私たちの子供は、所謂(いわゆる)医療ミスで亡くなった。
亡くなった時の担当医は、かつての職場の後輩だった。子供の死は当然悲しかったけれど、そこで私はあろうことか、後輩を庇うことしか頭になかった。
死んだ者は、どうあがこうと生き返らない。それよりも、優秀な後輩医師の経歴に傷をつけたくないと思った。夫は医学とは全く別の分野の人間。医師であった妻の言うことを疑うはずもなかった。
後輩は内緒で、今もかわらず忙しい合間をぬって、子供の墓参りにきてくれている。
なにより、あんな異常事態に冷静(決して正しい判断だとは言えないでしょうけど)でいられた自分が恐ろしい。こんな話、誰にも言えるわけはなく、でもどこかで吐き出したいと思い書きました。
今でこそメディアでさんざん糾弾されていることですが、もう何年も昔の話です。
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亡くなった時の担当医は、かつての職場の後輩だった。子供の死は当然悲しかったけれど、そこで私はあろうことか、後輩を庇うことしか頭になかった。
死んだ者は、どうあがこうと生き返らない。それよりも、優秀な後輩医師の経歴に傷をつけたくないと思った。夫は医学とは全く別の分野の人間。医師であった妻の言うことを疑うはずもなかった。
後輩は内緒で、今もかわらず忙しい合間をぬって、子供の墓参りにきてくれている。
なにより、あんな異常事態に冷静(決して正しい判断だとは言えないでしょうけど)でいられた自分が恐ろしい。こんな話、誰にも言えるわけはなく、でもどこかで吐き出したいと思い書きました。
今でこそメディアでさんざん糾弾されていることですが、もう何年も昔の話です。