【その1】
船

107: 名無しさん 01/10/13 21:44
舟幽霊

108: 名無しさん 01/10/13 21:46
>>107 
ひしゃくで水をすくうんだっけ?

110: 名無しさん 01/10/14 00:18
>>108 
いろんな話があるんだろうけど、海の中から手がでてきて、ひしゃくをかせといってくる。

ひしゃくを渡すと手とひしゃくが何百にも増えて舟に水を入れてきて、たちまち沈められてしまう。 沈められられないためには、必ずひしゃくの底を抜いてから渡す。 

印象に残っているのは、まんが日本昔話とマカロニほうれん荘のやつ。

※「佐吉か…生きていたのか!?」
現れたのは佐吉の亡霊だった。
佐吉は「…柄杓を貸してくれ」「柄杓を…」と言う。

太兵衛が柄杓を差し出すと、佐吉は無言で海の水を太兵衛の船の中に汲み入れはじめた。



111: 名無しさん 01/10/14 01:43
不思議なのは、船には柄杓が装備されているものなんだろうか。

112: 名無しさん 01/10/14 01:50
>>111 
昔の船は木造で結構水も漏る(たいていの木造船は長く使っているといくらか水が入る。ボートなんかでも入る)。それに水垢なんかも付くので、掻い出すための柄杓が積んであったのよ。釣り船なんかだと、コマセをバラまくための柄杓もあるだろう。 

海坊主や海座頭の類(海上に男が立っていて、船と同じ速度で並走している)は、時代を越えて結構目撃されているらしいので、幻覚だとしても同じ幻覚を見やすくなる何かがあるのかもしれない。

116: 名無しさん 01/10/14 08:08
>>112 
ブロッケン現象かなんかじゃないの?

ブロッケン
霧などに投影される自分自身の影(ブロッケン現象)を見て、並走してくる海座頭などの妖怪が生まれたのかもしれない。

近年の舟幽霊の目撃事例は、1954年に戦後最大の海難事故とされる洞爺丸事故が起きた後、事故後に就航した連絡船のスクリューに奇妙な傷跡が見つかるようになり、事故の犠牲者が船幽霊となってスクリューに爪を立てているという噂が立った事例がある(これは後に電蝕による傷と判明した)。

この船幽霊は海ばかりか陸にも現れたといい、北海道の七重浜で夜中にタクシーに乗った全身ずぶ濡れの女性が、目的地に着くと姿を消し、洞爺丸の幽霊と噂されたという。また青森駅では、宿直室で寝ていた職員が窓ガラスを叩く音で目を覚ましたところ、窓ガラス越しにずぶ濡れの手が見え、「洞爺丸の犠牲者が救いを求めている」と慌てて逃げ帰り、翌朝にはその窓ガラスに手形が残っていたという。

また1969年には神奈川県の海で、白い人影のようなものが目撃されて「ひしゃくを下さい」と声が聞こえたといわれ、大学のヨット部の遭難した部員が、沈んだヨットから水を汲み出したがっているといわれた。(wiki:舟幽霊

410: 名無しさん01/11/03 04:06
とりあえず穴の開いた柄杓があれば海坊主対策は万全です。

413: 名無しさん 01/11/03 08:23
>>410
それは船幽霊対策では?

114: 名無しさん 01/10/14 06:49
怖いっつーか何と言うか。 

外国籍の貨物船で他国で貨物載せて、んで観光の時間もあったりする時に、あれで出港の時間に間に合わないと容赦なくおいていくんだって? 置いていかれた人は無国籍状態になるとか。だから外国の港にいる日本人(元)はやさぐれてるとか。 

って谷甲州の本に書いてあったけど、これって大使館とかに言っても駄目なの?

谷甲州じゃなくて谷恒生だったかも。スマヌ

117: 名無しさん 01/10/14 08:28
通信士さーん!続きは?

118: 名無しさん01/10/18 20:47
海の怖い話聞きた〜い! 

「夜の声」って短編集はかなり薄ら寒くて怖いですよ。サルガッソ海の話もあったし。

夜の声 (創元推理文庫 (536‐1))
W・H・ホジスン
東京創元社
1985-08


119: 名無しさん 01/10/19 05:29
俺の親父の兄貴は競艇で借金を作り自殺した。船は怖いにゃ〜

121: 名無しさん 01/10/19 12:02
うちのオヤジは昔、貨物船の操舵手をしてました。 

オヤジが乗っていた時、オヤジのボンク(寝室らしい)の上の人が身体中カミソリで斬りつけて自殺をしたそうだ。死んだその人を抱き上げたらすごく軽かったって。血液って結構重いんだなあと言ってたよ。 

その人、すげー几帳面な人で、絶対当直に遅刻しなかったんだって。だから、死んでからも時間になるとコツコツ歩く音がしていて、すごく悲しくて辛かったとオヤジが言ってた。奥さんが不倫したのが自殺の原因らしいんだけど、船員も大変だね。 

あ、あと水葬する時って、いっぱい足の方に重りを入れるんだって。だから、棺桶は海底に突き刺さってるだろう、なんてことも言ってたな。 

たいていの場合は船で冷凍して持って帰るらしいんだけど、行きの船で太平洋のどまんなかとかで死なれると、昔なので仕方なく水葬にしたんだって。 

だから、「行きで死ぬなよ、カラダが国に帰れないぞ」ってよくおどされたそうだ。

122: 名無しさん 01/10/19 21:01
船員さんって悲しいね。

でも遠い海にたった一人で沈んでるってなんかロマンチックかも。

123: 名無しさん 01/10/20 03:51
死に方としてはそれは理想といえる。

124: 名無しさん 01/10/20 08:16
死なれる方は悲しいなりよ、お墓参りもできないもの。

125: 121 01/10/20 12:27
しつこくオヤジの話、いいすかね? 怖い話からちょっと外れるかな… 

オヤジ曰く、船での楽しみは食事ぐらいしか無いそうです。 だもんで、長距離を行く貨物船には、結構いいシェフが当時は乗っていたらしい。

今みたいにインスタントもレトルトも無い時代だったもんだから、巨大な「チャンバー」とか呼ばれる冷蔵室(肉屋にあるようなヤツらしい)が船にはあったそうだ。 

その船に乗っていたシェフが、ある日チャンバーの中に入って食材を出していたら、うねりの高い日で、ぱったん、とドアが閉まってしまったそう。 

開ければいいじゃん、なんだが、そのチャンバーは当時内側からは開けられない(!)構造。だから、普段はドアストッパーをして中に入っていたんだが、うっかりしたらしい。 

それから数時間後、船員たちが騒ぎだしたそう。昼飯の時間になっても食堂に準備が無い。シェフはどこに行った?とあちこち探し回ったが見つからない。

たまに、発作的に海に飛び込んでしまう船員がいたので、まさかそれでは…と皆が暗い気持ちになりかけてた時、チャンバーの前にあるものが。 

靴。 

船員たちは慌ててドアを開けた。そこには凍えながら分のエプロンにペティナイフで指を傷つけ、血文字で遺書をしたためているシェフがいたそうな。

笑い話になっていたが、ずっと冷蔵室に閉じこめられるのは地味に怖いと思った。

126: 名無しさん 01/10/20 12:48
>>125 
面白いよ。もっと、親父さんの話し聞いといてよ。

127: 名無しさん 01/10/20 13:48
>>125 
地味に怖いね。寒いし、文字通りゾ−ッ

128: 121 01/10/20 14:29
今オヤジと離れて暮らしてるから、とりあえず覚えてるやつを書くね。今度会った時にまた聞いておく。 

よくあるパターンなんだけど、波間に頭だけ出ていて「おーいおーい」っていう霊は結構頻繁に見たらしいよ。太平洋のどまん中でさ。オヤジが当直に立った時とかも、何度か見たって言っていたよ。

いきなり「おーいおーい」だもの。最初は慌てて「漂流者だ!」ってみんなを呼んだりしたらしいけれど。古参のひとは航路のどこでそれが出現するか知ってるらしく、「ああ、またか…」って言うんだって。 

当時の船は、レーダーとかも無かったのかな?いやあったのかもしれないが精度がイマイチだったのかもしれない。そのせいか、船首と船尾に立って、毎日交代で航路を見る「ワッチ」という当直があったらしい。そういう時に出るんだって。 

太平洋の、激戦地の近くとかでよく見たって言ってた。きっと戦時中の船が多く沈んでるのかな。 

その「おーいおーい」を見た後は、船のみんなでオニギリや酒、タバコなんかを海に投げ入れてやるんだって。怖いって言うよりも、同じ船乗りとしてすごく悲しいんだって。 

だから「日本に一緒に帰ろう。この船に乗れよ」って心の中で必ずみんな言ってたそうだ。 

…で、それが船で出た!とかいう話はねえの?って聞いたら怒られた(w

129: 名無しさん 01/10/20 14:33
>>128 
へぇ……。

130: 名無しさん 01/10/20 15:01
>>128 
なんかいい話だ…泣けてきた。

131: 名無しさん 01/10/20 16:10
おーいお−いってムチャ怖い… 

土に埋められた人間より遥かに供養されてねーからなぁ
… きっと恨みとかいうより同国人が懐かしくて呼ぶんだろうね。 

俺小さい頃船乗りになりたかったんだけど、船酔い酷くてムリだった(涙

132: 121 01/10/20 17:29
「おーいおーい」には後日談があったので追加を書きます。あんまり怖くないけどスマソ。 

ある日船員のひとりが行方不明になったんだって。インド洋上で。

上の方でちょこっと書いたけれど、長いこと航海しているとノイローゼになって、目の前の海に飛び込んでしまうヤツがたまにいるらしく、今度もそれか?ってことになったらしい。 

そいつがいなくなったことに気づいたのが、消えてからまる一日経っていた。

で、とにかく飛び込んだ?と思われるところまで戻ろう、ということになり戻ったらしい。でも、海ってのは海流があるため、一日かけて行ったところを戻るのに、一日では戻れないのだそうだ。

結局、この辺か?というところに戻り、日が昇るのを待って探すことが出来たのは消えて四日近く経っていた。 

いくら暖かい海域とはいえ、夜は冷えるし、サメもうようよいるところだから絶対ムリだろうと思いながらも、船の上からやボートを出してそいつを探したそうな。でも見つからない。 

日没も迫り、ダメだ、といよいよ船を出そうとした時に「おーいおーい」という声が。 

波間に頭が見えるんだって。 

…正直、オヤジ達はかなり迷ったそうです。これは例の「あれ」か?それとも自分の船の船員か?と。

そしたら、「バカヤロウーコノヤロウーてめースズキー(オヤジ:仮名)」 と罵詈雑言叫びはじめたので助け上げたそうです(w 

結局、その人はただ酔っぱらって落ちたのだそう。でも、いくら航路上とはいえ、落ちたその人が見つけられたのは奇跡に近いのだそうだ。

しかし四昼夜漂って罵詈雑言叫ぶ海の男恐るべし、と思った。

133: 名無しさん 01/10/20 21:56
>>132 
その人、タフだなぁ。なんにせよ、冷蔵庫のシェフさん共々、助かって良かった。

134: 名無しさん 01/10/20 22:14
うんうん、でもちゃんと探しに帰ってよかったよね。その4日間の思考考えると恐ろしい気もするけど。怖くなくても面白いので可!! 

>>132さんに質問 、お父さん見てて船乗りになりたいとか思わなかった? 

船舶通信士さん航海に出ちゃったのかなぁ

146: 名無しさん 01/10/21 01:09
冬は15分、それ以外でも45分間が海上での人間の生存限界だと聞いた。体温が奪われて急速に力尽きるのだそうだが。

なんか上の方に違うことが書いてある。人間は思ったより強いのか、上の話がデマカセか。どちらだ。

150: 名無しさん 01/10/21 01:19
>>146 
三日間漂流して助かった人の話が本出てるよ!

149: 名無しさん 01/10/21 01:17
インド洋は所謂熱帯雨林地方だからね。日本周辺の海だとすぐ死んじゃうと思うよ。

でもすごく個人差があるらしい。太った人は強いらしいね。あとやはり精神力。

151: 名無しさん 01/10/21 01:20
サメとかは恐くないだろうけど、乗っていた船が気づかずにポツネンと取り残され、だだっ広い海に死ぬまで放置されるってある意味恐すぎ…。

154: 名無しさん 01/10/21 01:28
>>151
私はどちらかというとサメが怖いなぁ。 

165: 121 01/10/21 02:00
>>146 
でまかせじゃないと思うんだけどな〜。もう還暦過ぎたオヤジの話だから、まあ話し半分てことで。 

でも、真冬の海で密漁の漁船とT字衝突して、相手を轟沈させた時は大変だったらしいよ。早く助けないと死んじゃうから。10分以内とかなんとか、言ってたなあ。 

でもその時全員助けられたのがオヤジの誇りだって言ってたよ。最後に助けた人はガチガチで、ほんとに硬直しきっていたって言ってた。 

さすがにその人だけは病院に行ったらしいけれど、他の連中はスグに復活、オヤジ達貨物船の船員と「てめーがぶつけたんか、航路横切るんぢゃねークヌヤロウ」と、一触即発になったそうだ。やっぱり海の男恐るべし。 

逆に、貨客船(貨物も客も乗せる船。今はあるのかな?)が転覆、数人で漂流した時の話もオヤジはしていたんだが、その時は船員が真っ先に死んでしまったのだと。

ふつうのお客さん、しかも老人と女、コドモがその後救助されたらしい。 

なぜか。

船員は漂流のハッケンされる率の低さや、この航路が あまり船の行き来が頻繁でないこと、などの知識があったせいでとっとと絶望してしまい、急速に体力を消耗したのだろうとオヤジは言ってます。

つまり、精神力とポジティブシンキングが大事ってことなのかな? 

そんな話しばっかり聞かされて育ったせいで、じつは船が苦手なオレ…。

166: 名無しさん 01/10/21 02:07
>>165 
面白いもっと話を聞きたい。お父様から直にも聞いてみたい。 

周りに船乗りさんがいないんですよね。二等航海士さんとか、名前を聞くだけで萌えるっちゅーねん。

168: 名無しさん 01/10/21 02:08
>>165 
それは充分誇っていいよ!! 

死にたい時は「あぁこのまま死ねるんだ…」と思えばいいってことね!

167: 名無しさん 01/10/21 02:08
このスレの皆さんのお話は、なんか為になる。 

ポジティブスィンキングってやはり大事なのね。長崎で先日数ヶ月漂流して発見されたおじさんも、なんか飄々として暗いものはなかったもんなあ…。あんまり考えこんじゃいけないね。

※2001年8月26日、小型の漁船で37日間にわたり漂流していた船長が救助された。(wiki武智 三繁



169: 名無しさん 01/10/21 02:19
漂流中は船員さんのストレスがものすごいからかと<早死に 

客はあくまでそういう時でも客としての対応を求めるので、罵声を浴びせたり、色々な作業を手伝わなかったりして船員さんがくたびれ果てるそうな。

同じ漂流仲間だってのになあ。

136: 名無しさん 01/10/20 23:36
前どっかのサイトで見た話だけど、甲板で夜新人が見張りしてたら上の方に人の顔が5個くらいものすごい速さでぐるぐる回ってた、という話が怖かったな。

しかも普通の人の何倍もある大きさだったとか。他の船員に言っても、あんま気にするなですまされたとか。気になるだろっていうか怖いだろ、一人で見張りのときそんなの出たら。 

と思った。

145: コピペ 01/10/21 01:05
また、会長の経験でも、台湾沖で、水深30メートルまでも見えるような澄んだ海域で、海を眺めていると、船員が「飛び込むんじゃないぞ。」と声をかけてきたそうです。

実際、飛び込むつもりはなくても、照りつける太陽の下、「あそこにいけば涼しいだろうな」って気持ちになってたそうです。

さらに、海上自衛隊の海佐の話でも、夜ワッチしていると、海上に観音様が見えることがあるそうで、「歩いていけそうだな」って思うそうで、気分が落ち込んでいる隊員がいたりすると監視を怠らないそうです。 

船の構造からも、手すりが木製だといけないそうです。これが、護衛艦や巡視船のように、鎖になっていると、近づきがたいそうです。

手すりが木目でそれにもたれて波を見つめていると、ついつい観音様がこっちにおいでしてくれるそうです。鎖だと、もたれることはないですしね。 

155: 名無しさん 01/10/21 01:28
高校時代、新島に仲間といくのに東●汽船を使ってた。夜中の2時くらいに便所にいこうとおもったら、デッキで別の団体が大騒ぎしてる。 

「あれあれ!いるよ、いるよ!!」って指差す方向みたら、なんか白いもやみたいなのが、100本以上光りながら海の上をスーッっとあっちこっちに動いている。しばらく見てたら消えたが、マジこわかった。

その日はお盆だったけど、島では「かんなんぼーし」っていって、海で死んだ人が島に戻ってくるから扉を閉める忌み日だった。

※かんなんぼーし=海難法師:
出会うと凶事が起こるとされ、扉を閉め出会わないようにするそうだが・・・。 

170: 名無しさん 01/10/21 02:19
心霊話じゃないんだけど、二十年以上前、高校の修学旅行で(年ばればれ)のこと。 

博多(だと思った)神戸間のフェリーで、トラック運転手と別の運転手の喧嘩があり、どちらかが刺された。で、船の中で逃げ場なんてないのに犯人はナイフを持ったまま逃げまわり、大騒動になった。 

と、いっても深夜のことだったので、私は熟睡。逃げ惑う犯人は、私達修学旅行の女子高生が寝ている部屋の中まで入って来たりしたらしいんだけど。足音で目がさめた友人が目撃までしていたんだけど、私は熟睡。 

夜中だったし、暗いし、事件に気づいて目がさめた子達も、何が起こっているのかいまいち把握できなかったらしく、悲鳴を上げたりしなかったんだけど。

もし昼間に起こっていたら、みんな悲鳴上げたりとかして、犯人を刺激しちゃってむちゃくちゃ怖いことになっていたかも…。 

171: 名無しさん 01/10/21 02:20
>>170 
ホントの意味での「白河夜船」

※白河夜船:
周りで何が起こったのかわからないほど眠りこけること。京都見物にいったと嘘をついた者が京都の白河のことを聞かれ、川の名前だとおもって「夜、船で通ったからわからない」と答えたという故事から。

172: 名無しさん 01/10/21 02:24
そりゃ大変だったですね…でもそれってニュースになったりしたんですか? 

多分昼間だったら女子高生の誰かが人質に取られてたと思う… (キャーキャー言って目立つからね)

173: 名無しさん 01/10/21 02:26
十分怖いよ…。

【その3へ】