837: 名無しさん 03/09/25 21:14
上京して間もない頃、熱を出して寝込んだ。
只の風邪だと思っていたけど、どうやら何かが違う。起き上がれない。ちょっとでも動くと体中が痛い…。二日もろくに飲まず食わずで朦朧とした意識の中、玄関からガチャガチャと音が聞こえた。
カギを開けて誰かが入ってきたようだ。母親だった。
「あなた熱あるのね?どうしたの?」
「風邪ひいたみたい」
「食べてないのね?」
「うん」
「病院に行きましょう」
「でも…どうして?」
そうだ…何の前触れも連絡も無く母親が来るなんて…? ああ、でも電話が鳴っていて取れない時もあったしな… なんていうことを考えていたら
「あのね…」
つづく
只の風邪だと思っていたけど、どうやら何かが違う。起き上がれない。ちょっとでも動くと体中が痛い…。二日もろくに飲まず食わずで朦朧とした意識の中、玄関からガチャガチャと音が聞こえた。
カギを開けて誰かが入ってきたようだ。母親だった。
「あなた熱あるのね?どうしたの?」
「風邪ひいたみたい」
「食べてないのね?」
「うん」
「病院に行きましょう」
「でも…どうして?」
そうだ…何の前触れも連絡も無く母親が来るなんて…? ああ、でも電話が鳴っていて取れない時もあったしな… なんていうことを考えていたら
「あのね…」
つづく