発掘系まとめ

主に10年以上前のスレをあつめています。長編・読み物系が多いです。昔懐かしいまとめ。2000年前後。あと動画!

    あと味の悪い話

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その11】
    後味悪い

    881: 名無しさん 02/07/26 22:31
    小学校低学年のころ田んぼのど真ん中に神社があって、そこは地元で心霊スポットだった。
     
    ある日、近所のガキ5~6人でそこに肝試しに行った。田んぼの中を神社へ向かって歩いてたら、けっこうまだ遠くにもかかわらず、なんかとんでもない奇声が聞こえてきた。

    「ヴぉぉおーーー」って。なんか牛と人間との中間みたいな声。いまでもハッキリ覚えてる。後にも先にも聞いたことのないようなとっても低い声。
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その12(完)】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その10】
    後味悪い

    802: 名無しさん 02/07/22 15:30
    小説「死児を育てる」。

    野坂昭如の作なんだが、「火垂るの墓」よりリアルで救いの無い内容。 

    戦争末期の日本。女の子の姉妹が田舎の親戚に疎開するがまともに食べ物を与えられず、空腹に耐え切れない姉は妹用の粉ミルクを食べてしまう。 お腹を空かした妹は良く泣き、疎開先の家の人にうるさがられ、家から追い出され蔵で暮らすことになる。姉はさらに妹の食べ物を横取し、妹が泣き出すと手を上げるようになり、妹は徐々に弱っていく。 

    ある日、村に空襲警報が鳴り響くと、姉は妹を蔵に置き去りにして自分だけ避難する。 空襲はたいしたことなく、ほっとして蔵へ戻ると、蔵の真ん中に黒い大きな塊が… 。

    近づくと、黒いものはパッと十字に散り、下から赤い塊が現れた。それは、ねずみに喰い荒らされ変わり果てた妹だった。 

    やがて戦争は終わり、姉は大人になり結婚し1人の女の子をもうけた。夫も女の子を大変可愛がり幸せな生活であったが、姉はその子に妹の面影が見えて苦しみ、ついに殺してしまうのだった。 

    読んだ後しばらく、ウチで飼ってるハムスターに触りたくなくなったよ。
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その11】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その9】
    後味悪い

    754: 名無しさん 02/07/19 13:13
    星新一のショートショート 「若葉の季節」

    ある一人の女が、帰路に着こうと電車に乗っていたが途中で気が変わり、ちょうど着いた駅で降りてみることにした。すぐ近くにあったホテルに泊まり、フロントの青年と親しくなったのだが… 。

    女は知らなかった。自分が「儀式」の「生け贄」にされることを。なんとこの町は、毎年この時期になると余所者の女を藁葺きの小屋に入れ、小屋ごと燃やすという儀式を行っていたのだ。もちろん町ぐるみでやっていることだから、外に儀式の存在を知られることはない。 

    青年は女が自殺しないようにと見張りを命じられ、自殺などする気が起きないよう観光案内をした。だが青年は、一緒に過ごしたこの一日で女に好意を抱き始めていた。この無邪気な女を、儀式の生け贄になんてしていいのだろうか。 

    「彼女を死なせてはいけない。なんとしてでも、防がなければならない」 

    青年は女の部屋を訪れ、今夜一緒に列車に乗って帰ろうと言った。女はその気になってくれ、他人に見つからないようこっそりと列車に乗った。ほっと息をついた。自分はこの女の命を救うことができたのだ。自分はいいことをしたのだ。
     
    朝、ある駅で下りる。そこも小さな町だ。女は青年を家へ招き入れ、部屋で寝かせた。別な部屋で、女は父親らしき男と話している。 

    「なんだ、あの男は」 
    「勝手についてきたのよ。頭がおかしいみたい」 

    「それはちょうどいい。例年の行事の日が迫っている。よそ者の男を湖の底に沈めなければならない。秘密の儀式だ」
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その10】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その8】
    後味悪い

    670: 名無しさん 02/07/13 00:37
    両親に厳しく育てられた男がいた。 

    いい年して他人とロクなコミュニケーションを取れず、ましてや異性相手には顔を真っ赤にしてしまう始末。親が決めた許婚がいたが、それは実の従姉妹で、男は彼女を愛してはいなかった。 

    許婚を置いて6年間もパリに遊学していた男は、とある店で美しいマネキンを見つける。 笑う事も怒る事もしない自己を持たない人形は、彼にとって正に理想の女性像だった。異常だという自覚はあったが、男はマネキンを買い求め、そのマネキン相手にまぁイチャイチャと。
     
    そのうちに国に帰る事になったが、帰国してもフィアンセには冷たく当たり、婚約を破棄してしまう。男がマネキンに偏愛している事を知った元フィアンセは、それが男の趣味なのだろうとマネキンの服装や髪型、表情などを真似して気を惹こうとした。 

    ある日、男がいつものようにマネキンを愛撫しようと手を触れると、まるで生きているような感覚がする。笑いながら近寄ってくるマネキン。男は驚きのあまり、持っていた拳銃を撃った。 

    刹那、上がった悲鳴が男を現実に引き戻すと、目の前には血に濡れた元フィアンセの姿があった。 

    「幕屋の人形」という話だったかな。
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その9】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その7】
    後味悪い

    577: 名無しさん 02/07/04 23:35
    昔、TVで見た映画。 

    偶然お宝の隠し場所の地図を発見した数名の男たち。井戸の底にあると言う財宝を探しに出かけた。ところが落盤事故が発生し、男たちは狭い空間に閉じ込められる。 時間が経つにつれ男たちを飢えが襲う。だが、残っている選択肢はひとつだけ。 

    「誰かに犠牲になって貰うしかない。公平にくじ引きで決めよう」 

    くじを引き、当たった男は泣き叫ぶが、仲間に腕を切り落とされそれは全員の食料となった。 

    だが皮肉なことにその直後、救助隊が現れる。衰弱はしているが無傷の男たちと、片腕を無くし、「たった今」起こった悲惨な出来事を訴える一人の男。 

    「そいつは落盤で片腕を失い、そのショックでずっとそんなたわ言を言っているんだ」 

    友人の腕を食らった男たちは、自らの罪深い行為が発覚するのを恐れ、救助隊にそう言った。腕を失った男は、「事故による精神錯乱」と判断され、精神科の病院に入院させられる。
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その8】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その6】
    後味悪い

    573: 名無しさん 02/07/04 21:03
    先週のことです。 

    私が車を止めると、突然三人組みの男が現れました。一人が優しく声をかけた後、二人がかりで私のボディーを撫で回してくるのです。なすがままの私にもう一人の男が両手に、手に余る程の物を突っ込んできました!! 何も出来ない私はただ終わるのを待ちました。 

    そして男は私の穴の中にたっぷり注ぎ込み、穴の周りを拭きながら言いました…。 
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その7】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その5】
    後味悪い

    513: 名無しさん 02/06/29 03:20
    これ後味悪い話です。ちょっと恐いかな… 
    ttp://natto.2ch.net/ms/kako/1003/10039/1003978299.html

    ※上記スレより

    韓国よ、私の姉を返せ!!!

    1: 1 01/10/25 11:51
    ①すべての日本女性に対する心からの警告として、以下の体験記を記します。断っておきますが、私がこれから述べることは、すべて真実です!! 

    私の姉、あの明るくて綺麗だった姉が、韓国と韓国人に関わってしまったせいで、事実上の奴隷として韓国に連れ去られてしまいました。と言うと、皆さんは「そんな馬鹿な!」と思われるでしょうが、実は驚くほど巧妙な手口で、すでに何千人という日本女性が同じ目にあっているのです! 

    これからその卑劣な手口を明らかにし、すべての女性に対して注意を促したいと思います。繰り返しますが、ここで語ることは真実の体験ですので、茶化したり、「スレ終了」とか「スレ放置」とか書き込んで、全女性に対する私の心からの警告を妨害しないようにしていただきたいと切に希望します。 

    あれはもう3年も前のことでした。

    「韓国の人と友達になったんだ」

    姉のこの一言がすべての始まりでした。当時、大学3年生の姉は、校内のベンチに座っているところを在日韓国人の同級生に話し掛けられ、すぐに仲良くなったのです。

    私もその人と何度か会ったことがあるのですが、最初に会った時は「礼儀正しくて感じのいい人だな」と思いました。なんでも彼女は平和運動をやっている団体に所属しているということでした。
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その6】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その4】
    後味悪い

    427: 名無しさん 02/06/21 13:00
    小学生くらいの頃に読んだ漫画なんだけど、確か女の子向けの怖い漫画。 

    ある姉妹が居て、滝の目の前にある部屋にいる。すると、唐突に(確か)妹のほうが腕を掻き始める。ぶつぶつみたいのができてて、蚊でもいるのかなって話になってたと思うんだけど、しばらくすると姉の方も腕を掻き始める。 

    んで、二人して「かゆい、かゆい」って無心に掻き続けてる。 で、二人が掻き続けてると腕だけじゃなく体中にぶつぶつができて、体中を無心に掻くのよ。 
     
    姉「掻いちゃだめ!」 
    妹「でもかゆいよ!!」 

    とか言ってずっと掻いてんのね。何かこれ以上掻いたらヤバイって雰囲気で。 

    ボリボリボリボリ掻き続けて、とうとう二人の体はずるりと剥けて頭蓋骨とか見えてる。でも掻き続けてるのね、二人。 

    で、ここからが一番謎なんだけど、もう顔の半分白骨が見えてるのに二人は掻き続けて、体もボロボロになってる。 

    そして体がぼろりと崩れたその中から、奇妙な生き物(丸っこいぶつぶつの球体に細い手足)がそれぞれの体から飛び出してきて、血と白骨のみになって崩れた二人の死体の上をまたいで、その2対の生き物は手を繋ぎ、滝のなかに飛び降りていった。 

    っていう話なんだけどさぁ、小学生のころに読んだってのを微かに覚えてるってだけで、この話の正体がつかめなくてすごく後味悪いのよ。話に何の脈絡もないからなぁ…。
     
    誰かこの漫画読んだことある人いない?? 
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その5】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その3】
    後味悪い

    297: 名無しさん 02/06/07 16:25
    学校の怪談に載ってた話。 

    A、B、Cという人が海で漂流した。乗っていた船が難破、しゴムボートには3人しかいない。A、Bは普通の会社員で、家に帰れば妻子がいる。Cは老人で、家に帰ってもひとりぼっちだ。 

    或る時、Aが海で流れている小瓶を見つけた。その小瓶の中には妖精が入っていた。開けてみると妖精はこう言った。 

    「出してくれたお礼に願いを一つだけ叶えてあげましょう」 

    A、Bは勿論家に帰してくれと言った。すると彼らは消えた。
     
    Cも同じことを言おうとしたが、自分は家に帰っても独り。だがあの2人と過ごしたこの数日は、苦しかったが楽しかった。そう思うとCはこう言っていた。 

    「あの2人をここに戻してくれ」
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その4】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その2】
    後味悪い

    229: 名無しさん 02/06/02 21:32
    大病院の産婦人科で子宮ガン患者の摘出(卵巣なども全て)手術を行った。だが実はその手術を受けたのは、その子宮ガン患者と同姓同名の妊婦(妊娠8ヶ月)だった。 

    その妊婦は精神病院に通う日々を…。
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その3】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    【その1】
    後味悪い

    69: 名無しさん 02/05/14 11:12
    童話「屠殺ごっこ」

    西部フリースランド(オランダ)にあるフラネッケルという名前の小都市で、5歳か6歳ぐらいの女の子と男の子、まあそういったような歳のいかない子供たちが遊んでいました。 

    やがて子供たちは役割を決めて、1人の男の子に、お前は牛や豚をつぶす人だよと言い、もう1人の男の子には料理番だよと言い、またもう1人の男の子には、お前は豚だよ、と言いました。

    それから女の子にも役をこしらえて、1人は女のお料理番になり、もう1人はお料理番の下働きの女になることにしました。この下働きの女は腸詰めをこしらえる用意として、豚の血を小さい容器に受ける役目なのです。 

    役割がすっかり決まると、豚をつぶす人は、豚になるはずの男の子につかみかかってねじ倒し、小刀でその子の喉を切り開き、それからお料理番の下働きの女は、自分のちいさな容器でその血を受けました。 

    そこへ市の議員がはからず通りかかって、この惨たらしい様子が目に入ったので、すぐさまその豚をつぶす人をひったてて、市長さんの家へ連れて行きました。 

    市長さんはさっそく議員を残らず集めました。議員さん方はこの事件を一生懸命相談しましたが、さて、男の子をどう処置していいのか見当がつきません。これが、ほんの子供心でやったことであるのは、わかり切っていたからです。 

    ところが議員さんの中に賢い老人が1人いて、「それなら裁判長が片手に見事な赤いりんごを、片手にライン地方で通用する1グルテン銀貨をつかんで子供を呼び寄せて、両手を子供の方へ一度に突き出して見せるが良い。もし子供がりんごを取れば無罪にしてやるし、銀貨の方を取ったら死刑にするがよい」と、うまい知恵を出しました。その通りにすることになりました。

    すると、子供は笑いながらりんごをつかみました。子供は何にも罰を受けないで済みました。
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その2】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    後味悪い

    1: 名無しさん 02/05/07 08:46
    聴いた後、何となく嫌な気分になったり不安に駆られたり、体中がむず痒くなるような話を語り合うスレのPART4です。 

    あと味の悪い話 1 
    まとめ:あと味の悪い話

    あと味の悪い話 2 
    まとめ:あと味の悪い話パート2

    あと味の悪い話 3
    まとめ:あと味の悪い話パート3
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート4【その1】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加
    799: 名無しさん 02/04/29 15:04
    「太平けっさく童話」の「あくまびんニココーラ」をご存じの方いませんか?

    最終ページの「 おねがい このものがたりを読んだ人は、 びんのひみつを、だれにもぜったいにいわないでください」を守って、未だに話題にしたことがありません。

    おねがい守って早20年… 私の中で後味の悪い童話、堂々一位です。
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート3【その15(完)】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    816: 名無しさん 02/04/30 06:13
    子供のいない主婦Aは、退屈な生活を送っていた。

    旦那は公務員で、経済的にも不安のない生活を送っていた。 

    しかし旦那は冷酷で独占欲が強く、毎日何度も決まった時間に電話をかけて、妻がちゃんと家にいるか確認してくるので、Aは決まった時間に買い物や散歩に行き、旦那から電話がかかってくる時間にはちゃんと家にいて、電話に出るのであった。 

    そんな旦那にもいい所はあった。誕生日には必ずプレゼントを買ってきてくれた。

    昨年は赤いセーターを貰った。Aは本心ではあまり嬉しくなかったが、旦那の前なのでそれを嬉しがり、その場で着て見せた。旦那は満足そうに頷き、来年も楽しみに、と言った。

    そして今年の誕生日、旦那は何故かイグアナのぬいぐるみをプレゼントとして送ってきた。妻はやはり不満だったが、旦那の手前ありがとうと言った。その不気味なぬいぐるみを、妻は物置の中にしまった。 

    そして数日が経ったAは、まったく刺激のない生活に絶望していた。離婚したいが、旦那に言ったら何をされるかと思うと、それだけで離婚を諦めていた。

    そしてAは、いつものように近所の公園を散歩していたが、そこには一匹の捨て犬がいた。その犬を両手で抱きかかえると、Aはその犬を自分で飼う事にした。

    その犬にシロとなずけた。旦那にばれないように(旦那は冷酷な性格で動物が嫌い)夜は物置に入れ朝、旦那が出かけたら犬を部屋入れて遊んだり、散歩に行ったりした。 

    Aはこの捨て犬を拾ってきたことを大いに喜び、退屈で窮屈な日々から救ってくれることを犬に感謝した。そして3ヶ月が経ち、旦那にもばれず生活していた。 

    ある日、シロの散歩をしていたら時が経つのも忘れてしまい、つい一時間ほど家に帰るのが遅くなってしまった。もうこの時間だと、旦那が家に帰ってきているかもしれない。 

    Aは急いで家に帰ったが、家には電気がついていた。

    このまま家に帰ったら旦那にばれてしまう。でもAは決断した。シロのことをすべて言おう。シロがいれば何だってできる・・。

    Aは堂々と、家のリビングに入って言った。

    旦那「おまえ、こんな時間まで何してた?」
    A  「この子の散歩をしてたの」
    旦那「この子の散歩?」 
    A  「そう、シロって言うの・・・飼う事にしたから」
    旦那「ふざけるな!」  

    旦那はシロを奪い取り、シロの首をへし折ってしまい、床に叩きつけ殺してしまった。 

    「ヤメテ―!殺さないで!」そう言うと、Aは台所にある包丁を取り出し、旦那を何度も刺し殺してしまった。 

    刑事A「ひどい事件ですよ。何度も何度も刺していましたし、それに犬の死骸なんてどこにもなかったんですから」 

    刑事B「そうだな・・・それより女の取調べの方はどうなってる?」 

    刑事A「あの女、頭、完全にイカレていますよ シロ・・シロ・・シロってこればっかりです。首のへし折れたイグアナのぬいぐるみを抱きしめながらね・・・・」 
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート3【その14】】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    832: 名無しさん 02/04/30 18:13
    小学校に入学した時、隣の席は「こうちゃん」という男の子だった。 

    私は遠隔地の幼稚園に通っていたため、小学校の敷地内にある幼稚園に通っていた他の皆となかなかなじめず、よくめそめそしていた。 

    こうちゃんはちょっと乱暴なところがあり、口調もヘンにませていたので、クラスでは微妙に嫌われていたが、私にはよくしてくれたので助かっていた。 

    ある日、皆で鬼ごっこをしてる時、こうちゃんがいつものように鬼役をやっていて私を追いかけ(今思うと、好意から)、私は校庭の裏山から転げ落ちてしまった。で、なぜかそこにあった犬の糞をべっとりつけてしまった。 

    クラスの皆が「くせー」と大爆笑で逃げ回る中、パニックで泣き叫ぶ私を黙って水道まで連れて、犬糞を素手で丁寧に洗い、自分の服で拭いてくれ、家まで送ってくれた。 

    自宅にいた母が、びっしょり濡れて、泣き腫らした顔で帰った私を見て驚いた。甘える気持と服を汚して怒られるという不安とで、私はまた泣いた。 

    こうちゃんが「おばちゃん、まきちゃんは悪くねんだ」と言う。母はこうちゃんが意地悪をしたのかと勘違いし、険しい顔でこうちゃんを追い返してしまった。

    真冬に濡れた私は熱を出し、2日学校を休み、登校すると隣の席が変わっていた。 

    休んでいる間に、「センセー、昨日こうちゃんがまきちゃんにうんこつけましたー」 「ずーっとまきちゃんをおっかけて、まきちゃんを山から落としましたー」みたいになったらしい。 

    休み時間に、遠い席からこうちゃんに「もう、だいじょぶなのけー?」と言われた。 クラスの皆は「あー、こうちゃん、まきちゃんと一週間口きいちゃだめなんでしょうよー。昨日センセーにそう言われたっぺよう」と言う。 

    よそよそしかった皆に「まきちゃん、これから一緒にあそぼ」「かわいそだったな」と口々に言われ、私は何も説明できなくなってしまった。 
    (続) 
    【【モヤモヤ】あと味の悪い話パート3【その13】】の続きを読む

    このページのトップヘ