもちろん、祖父の遺言の内容を確かめる事です。 

それと、祖父の兄弟達のいくつかの家族が、連休を利用して実家にあいさつに来る、ということもあったので。そしてなにより僕の興味は、今分かってる祖父の兄弟のうちで、ただ1人生存している祖父の弟も来るということでした。 

祖父と同い年の弟…そう、祖父もまた、双子だったのです。

2: 細道 2001/06/22(金) 10:48
 1

ゴールデンウィーク初日の東北道は渋滞していた。宇都宮の手前、もう20分同じ場所にいる。5月に帰省するのは、そういえば記憶に無い。毎年決まってお盆の週だったから。

「じいちゃんつながりの来客があるから、5月の連休に帰省してくれ。3家族来る予定だ。それと1人、まだ健在の兄弟が来る。」

「それって、遺言でわかった人?」
「そうだ、皆動揺している…」

親父の声が浮ついている。

「どうやら、じいちゃんの双子の弟らしい。」

3: 細道 2001/06/22(金) 10:50
---この辺りでは昔から、双子が生まれるとその一族に災難が降りかかるって言い伝えがあって、双子のうち1人はすぐ里子に出していた---

祖父が双子だなんて考えもしなかった。東京を出発してから14時間以上経っていた。車はようやく、深夜の大船渡にたどり着いた。

「お兄ちゃんお帰り」

仙台から妹も来ていた。専門学校に通っている妹と僕は12歳離れている。

「叔父さんから連絡なかったか?」
「うん。ないみたい。どこ行っちゃったんだろう」

毎年夏、一緒に帰省していた叔父さんは消息を絶っていた。去年の祖父の葬式が、叔父さんを見た最後だった。

4: 細道 2001/06/22(金) 10:51
「建物を壊すも土地を売り払うも好きにしていいぞ、もうお前の物なんだから」

親父が祖父の遺言を読んでくれた。財産分与で、越喜来(おきらい)の祖父の実家の土地が僕の物になった。思いがけない事だったが、僕にはどうでもいい事だった。

遺言の最後のほうで、その双子の兄弟について書き記されていた。

『もし弟に会う事があったら、皆笑顔で迎えてやってくれ』

岩手の宮古に、1人で住んでいるらしい。
 


5: 細道 2001/06/22(金) 10:52
翌日から2日間にわたって、3家族が代わる代わる実家を訪れた。

「あとはじいちゃんの弟だけだな」というと、親父はグラスを口に運んだ。お茶はとっくに冷めている。あれこれ動いて、母親と妹も疲れきっている。午後3時。

「俺ちょっと越喜来に行ってくる」
「カギ持って行け。越喜来の家には去年の暮れから誰も行ってないから」

ちょっと前までは、大船渡から越喜来までは車で30分以上かかったが、道路整備された今は15分足らずだ。

「じいちゃんの弟はいつ頃来るの?」
「連休中としか聞いてない。まぁ明日か、明後日か」

茶の間を出て玄関に向かう途中、祖父の遺影が目に入った。 自分自身が情熱をそそいだ「写真」の中で、祖父の眼差しは精悍なままだった。
 


6: 細道 2001/06/22(金) 10:55
「○○さんの孫だね?」

越喜来の円満寺で祖父と田中の墓参りをした帰り道、すれ違いざまに老人が話かけてきた。

「昔はあんたをよくみかけてた。小さい頃はもっと輪郭が丸かったが、○○さんによく似てきたね」

日は沈みかけていて、すべての物の影が長い。

「そうですか。はじめて言われました」

逆光で、老人の表情ははっきりわからない。

「○○さんの若い頃に似てるよ。とても。昔はよく一緒にさわいだもんだよ」

7: 細道 2001/06/22(金) 10:56
祖父の実家はひっそりとしていて、中に入るとかすかに線香のにおいがする。

所々に祖父のいた形跡が残っているが、第三者によって整理されたためか、よそよそしい清潔感にあふれていた。

ちゃぶ台に買ってきたビールを並べて、1本目の栓を抜いた。この家に2個しかないグラスのひとつについで一息に飲んだ。 ちゃぶ台の上に、たくさんのモノクロ写真が入っている木製の箱が置いてあった。

---あの時、峠の一本杉で会った男がその写真の男だよ---

あの夏の、祖父の独白がよみがえってくる。

---じいさんの兄弟?う~ん何人いるんだか、できれば全員に会いたいな---

人の気配に玄関を見ると、1人の老人が立っていた。

一目でわかった。祖父の弟だった。

8: 細道 2001/06/22(金) 11:23
「赤鬼と青鬼。これは日本に漂流したロシア人を初めて見た時の第一印象が時を経て、変に拡張されたんだよ。赤ら顔だったていうのが赤鬼に、青い目だったていうのが青鬼に」

日はとうに暮れ、外では時折犬の鳴き声がする。

「俺の事は、白井って呼んでくれ」

白井さんは宮古から、JRと三陸鉄道を乗り継いで、3時間以上かけて1人で来た。さすがに双子だけあって、祖父にそっくりな顔と体型をしている。

祖父より多少若く見える。とても90歳には見えない。
 


9: 細道 2001/06/22(金) 11:24
「大船渡でみんな待ってますよ」
「トンネルを出て越喜来湾が見えたら、久しぶりにこの家が見たくなってな。気付いたら三陸駅で降りてたよ」

「こっちには何年振りなんですか?」
「7~8年振りかな。来る時はいつもお盆でな、いつも事前に連絡してないんだが、ここに来るといつも兄貴が出迎えてくれた」

白井さんは持参した一升瓶をコップに注いだ。

僕は2本目のビールの栓を開けた。

10: 細道 2001/06/22(金) 11:25
「双子の片方を里子に出すのは、あの時代のこのあたりじゃ普通の事だった。宮古にも自分と同じ境遇の人がけっこういた。小さい頃にはかなりいじめられたな。露助(ろすけ)って、陰口もたたかれた」

白井さんは一つ一つ思い出しながら、丁寧に話してくれた。

「ん?これはなんだ?」白井さんが写真入れの木箱のフタをあけた。

「じいちゃんのアルバムみたいな物です。中にはたくさんの古い写真が入ってます」
「ほぅ、こりゃまたすごい枚数だ。兄貴の若い頃か、なつかしいな。隣は兄貴の奥さんかな?初めて見た」


鬼伝説相関図(4)

11: 名無しさん 2001/06/22(金) 11:34
おっ! 意外にマメですな! ま、がんばってください! 期待してるよん!




12: 名無しさん 2001/06/22(金) 11:50
読んでます、と意思表示。

【その4(完)へ】