発掘系まとめ

10年以上前のスレをあつめています。長編・読み物系が多いです。昔懐かしいまとめ。2000年前後。

    伝説

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    【その1】
    おばあちゃん


    81: おさかなくわえた名無しさん 02/03/28 23:32 ID:N0Bb4d7o
    うちのじいちゃんの病院嫌いには困る。足の甲の骨、骨折したのにもかかわらず病院行かなかった。

    でも治った。
    【【武勇伝】じいさん&ばあさんの伝説【その2(完)】】の続きを読む

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    おばあちゃん


    1: おさかなくわえた名無しさん 02/03/06 23:31 ID:0VoUyn5R
    明治・大正・昭和・・・激動の時代を生き抜いてきた人々。

    今の私たちの価値観では理解しがたい物語もあるはず。

    生き字引か、一世一代の伝説か?ホラかもしれない??

    あなたは尊敬しますか?それともクソジジイorクソババア??

    そんなじいさん、ばあさんを語り継ぐスレ。

    じいさん・ばあさんの名前ネタはここで。
    ttp://life.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1015344797/
    【まとめ記事:祖父祖母の名前】 【【武勇伝】じいさん&ばあさんの伝説【その1】】の続きを読む

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    82: 好爺 03/03/29 22:16
    『果進居士が事』―義残後覚より― 

    近頃、果進居士
    (かしんこじ)という幻術を行なう者がいる。

    上方へと志して筑紫より上って行ったが、日を経て伏見にやって来た。ちょうど日能大夫が勧進能
    (かんじんのう:田楽などの公演)を行なっていたが、見物人が貴賎(きせん:身分の高低、貴族も貧乏も)をとわず満員になっていた。

    果進居士も見物しようと思ったが、中に入る事も出来ずに立ち入る隙も無かった。果進居士は間近によって見ることが出来ないので、ここはひとつ芝居をして入ろうと思って、諸人の後ろに立って下顎をそろりそろりとひねると、みるみるうちに顔が大きくなっていった。

    人々はこれを見て「此処にいる人の顔はなんと不思議だ。今まで何ともなかったのに、みるみるうちに細長くなっていく」と、恐ろしくもおかしく、これを見るために立ち止まる人が出るほどだった。

    果進居士は少し傍らへ寄ったが、芝居を見ていた者は芝居をそっちのけで、入れ替わり立ち替わり見るほどになった。

    顔は二尺ばかりに長くなれば、人々は「外法頭
    (げほうあたま:妖術に使うドクロ)というのはこれであろう。これを見ないでどうしよう。後の話にしようぞ」と押し合いへしあいするほどで、能の役者も楽屋をあけて見物するほどだった。

    居士は、今が丁度良い時分と思い掻き消えてしまい、見ている人々が「これは、稀代不思議の化物だ」と舌の先を巻いて怪しんだ。

    さて、果進居士は芝居の見物席がことごとく空いたので、舞台の先のよい場所に座席を取って、見物を思うままにした。

    【【奇譚】伝説または逸話【その20(完)】】の続きを読む

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    987: 好爺 03/03/09 14:10
    『別れた女に逢って命を落とす話』―今昔物語より― 

    右少弁藤原の師家という人がいた。その人が、お互いに思い思われて通っている女がいた。 

    良くできた女で、嫌な事があっても顔に出さず、心持の穏やかな人柄であったから、弁は何事につけても、女から疎ましく思われまいとして心を使っていたが、なにぶんにも公時に勤める身では多忙に紛れることもあり、他の女性に引き留められる夜もあって、つい足が遠のく事が多くなった。

    女はそういう目にあったこともなかったので、うとましく思い、打解けた様子も見せなくなったが、そのうちにようやく、男が尋ねて来る事も稀になり、もう昔のような事はなくなった。

    憎いわけではないが、寂しさが高じて心良く思わなくなったために、お互いに嫌いになったわけでもないのに、とうとう絶えて女の家に出入りすることがなくなってしまった。
    【【奇譚】伝説または逸話【その19】】の続きを読む

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    【その17】
    伝説


    937: 好爺 03/03/04 10:48
    『何者とも知れぬ女盗賊の話』―今昔物語より― 

    いつの頃かははっきりしないが、ある侍で名前もわからないが、年は三十歳ばかりで、背はすらりとして髭の赤茶けた男がいた。

    夕暮れがたに京のとある町の辺りを歩いていると、日よけの格子窓の中から、鼠のように口を鳴らして手招きする人がいた。

    男はそばに寄って、「お呼びになりましたか」と聞くと、女の声で「申し上げたいことがございます。そこの戸は閉めてあるようでも押せば開きます。そこを押して入ってらしゃい」と言うから、男は妙な事もあるものだ、と思いながら、戸を押し開けて中には言った。 

    女が出迎えて「戸を閉めてください」と言うので、戸に錠をかけると「さあ、おあがりなさい」と言うから、言われるままに上がった。 

    簾の内側に呼び入れられると、調度などのほどよくととのった部屋に、愛らしい顔をした、年は二十歳ばかりの目の覚めるような綺麗な女が、ただ一人いて、微笑を含んでこちらを見ていたから、男はそばににじり寄った。 

    これほどの女から水を向けられて、男たる者、そのままでいられるものではない。とうとう二人で寝た。
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    【その16】
    伝説


    897: Zanoni 03/02/26 21:45
    ろくろ首 (捜神記) 

    秦の頃、南方に「落頭民」という部族があった。その人々は首だけが飛ぶのである。部族には祭りの儀式があって、それを「虫落」と呼ぶために、この名前がつけられた。 

    三国の呉の時代に、将軍の朱垣(かん)が一人の女中をやとったが、毎晩寝た後でその首が飛んで行ってしまう。時には犬くぐり(犬が出入りするために壁に明けられた穴)、時には天窓から出入りするのであって、耳を翼にして飛ぶ。 

    夜明けが近づくと帰ってくるのである。
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    867: 好爺 03/02/18 09:12
    いつの頃かははっきりしないが、出羽の国守護のある男が、ある夜の事、妻が雪隠(せっちん:トイレ)に行き暫くしてから戻ってきて、戸を立てて眠った。

    すると暫くして妻の声がして、
    戸を開けて中へ入って行った。守護は不思議に思って、夜が明けるまでこの二人の妻を二ヵ所の部屋に分けて色々詮索したが、どちらとも疑わしい事は何も無かった。 

    どうしようと案じていたところに、ある男が「一人の女性は疑わしいところが有るように思えます」と言ったので、しつこく詮索した後に首をはねてしまった。しかし疑わしい所も何処にも無く、普通の人間であった。 

    「もう一人の者が変化のものであったか」と、もう一人の方も首を斬った。これもまた、同じ人間であった。そこで死骸を数日置いてみたが、変化する事は無かった。 

    これは、どうした事だろうかと色々尋ねたが、ある人が「離魂(りこん:魂が抜け出る)という病である」と答えたという。
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    811: Zanoni 03/02/13 23:38
    牛がものを言えば 

    太安年間(302-3年)に、江夏郡(湖北省)の書記をしていた張騁(へい)の車を曳いていた牛が、突然しゃべりだした。 

    「天下は今にも乱れようとしておりますぞ。私には大事な仕事があるのに、私に乗ってどこへ行くのです?」

    騁も数人の供の者も度肝を抜かれた。そこで、「お前を帰してやるから、二度としゃべるでないぞ」と牛を騙し、途中から引き返した。だが家に帰り着いて、まだ牛を車から外さぬうちに、牛はまた口をきいた。 

    「なんだってこんなに早く帰ったのです?」 

    騁はいよいよ気味が悪くなったが、このことは固く秘して誰にも漏らさなかった。

    その頃、安陸県(湖北省)に、占いの上手な者がいた。そこで騁は占ってもらいに出かけたが、その易者が言うには、 「これは大凶ですぞ。一家の禍(か:わざわい)どころか、今に天下に戦乱が起こってこの郡はすっかり破滅してしまいます」 

    騁が家に帰ってみると、牛が今度は人間のように立って歩き、人々が見物に集まっていた。

    その秋、張昌(ちょうしょう)*1が乱を起こし、まず江夏郡を攻略し、漢朝が再興した。鳳凰の瑞祥(ほうおうのずいしょう)が現れて聖人が世を統べるのだ、と言って民衆をたぶらかした。 

    賊軍(ぞくぐん:反乱軍)に加わった者は皆赤い頭巾をかぶり、火徳*2にあやかることを示したので、民心は大いに動揺し、少しのためらいもなく賊軍に加わっていった。 
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    742: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/09 12:55
    太歳(たいさい:中国に伝わる不老不死の生物)に絡んだ中国の話で、土中に埋まったまま生きてる人間の話を知らない? 

    たまに見つかるらしいが、掘り出しても動かないらしい。そんで体を破ると中には水しか入っていないという話。中国の古典かなんかで読んだ記憶があるのだが。 

    好爺さんなら古典に詳しそうだ。知りませんか?

    【【奇譚】伝説または逸話【その14】】の続きを読む

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    699: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/05 01:00
    「耳嚢」根岸鎮衛著・長谷川強校注  
    狸縊死
    (いし:首をくくって死ぬ)の事。 

    一般に狐狸
    (こり)等というが、狸は人を化かす事などは狐には遥かに劣っていて、その性は愚鈍といえる事が多い。

    近ごろの事だが、本郷桜馬場(文京区本郷にあった乗馬の練習場)の辺に酒屋とか材木屋とかが
    あって、そこに長く奉公している丁稚上がりの若者がいた。

    そこには田舎から奉公に来ている少女がい
    たが、いつの頃からか二人は好きあうようになり「ゆくすえは結婚しよう」と固く約束をしていたが、はからずも少女の田舎から、縁談があるのでお暇をいただきたいとの連絡があった。

    二人は大いに驚き、
    「こうなっては兼ねてからの約束も遂げられない」と、お互いに死を決心して、夜な夜な桜の馬場に忍び行って色々と相談をしていたが、程なく店の主人から田舎に帰る期日を伝えられた。

    「もはや延び延
    びには出来ない。明日の夜こそ桜の馬場で首を縊(くび)って死んでしまおう」と約束し、「何時何分に桜の馬場で待ち合わせしよう」と申し合わせた。

    翌日若者は仕事を終え、暮れ頃に馬場に来てみると既に少女
    は来ていて、いよいよと決心して用意して来た縄を桜に結び付け、首にまとって木から飛び下りたところ、少女は何の事なくあっけなく縊れ死に、若者は首は絞まれど足が地面に付いてしまい、死には至らなかった。
    【【奇譚】伝説または逸話【その13】】の続きを読む

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    661: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/31 01:26
    「耳嚢」根岸鎮衛著・長谷川強校注 
    油虫呪(まじない)の事。 

    木の葉、草の葉に油虫が付くのを人は忌み嫌うのは常のこと。 

    私(根岸)の知人の石川某が、植木屋を呼んで庭木の植え替えなどした時、「油虫を駆除する方法があるか?」と尋ねると植木屋は、「簡単な事です。前金十六文と書いて立て札すれば 油虫の憂いはありません」と言った。

    「馬鹿な事をいう。そんなことあるもんか」と笑うと
    「そう思うならまず立て札を立ててみては?」というので、召し使いに申し付けて馬鹿馬鹿しいが立て札をしたら、それきり油虫がいなくなった。 

    見せ物小屋や芝居で、お金を払わずに見物する事を例えて油虫というが、何か子細(しさい:細かい事情)のあることかもしれないと、石川某が語った。 
    【【奇譚】伝説または逸話【その12】】の続きを読む

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    615: 好爺 03/01/18 14:32
    山城国紀伊郡(京都市伏見区付近)に一人の女性がいた。生まれつき慈悲の心が篤く、因果の道理を信じ、五戒十善(※)を保って生き物を殺さなかった。

    ある時、その里の牛飼童が山や川で八匹の蟹を生け捕って、焼いて食べようとしていた。この女はそれを見て、牛飼に頼んで「どうかこの蟹を私に下さい」と言った。牛飼は聞かないで「やはり焼いて食べよう」と言った。

    女は丁寧に頼んで、衣を脱いで買った。
    そこで牛飼童たちは許した。女は義禅師にたのんで、蟹のために呪文を唱えてもらって放してやった。
     

    その後、女は山に入ってみると大蛇が大蛙をのんでいた。女は大蛇に頼んで、「この蛙を私に下さい。沢山のお供え物をあげましょう」と言った。蛇は許さなかった。 

    女は「供え物を増やして、祈って、お前を神としてまつろう。どうか、私に下さい」と言った。蛇は許さないで、なお蛙を飲み込んだ。 

    また蛇に向って、「この蛙のかわりに私を妻にし、私に免じ、蛙を許して下さい」と言った。蛇はこのことを聞いて首を高く上げ、女の顔を見つめて、蛙を吐き出して許した。
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    562: 好爺 02/12/31 10:35
    寛政七年(1795)、摂州岸和田(大阪府岸和田市)の荒れ果てた武家屋敷で、古井戸からおびただしい数の虫が這い出るという変事があった。 

    その虫はこれまで見た事もない不思議な虫で、あたりを飛んだり、這いまわっている姿は不気味というしかない。これを捕えてみると玉虫か黄金虫のような形をしているが、虫眼鏡でよくよく見ると、なんと後ろでに縛られた女の姿をしていた。 

    大阪の素外という俳諧の宗匠がその虫を秘蔵していたが、素外が諸国を旅している途中『耳袋』を書いた根岸鎮衛
    (ねぎししずもり/やすもり)もその虫を確かに見たと書いている。
     

    この不思議な虫には元禄年間頃として、青山喜督(あおやまよしまさ)が尼崎五万石の城主だった時、喜多玄蕃(きたげんば)という家臣がいた。暮らしぶりも裕福で玄蕃の妻も容姿にはすぐれていたものの、たいそう嫉妬深い女だった。

    玄蕃はお菊という女を心にかけ、召し使っていた。 
    【【奇譚】伝説または逸話【その10】】の続きを読む

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    501: 好爺 02/12/19 00:16
    白河天皇は延久四年(1072)20歳で皇位に就いたが、なかなか皇子が誕生しない。 

    そこで頼豪
    (らいごう)と云う僧に皇子誕生を祈祷させた。この時、天皇は「成就しれば、褒美は 望みのままにあたえよう」と約束した。まもなく中宮の賢子が懐妊した。 

    承保元年(1074)12月、めでたく皇子が誕生し、敦文親王(あつふみしんのう)と名づけられた。

    白河天皇は約束を果たそうとして、頼豪にたいし、「どのようなものを所望するのか」 とたずねた。頼豪は即座に、「ぜひとも圓城寺(おんじょうじ)に戒壇(かいだん:戒律を授けるための場所。受けることで正式な僧・尼として認められる)の建立をお許しいただきたいのです」と答えた。 

    戒壇は僧徒に戒を授けるための式場で、当時は延暦寺(えんりゃくじ)にしかない。延暦寺のライバルである圓城寺にとって、戒壇の建立は悲願であり、頼豪もその設立運動にかかわってきた。それだけに、頼豪の願いは格別のものだった。

    ところが、戒壇の建立となると両寺の
    紛争の種にもなっていたし、おそらく延暦寺から反対の声があがるに違いなかった。

    天皇としても、おいそれと許可するわけにはいかない。天皇は「褒美は望みのまま」と約束したにもかかわらず、やむなく「存外の所望だ」と言い、却下した。 

    天皇は延暦寺の反対を恐れたのである。

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    460: 好爺 02/12/05 00:04
    近江国のある屋敷で若い男達が集まり、世間話に花を咲かせ飲み食いに興じていた時、安義橋を無事に通った者がいないという噂話が話題にあがった。

    するとある男が「評判の名馬を貸してもらえてればわけのない事だ」と言った。屋敷の殿様は、それを聞きつけると名馬を貸してくれた。

    ところが広言した男はすっかり怖気づき、辞退しようとしたが他の者達は「いまさら見苦しいぞ」と言って実行を迫った。結局、広言した男はその名馬に乗り、出発して行った。

    いよいよ安義橋に近づいてくると、なにやら恐ろしい気配が感じられて男は身がすくんだ。やがて陽が西の山に沈みかけてくる。人里離れた場所だけに、心細い事おびただしい。それでも男は、橋を渡り始めた。

    橋の中ほどまでくると前方に何やら物影が見え、「鬼ががでたか」と思ってびくついた。しかし、それは苦しそうにうずくまっている女だった。 

    若くておだやかな女に見えたが、考えてみると、そのような女がこのような場所に一人でいるわけがない。男は「やぱっり鬼だ」と思い、急いで通りすぎようとした。 

    ところが、女は不意に声をかけてきたのである。
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