チリ地震津波の時の朝。
うちの親父と婆さんは海辺の地区に住んでいて、地震もないのに津波が来るなんておかしいなと思いつつも、周りの家の人たちが逃げてたから一緒になって逃げた。
家の近所には橋が二つあって、一方は指定されていた避難場所に近い橋、もう一方は遠回りになる橋。
当然みんな近い橋を渡ろうとしているから、婆さんもそれに習おうとそっちの橋へ足をかけたその時、一緒に逃げていた親父が「そっちじゃねぇ」って言って、婆さんを引き戻した。
何の事だかさっぱりわからない婆さんが、息子を怒鳴りつけようとした瞬間、今まさに走り抜けようとした橋が流され、崩れ去ってしまったそうだ。
偶然っつーかなんつーか、津波の波って速いんだなぁと思いながら聞いてたよ。
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うちの親父と婆さんは海辺の地区に住んでいて、地震もないのに津波が来るなんておかしいなと思いつつも、周りの家の人たちが逃げてたから一緒になって逃げた。
家の近所には橋が二つあって、一方は指定されていた避難場所に近い橋、もう一方は遠回りになる橋。
当然みんな近い橋を渡ろうとしているから、婆さんもそれに習おうとそっちの橋へ足をかけたその時、一緒に逃げていた親父が「そっちじゃねぇ」って言って、婆さんを引き戻した。
何の事だかさっぱりわからない婆さんが、息子を怒鳴りつけようとした瞬間、今まさに走り抜けようとした橋が流され、崩れ去ってしまったそうだ。
偶然っつーかなんつーか、津波の波って速いんだなぁと思いながら聞いてたよ。